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本田圭佑を成功させた言葉① 「僕には俊さんにないものがあると思う」

2014/05/12 14:16 投稿

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本田圭佑を成功させた① 「僕には俊さんにないものがあると思う」 

  

「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」

 

「僕には俊さんにないものがあると思う」

 

「それよりも自分はなんとか若いうちに厳しいところでやりたいんや」

 

「俺は常に前進している。右ひざを手術したことで、その時点から新たな本田になりえた」

 

「どんなつまらないメニューでも、しっかりとしたフィロソフィーさえあれば、間違いなく充実したものになりますから」

 

「状況に応じてチームのためにエゴを消さないといけないが、理想は90分エゴをだすこと」

 

「メッシって、意外とボールを失うことも多いんですよね。あれだけうまい選手がボールを失うんもは、やっぱり、それだけ仕掛けているから」

 

 

これらは、本田圭佑の言葉だ。ビックマウスと言われる本田らしい言動もあるが、過程やチームの勝利を大切に考える本田の本質が現れている。上昇志向の強い本田の人間性が言葉から読みとれるのではないだろうか。

 

この連載では本田、長友、三浦知良など超一流アスリートの言葉、思考法をビジネスマンにわかりやすく解説していく。

 

 

一見、これらの言葉は世界トップクラスのアスリートの言動で一般のビジネスマンには関係ないと思うかもしれない。

 

しかし、世界トップクラスの成功に導く思考法はビジネスマンが大いに参考なるものが多い。

 

何故なら、世界で長年トップレベルで活躍する成功者は成功するための思考法、原理原則が確立されており、言動の背景にもそれらが読み取れるからだ。

 

アスリートの世界は現役で活躍する期間が短くぴんとこないかもしれないが、トップ経営者を思い浮かべればわかりやすいだろう。

 

トップ経営者は、どの様な状況でも成功にこぎつける思考法、原理原則を持っていることが以下のことからもわかる。

 

京セラの創業者である稲盛和夫氏は、「アメーバ経営」で同社を世界的企業に育て上げただけではなく、知識も経験も乏しい他業界でもKDDIとJALを成功に導いた。

 

日産のカルロス・ゴーン氏はミシュラン、ルノーで経営手腕を発揮し、「コミットメント」の姿勢を示し、倒産寸前だった日産をわずか2年で黒字化し、今もなお世界市場で存在感を示している。

 

ベネッセの代表取締役会長兼社長に就任する原田泳幸氏もアップルコンピューター、日本マクドナルドで企業再建を成功させた。

 

赤字であった日本マクドナルドの売上を5年で、日本外食史上初の5000億円の大台にのせ、経常利益182億円、当期純利益123億円までにした。2012年、外食上場企業・経常利益ランキングでは237億円と2位のゼンショーホールディングスの138億円をはるかに上回っている。在任中は前年比での減益など、マスコミでは不調が強調されていたが、断トツのトップ利益を維持していたのだ。

 

原田氏は再建の中で「戦略シーケンス」を重要視していた。

 

この様に、常に成功しトップの地位に君臨する者には成功のための思考法や原理原則を持っているのだ。

 

また、アスリートの言動をビジネスに関連づけ説明するために、ピーター・ドラッカーの言葉も合わせて紹介していく。

 

ドラッカーは、現代経営学、マネジメントの発明者と呼ばれる稀代の経営学者だ。

2005年に亡くなるまで、数多くの企業経営に関する著作を生み出してきた。

 

トヨタ自動車の豊田章一郎、ユニクロの柳井正、GEの元CEO、ジャック・ウェルチなど経営者の中にドラッカーの心棒者は多い。日本では関連書籍を合わせれば、1000万部以上が売れていると言われる程の人気を博している。

 

著作の質と量は他を圧倒し、世界的に支持を得ている現代企業経営学の唯一無二の巨匠だと言えるだろう。

 

本田の言動と呼応するのが以下の言葉だ。

 

「人として得るべきところはどこか」

 

「大切なのは肩書きではなく責任」

 

「企業には2つの機能がある。マーケティングとイノベーションである」

 

「カイゼンは積み重ねによって、すべてを変える」

などだ。

 

 

本田の「それよりも自分はなんとか若いうちに厳しいところでやりたいんや」は

「人として得るべきところはどこか」に呼応する。

 

この言葉は、成長するためには、自分の特性にあった、得ることがある組織に所属しなければならないことを教えてくれる。

 

「レアル・マドリーで活躍するイメージしかない」は

「大切なのは肩書きではなく責任」に通じるものがある。

 

この言葉は人は責任を負うことで、より真剣に仕事に取り組み、俯瞰した見方をできることについて語っている。

 

「メッシって、意外とボールを失うことも多いんですよね。あれだけうまい選手がボールを失うんもは、やっぱり、それだけ仕掛けているから」は

「企業には2つの機能がある。マーケティングとイノベーションである」だ。

 

これは、企業は社会の機関として、社会、業界から何が求められているかを把握、分析、マーケティングし、求められているものを実現するためにイノベーションが必要

であることについて説明している。

 

「俺は常に前進している。右ひざを手術したことで、その時点から新たな本田になりえた」は

「カイゼンは積み重ねによって、すべてを変える」だ。

 

目の前のわかりやすい結果に捉われるのではなく、高い目標を達成するための過程で起こることは全てに意味があることについての言葉だ。

 

 

これらが、ビジネスの本質をするどく言い表した本田と呼応するドラッカーの言葉だ。

 

次項以降で詳しく、

本田を成功に導いた言動と思考法をドラッカーの言葉を用いて解説してく。

 

パート2に続く



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著者プロフィール
1976年神戸市生まれ 明治大学農学部卒業後、2009年にチャンスメディア株式会社設立。
代表取締役社長に就任。

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