こんにちは、DJムタです
ムタは最近、艦これで港を拡張しないと
艦娘たちを抱え込めなくなってきていて困っているんですよ
・・・つか、そんなことはどうでもいいんですよッ!
皆さん生き急いでますか? ムタはね、超急いでるんですよ!
えッ!? 何をって?
映画ですよ!綾瀬はるかですよ!
違ぇよ!! 『おっぱいバレー』じゃねぇよ!
そりゃ綾瀬タソのおっぱいは、あの大きさの割に超美乳で
この世のありとあらゆるおっぱいの中でも極上の一品
おっぱい鑑定士のムタの眼を以ってしても千年に一度のミレニアm
ああもうッ!おっぱいの話はいいだよッ!
ムタおっぱいとか見飽きてるし、もうおっぱいとか超見飽きてるし!
まぁ、童貞だけどね。あ!? 違ぇよ、童貞じゃねぇよ!
チクショウ話が進まねぇなぁ・・・
・・・いい加減、ちょっとは真面目に話してもいいですか?
ムタね、ホントにこれでも急いでいるんだからね
はい、というわけでギリギリ5月31日に間に合いました
今回は、本日より絶賛公開中の映画にもなっている
小説【万能鑑定士Q】について語ります
『万能鑑定士Q』シリーズは
角川文庫レーベルから刊行されている松岡圭祐 著のミステリで
キャッチフレーズは「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」です
その言葉のとおり、女性主人公"凜田莉子(りんだりこ)"が その鑑定士としての"知識"を駆使し
"人の死なない犯罪"を、推理・・・というよりは"鑑定"を手がかりにした思考により解決してゆく物語です
面白くて知恵がつく・・・の由縁は、事件解決の糸口となる"推理"が
【直感的な閃き】によるものではなく
【鑑定士としての知識】に比重を置いているためと思われます
いやねぇー、ムタはこの小説
映画化に先駆けて2週間も前に読んじゃってたからさぁ
ほら、オピニオンリーダーっつうの?
そういう存在としてはさ、ほっとけないじゃない、映画にまでなっちゃってるしさ
だったら語ってやろうじゃないのさ、情弱にもわかりやすいようにさ
時代がムタに追いついたのかねぇ
だってもう ムタは2週間も前に読んじゃってるからさぁ・・・
・・・え!? もうシリーズ20冊以上でてんの?
マヂ? 有名なの?
つか、『千里眼』シリーズで600万部以上の売り上げを誇る 超イケてる作家さんなの?
・・・・・・・・・知ってた
うん、知ってた知ってた、いや、マヂ知ってたし、今 知ったし
おまえらより1秒早く今 知ったし!
はいはい、そんなことより作品の話をするよ!
この『万能鑑定士Q』
実は"人の死なないミステリ"であることが核ではありません
このブロマガを読んでいらっしゃる方なら、もうご存知ですよね
そこには、この作品を"人の死なないミステリ"に至らしめる
キャラクターの存在が前提としてあるからです
でね、このキャラクター 凛田莉子なのですが
およそミステリには似つかわしくない【萌えっ娘】なのです
子供のように純真な心を持った、マジ天使のような女性で
人を疑うことを知らないのです
そして、さらになんと この凛田莉子
【お勉強のできないアホの子】なのです!
学校の勉強なんてクラスで最下位です
高校もお情けで卒業です、卒業猶予状態です
ダメでしょ?www そうでしょwww
だって、アホの子に 推理なんて出来やしませんものねw
そもそも、事件の犯人探しなんて 人を疑ってかかる事から始めなくてはならないのに・・・
ですが、そこはご安心ください
彼女は・・・この純真で真面目な娘さんは
それゆえ一所懸命 勉強をして、多種多様な知識を身につけ
物の真贋を見抜く"鑑定"の技能を身に付けるのです
しかしながら、突貫で身に着けた知識だけでは
精神まで急激に成長させたりはできません
まさに、【頭脳は明晰、心はアホの子】という
キメラというかヌエというか、なんかカオスというか・・・
なんだか類を見ない、わけわかんない
とんでもなく新しい【萌え】がここに爆誕してしまっているのですw
かわいいです、アホ可愛いです でもたまに賢いんです でもやっぱアホなんです
モデルのように背が高くすらっとしていて小顔でまるで猫のような大きな目をしています
笑顔がぎこちないんです
莉子タンかわいいよ莉子タン! ムタの莉子タン ハァハァ・・・
前述のとおり 彼女は"鑑定士"であり、つまりは一般人です
捜査のプロでもなければ、推理のプロでもありません
唯一、彼女に出来ることは
"普遍的な前提から、特殊かつ個別的な結論を得る演繹的思考"(本書5巻より抜粋)
だけです
上記の事柄を指して ミステリでは"推理"と呼ぶのかもしれませんが
そこに天才的な閃きや、超越性を見ることはなく
ヒロイックなキャラクター性は"そこにない"のです
ミステリですよ? 推理モノですよ?
物語の核となる部分に、彼女の超越性が不在なのです
・・・すごいでしょ?
ゆえに、この凛田莉子
肝心の推理を間違えたりもします
ええ、もうおわかりでしょう、【萌え】にとって必修科目ともいえる
【ドジっ娘】属性もあるのです
"普遍的前提"は正しく見出すことが出来ても
そこから"特殊かつ個別的な結論"を導き出すためには
(それこそ超人的な)"直感"や"経験"が必要なのでしょうが
捜査経験・・・というか人生経験の浅い彼女にはそれがありません
そして、そんな自分の不備で推理のアテが外れた時に 彼女のとる行動は・・・
【落ち込みます】【反省します】【後悔します】
そして、ただただ 打ちひしがれ、ふさぎ込んでしまうのですw
可愛いですよね、そんな彼女をほっとけやしないですよね
彼女は周りの人々から勇気付けられ、立ち直り、そして再び事件に立ち向かってゆくのです
この構造、アイドルを応援するファンの心理にも通ずるものがありますよね
ファンは完璧なパフォーマンスを享受したいのではなく
"がんばる姿"を"応援"したいのです
最新の【萌え】がここに体現されているかのようです
家族とのふれあいや、恩師との思い出・再会、地元沖縄への帰省・愛着など・・・
特に地元推しなところなどは
最近の【萌え】や【アイドル】のフォーマットによく見受けられますよね
さらに、この凛田莉子
相手の心をおもんぱかるがゆえに
犯罪を暴くことを躊躇したり
相手の間違いを指摘し傷つけたりすることを恐れ
自らの正しい推理を披瀝しないことさえあるのです
ダメでしょwww 推理!! 言えよ推理、ダメじゃん
それが見たくて読んでんのにwww
ミステリだってのwww
相手の気持ちを考えて、間違いを指摘できないなんて・・・
そんな、とてつもなく優しい莉子ですから
犯罪者にさえ共感し、犯行に至る境遇や苦悩に涙したりもします
手放しに同情しているわけではないのですが
決して犯人を裁くような真似はしません
例え、杉下右京さんが激おこプルプル丸になるような場面でも
古畑任三郎が、キムタクにビンタするような場面でもです
そんな莉子ですから、もし仮に作品が"人の死ぬ世界"であったなら
きっと彼女には耐えられていないはずです
20シリーズ以上出ている本作ですが
たぶん3作目あたりの早い段階で、莉子ダメになっていると思いますw
キャラクターと世界観の紐付けができているから
【萌え】の要素を持った主人公には
【萌え】の世界観が与えられているのですね
人の死なない、真の悪人のいない、皆が主人公を愛している世界が、ですね
ただ、ここまで手放しに褒めてきましたけれど
ムタあることに気づいてしまいました
この作品、重大なパラドックスを抱えているのです
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