ガンバ大阪の最前線には、宇佐美貴史がいる。その存在感を改めて強調した前半戦だったが、今はまだ、進化の過程に過ぎない。自分だけの“色”をもっと奇抜に、自分だけの“思考”をもっと尖らせて―。頭の中で果てしなく広がる独自の世界、その一端を言葉にする。
[Jリーグサッカーキング9月号掲載]
■本気で思ったらたぶんできるんですよ
自分が成長しているという実感は、どのくらいありますか?
宇佐美 まあ、俺の場合は《要領悪く》成長しているんじゃないですか?(笑) 今はこれ、その次はあれ、という要領の良さは全然ないし、その時々で成長の速度がバラバラ。でも、それでも何とか成長しているという感じですかね。モロさもあるし、ここまで伸びてると思ったらそうじゃなかったり、逆もある。これはもう、自分の性格的にも仕方がないと思ってるし、人間味が溢れる感じでいいんじゃないかな。ただ、後退は絶対にしていないし、停滞もしていないと思い
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