キルラキル第1話「あざみのごとく棘あれば」のストーリー解析を行う。→次回
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■評価
★★★ スタンダード
[ニコニコ本編]http://www.nicovideo.jp/watch/1380878304
■総評
第1話に必要な多くの説明をスムーズに処理している印象。伏線も多く面白い。ただし、ストーリー上巧みというよりは、いちいち説明するというノリ=ギャグテイストで成り立っている。ストーリー展開は、分かりやすいのである程度強度がある。
■基本情報
原作 TRIGGER、中島かずき
監督 今石洋之
シリーズ構成 中島かずき
脚本 中島かずき
アニメーション制作 TRIGGER
-> Wikipedia
■登場人物
[主人公サイド]
纏 流子(まとい りゅうこ) - 小清水亜美
鮮血(せんけつ) - 関俊彦
満艦飾 マコ(まんかんしょく まこ) - 洲崎綾
美木杉 愛九郎(みきすぎ あいくろう) - 三木眞一郎
[生徒会]
鬼龍院 皐月(きりゅういん さつき) - 柚木涼香
[四天王]
蟇郡 苛(がまごおり いら) - 稲田徹
猿投山 渦(さなげやま うず) - 檜山修之
犬牟田 宝火(いぬむた ほうか) - 吉野裕行
蛇崩 乃音(じゃくずれ ののん) - 新谷真弓
[刺客]
袋田 隆治(ふくろだ たかはる) - 岩田光央
■ドライバー分析
第1話のメインドライバーは次の2つ。①極制服を盗み出したある生徒が、風紀部委員長蒲郡によって葬られる(E-E)
②流子は親の敵を探しているが、袋田に妨害を受ける。一度は破れる流子だが鮮血の力を借りて袋田を倒すことに成功する([E]-G-E-P-G)
①は単なる導入で、第1話の最大のドライバーは袋田戦。とはいえ、完全な小物なので、色々説明させられた挙句倒されることは目に見えている。ただ、分かりやすいので悪くはない。唯一、気になったのは袋田に一度負ける展開。逃げられる理由が希薄なので、誰かに助けられるなど何らかの理由が必要だったかもしれない。
また、初回ということもあって、いくつかの説明(P)が導入されている。
①極制服は着ると強くなる。また、星の数が多いほど強くなる(P)
②太刀バサミは極制服を破壊できる(P)
③流子は実家の地下室で謎のしゃべるセーラー服、鮮血を入手する(P)
■残された伏線
①流子の父を殺したのは誰か?
生徒会長の口ぶりから察するに、生徒会長ではない。では誰か?
太刀バサミが対極制服用武器であることを考えると、本能字学園の生徒ではない感じがする。また、太刀バサミの片割れを置いていくところからみて、何らかの意図が感じられる。展開からすると太刀バサミの女が犯人でない可能性もある。
②太刀バサミと鮮血の秘密とは?
太刀バサミと鮮血の相性を考えると、元々セットだと考えた方が良い。
となると太刀バサミは元々流子の父の持ち物かもしれない。
また、鮮血には血が必要?極制服の繊維を吸収するとどうなる?なども気になる。
③生徒会長は何を知っているのか?
少なくとも纏の父に関して何かを知っているようだ。また、他の生徒会メンバーが知らないことから生徒会長の家柄と関係するかもしれない。皐月の母の存在も気になる。
④担任三木杉は何者か?
反極制服勢力と思われる。少なくとも、地下室の存在を知っていたので、纏の父が所属していたであろう組織の一員かもしれない。
⑤極制服の秘密
極制服には、鮮血に吸収される謎の繊維が含まれている。
⑥コウベあたりの犬?
蒲郡が極制服を盗んだ犯人に言ったセリフ。学園内の反生徒会組織の首謀者の名前か?それとも地名の神戸?
■仮説
現時点では次のような仮説が考えられる。
①太刀バサミの女は犯人ではない。犯人は別にいる。
太刀バサミの女は、反極制服組織の一員で、太刀バサミを盗み出し纏の父を殺した犯人を追っている。流子と顔を合わせることが出来なかった点から考えると、流子の姉か何かかもしれない。
②鮮血は戦闘服のオリジナル。極制服は鮮血の繊維から作られている。
極制服派と反極制服派の繊維の奪い合いだと思えば、色々と説明がつく。
鮮血が繊維を吸収するのは、それが元々鮮血の繊維だから。露出が高いのも生地がとられちゃったせいとか。
■ストーリー詳細
E 場所は本能字学園2年C組。授業中の教室に突然、風紀部委員長蒲郡が委員を連れて入ってくる。反乱分子を探しに来たらしい。
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G 反乱分子らしきある生徒Pが催涙弾を投げ逃亡を図る。
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E しかし、蒲郡に先回りされ捕まえられる。
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P 生徒Pは、1つ星極制服を盗み出していたことが判明する。
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E 生徒Pは1つ星極制服を着てパワーアップするが、結局3つ星極制服を着た蒲郡に葬られる。
| (蒲郡は反乱分子を「コウベあたりの犬」と呼んだ。)
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P なんとなく、生徒会長鬼龍院皐月が登場。
| 本能字学園は、生徒会長の下、鉄の規律で支配されているらしい。
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P 翌朝、本能字学園のある街に纏流子が現れる。
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E 街のチビ共に財布をすられそうになる。
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G 流子がチビ共を返り討ちにする。
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G そこにチビの1人の姉である、満艦飾マコが現れさらに弟をシメる。
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P マコは遅刻しそうになり、急いで立ち去る。
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P 流子は転校生として2年C組の教室でマコと再会する。
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P マコと流子が歩いていると、生徒会の面々が歩いてくる。
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P マコによると、本能字学園には無星、1つ星、2つ星、3つ星、生徒会長の階級があるらしい。
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G 生徒会長が一番偉いと知るやいなや、流子は皐月に聞きたいことがあると言い、巨大な半分のハサミを向ける。流子はハサミのもう半分を探しているらしい。
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P 生徒会長は、流子の片太刀バサミについて何か知っているらしい。
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E 流子が突然生徒会長に襲いかかる。
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G しかし、ボクシンブ部部長袋田に阻止され、逆にボコボコにされる。
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EG 今度は袋田が皐月から流子のハサミを押収するように命じられるが、流子は一足速く逃げ出す。
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P 生徒会室で生徒会面々が会話している。片太刀バサミは、対極制服用の武器らしい。
| また、皐月は「纏」という性に聞き覚えがあるらしい。
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P 雨の中、流子は火事で全焼したと思われる実家を訪れている。父の名前は一身。
| どうやら流子の父は巨大な太刀バサミを持つ女に殺されたらしい。
| 流子は残された片方の太刀バサミを元に、父を殺した犯人を捜している。
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P 突如、うなだれている流子の足元が開き、流子は実家の隠し地下室に落ちる。
| 足元の扉を影から操作したのは、2C担任の三木杉である。
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P そこで流子は、しゃべるセーラー服、鮮血に出会う。
| 鮮血は血を求めているらしく、流子に無理やり自分を着せる。
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E 袋田と生徒会の面々がマコを人質にして、流子を呼び出す。
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G そこに鮮血を身に付けた流子が現れる。
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G 鮮血と太刀バサミの力を借りて、流子が袋田を倒す。
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P 太刀バサミは極制服を裁ち、鮮血は裁たれた繊維を吸収するらしい。
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P 流子は再び太刀バサミについて教えるよう皐月に迫る。
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(つづく)
次回に続く
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