「あくまで目標は残留」森下仁之監督はそう言い切った。リーグでの躍進、それに伴って加速するクラブの動向。それでも思いは揺らがない。「目標の優先順位は変えない」ツエーゲン金沢に吹く追い風を一身に受け突き進む指揮官の心には、ブレない“覚悟”があった。
[Jリーグサッカーキング8月号掲載]
■本当に真価が問われるのは勝てない試合が続いた時
そうした中で現在のツエーゲンの戦い方、スタイルをどのように選手たちに落とし込んでいったのでしょうか。選手たちからは、例えばライン形成も「すごく意識をして作っているわけでない」と聞きます。
森下 トレーニングとミーティング。日々の繰り返しですよ。あとは選手たちがそれぞれの中で感じて動いてくれているんです。もちろん約束事がいくつかはありますが、ボールの位置によって自分がどこに立つか。お互いの距離感の中でどういう位置に立つか。そして最後に相手がいる中でどう動いていくのかという
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