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【ストーリー解析】京騒戯画 第1話「ある一家の事情とその背景」

2013/10/13 23:13 投稿

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京騒戯画第1話「ある一家の事情とその背景」のストーリー解析を行う。第一弾(全一話)、第二弾(全五話)共に未視聴。→前回 →次回
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■評価
★★★ スタンダード


[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1381469301

■総評
第0話とはうって代わって分かりやすいストーリー展開である。原作者の東堂いづみが脚本に名を連ねていることも一因か。本作が「とある一家の再生の物語である」ということを、回想を中心にスタンダードに描いている。次回以降への伏線、世界観の説明も十分になされており、第1話としての機能をすべて果たしている。今後の展開が楽しみである。

■基本情報
原作 東堂いづみ
監督 松本理恵
シリーズ構成 東堂いづみ、松本理恵
脚本 東堂いづみ、浅葱久楽
アニメーション制作 東映アニメーション
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%A8%92%E6%88%AF%E7%94%BB

■登場人物
[主人公]
  コト - 釘宮理恵(くぎゅ)
[式神]
  阿(あ)- 日髙のり子
  吽(うん)- 白石涼子
[明恵一家]
  稲荷/明恵上人(いなり/みょうえしょうにん) - 石田彰 (コトの育ての親と同一人物)
  古都(こと) - 久川綾
  明恵/薬師丸(みょうえ/やくしまる) - 鈴村健一/斎藤千和(幼少期) 
  八瀬(やせ) - 喜多村英梨
  鞍馬(くらま) - 中原茂/白石涼子(幼少期)
[仏]
  仏眼仏母 - 斉藤貴美子

■ドライバー分析
第1話のドライバーは次の通り。

①明恵一家の生い立ちと境遇(別れ)の説明(P=L-L-E-F)
②コトの登場(G)

具体的には、

①明恵に描かれた黒い兎は、仏眼仏母像の力を借りて、明恵と結ばれる(L-L)
②薬師丸、鞍馬、八瀬の3人が誕生する(L)
③宮司に目を付けられた明恵一家は鏡都に移り住む(E-G)
④仏との約束を果たさねばならない古都と、それを放っておけない明恵が鏡都を去る(E=F)
⑤子供たちには、再会の約束だけが残される(P)
⑥その後、しばらく時間がたち、鏡都にコトが現れる(G)

といった具合にストーリーが進行する。

■残された伏線

①コトの目的は何か?
公式説明文によると、神社世界で稲荷に育てられたコトは明恵一家と家族らしい。しかし、だとするとコトの目的にはあやふやな点がある。

第1話の最後でコトは、「保護者を探しに来た」と言っているが、それは黒い兎=古都のことのように思える。しかし、そうだとすると、第0話で母親であるはずの古都に再会したにもかかわらず、コトは自分の世界に「帰りてー」と叫んだことになる。もしコトが探しているのが黒い兎=古都=母親なのであれば、そこで目的は達成されたはずである。
そう考えると、保護者とは古都ではなく稲荷のことを指すのかもしれない。

行方不明になった稲荷を探しにきたが、稲荷が見つからない。そこで、帰ろうと思ったが、鏡都の神である古都がいないので帰れないといったとこだろうか。
第0話でビシャマルを倒す際に稲荷が現れていることを考えると、実は稲荷も鏡都に来ているようだが、稲荷は隠れて活動しているようであり、何やら別の目的があるようだ。

②古都がもたらす災いとは?
古都は自分が鏡都に災いをもたらすから去らねばならないといって、稲荷と共に鏡都を去った。しかし、なぜそんなことになっているのだろうか?仏眼仏母に体を返すことと災いは直接関係無いような気もする。ありえるとしたら、長居しすぎたから?
ともかく、第0話で古都が鏡都に帰還したことを考えると、その災いが今後鏡都を襲うとよめる。それを解決していくのが、その後の展開だろうか。
外界から来た雷によって、壊れないはずのスクーターが壊れたりすることから、災いは鏡都を破壊するものかもしれない。

③明恵の数珠には何か意味が?
明恵(薬師丸)が稲荷に託された数珠には何か特別な意味があるのだろうか?ハイテク技術を駆使する鞍馬、妖怪を従える八瀬に比べて明恵はずいぶんと非力である。

④稲荷はなぜ子供の姿なのか?

[一家の集合写真。白い服の少年が稲荷]
はじめに出てくる稲荷や、最後の写真に出てくる稲荷はなぜか子供の姿である。明恵とかぶるというのは置いておいて、なぜ子供の姿になっているのだろうか?
稲荷が僧侶から神官へとクラスチェンジしていることと関係があるのかもしれない。また、古都と別れ別れになった事とも関係している可能性がある。

⑤稲荷がコトに渡したものとは?
鏡都の思い出がつまった光る珠。コトが鏡都に来たときにすでにアラタマを所持していることや、アラタマが元々ビシャマルのものであることを考え合わせると光る珠=アラタマだろう。稲荷の「(鏡都に)きっと行ける」という発言からは、それが単なる武器ではなく鏡都に行くためのアイテムであることが示唆される。

⑥仏眼仏母像の言う明恵の歪みとは?
仏眼仏母によれば明恵の中には歪みがあり、それを救えるのは古都の愛だけらしい。一番、こっそりと説明されたこの伏線は、今作の核心部分に直結するであろう。

⑦明恵の回想シーンで稲荷に抱えられているのは薬師丸?

[明恵の回想シーン。明恵上人(稲荷)が薬師丸らしき人物を抱えている]
なにやら重要なシーンのようだ。稲荷と明恵の格好が同じなのでややこしいが、髪型や袴から判断するに薬師丸に見える。場所はどこだろうか?
明恵はコトが来た際の雷に見覚えがあるらしいが、それを見たのはこの一件の時かもしれない。
もしこれが鏡都でないなら、薬師丸が明恵に拾われたシーンにも見える。

⑧神社組織とは何か
何やら偉そうである。おおよそ並行世界に漂う各世界の秩序を保つ機関といったところだろうか。

■大胆な仮説

①稲荷が子供の姿なのは、古都を封印したから
次のように仮説を立てると、いくつかの要素が説明できる。
鏡都を去った明恵と古都は、別の世界に移りコトを授かる。しかし、災いが起きてその世界が滅ぶ。災いを封じるため、明恵は秘術で古都を封印する。封印には成功したが、その代償で明恵は力を失い子供の姿になる。
神社の世界に移り住んだ明恵は稲荷と名乗るようになり、神官として腕を磨きコトを育てる。稲荷は、災いを完全に封じ古都を救い出すことを目指している。
神社の世界でコトは立派に成長するが、ある日稲荷が行方不明になってしまう。コトは稲荷が昔話していた鏡都に行ったのだと思い鏡都を訪れるが、稲荷は見つからず、その世界の神である古都もいないため元の世界に戻れなくる。一方、コトを両親の帰還の兆しだと考えた鞍馬と八瀬は、コトを依り代にして、古都を鏡都に呼び出すことを計画する―――(0話につづく)。

■ストーリー概要

P 稲荷が鏡都についてコトに話している。また、鏡都に関係する光る珠をくれる。

(回想)

P とても昔のこと、明恵上人は絵を具現化する法力を持っていた。

L 明恵の描いた黒い兎(古都)は明恵のことが好きだった。

L 黒い兎は仏眼仏母の力を借りて、人間化し想いを遂げる。

L 古都と明恵との間に、薬師丸、鞍馬、八瀬の3人が誕生する。(鞍馬、八瀬は絵から生まれた。)

E 明恵一家は宮司から、評判が悪いと文句をつけられる。

G 一家は安全に暮らせるよう絵の世界、鏡都に移り住む。
P 上人と古都が治める鏡都は平和そのものだった。

E しかし、古都には仏との約束があり、また三千世界を見通す力で鏡都に災いをもたらすと知り、鏡都を去ることにする。それに、明恵も同行する。

F 薬師丸、鞍馬、八瀬の3人は再会の約束だけを残し両親と離れ離れになる。

(回想おわり)

P その後、月日がたち、薬師丸、鞍馬、八瀬は成長し鏡都を治めていた。

P 明恵は転寝の最中、始まりと終わりをつれて帰ってくるという稲荷の言葉を思い出す。 

P その直後、空に雷鳴がとどろき、空からコトが降ってくる。

G そこに駆けつけた明恵に、第一並行軸中央、統合機関神社、宮司直轄部隊稲荷班 コトは「保護者を探しに来た」と宣言する。

(つづく)

次回に続く

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