串居蒼太のブログゥマガズゥィーン

のすたるじー

2018/03/21 12:10 投稿

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 僕がまだ小学校低学年のころの話です。

 小さなおもちゃ屋がありました。家から車で30分と遠いこともあり数回しか訪れたことはありませんでしたが、最後にそこへ行った時のことを昨日のことのように思い出します。

 もちろんおもちゃ屋ですからゲームソフトから積木まで色々なものがありました。ですが僕の目にとまったのはある迷路でした。透明なボールの中にレールが敷いてあり、鉄球を転がしてゴールを目指すというものです。

 聞いただけだと「なんだ、簡単そうじゃないか」と思いますがこれが難しく、一緒にいた叔父もてこずっていました。

 そんなわけでそこにいた30分はすべて迷路に費やし、結局ゴールできずにおもちゃ屋を去りました。それがそこへ行った最後の記憶です。

 その後、何度かその場所を通ることはありましたが、その迷路を遊ぶことはできませんでした。おもちゃ屋がつぶれてしまったからです。

 あれから15年以上の月日は流れ僕はその迷路のことを忘れかけていました。

 ところがある日部屋の片づけをしていると、古いルービックキューブが出てきました。最初はできなかったけど最終的には1分を切るまでやったルービックキューブ。それを見たときふと頭に浮かびました。「あの丸い迷路みたいなやつ、クリアできなかったなー」そう考えるとどこか悔しいような気持ちになってきました。

 そうなるといてもたってもいられず、どうにか手に入れられないかと探し始めました。初めは「パズル 迷路 ボール」なんて調べましたが当然出てこず、ワードを変えて調べ続けました。そうすると【パープレクサス】という商品が出てきました。

 アマゾンで画像を確認すると当時遊んでいたものとほぼ同じ。すぐ購入しました。

 今日家を出ると偶然「〇〇さんですね」、丁度運送屋さんにあいました。自分の顔は見えませんが、多分満面の笑みで「ハイ!」と答えたと思います。

 開封してみるとあの時の思い出がそのまま入っていました。そしてやっぱり難しい。でも楽しい。あの時のワクワクをこの手で感じることができました。


 小学生だった僕は今や成人し、いろんな人に会い、いろんなことに触れ、いろんなことを吸収しました。

 しかし同時に、いろんな人と別れ、いろんなことを諦め、いろんなことを忘れました。

 時の流れを止めることも、逆らうことも、物事を永遠に記憶することもできません。

 でもこのボールが15年の時を越えて、言葉では言い表せない感動をくれました。

 それだけで僕は満足です。




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