いよいよ6月も終盤に迫ってきて、夏がやってくるなぁ…という印象を持つようになったエディターです。ナンバリングとしては、#1から数えて40号の更新となりました。いつも、読んで頂いている皆様。本当に、ありがとうございます。ここまでこれたのは、様々な方々のご協力がなければ、ここまで更新をし続けられていなかったです。今後も、更が出来る限り、更新を継続的に行っていこうと思っていますので、引き続き応援を宜しくお願いします。
さて、今回は数々のボカロ曲を聞くプロリスナーとしても有名であり、最近ではラジオでのご出演等幅広くご活躍の御丹宮くるみさんに選曲をお願いさせて頂きました。タイムズとしては、以前座談会にご参加頂いたこともありました。今回もおすすめしたい最新楽曲をピックアップしてみました。これはと思った楽曲らには、是非マイリス登録&いいねをお願いします。
まずは、数多く曲数がupされる中で、新作をピックアップしてお届けします。
※ゆうぐれのバラードロック。冷静に物思いにふけっているようで、内に秘める情熱がふっと見える、そんな楽曲。高音で掠れる声や吸う息のざらつきが、妙な人間らしさを出しておりぞわぞわとさせられる。アウトロのピアノは必聴。
※「雨音をBGにして/チルい音楽とか聴いちゃってんの」というフレーズにより、この曲を聴く我々と曲の語り部が重なる。ずっと笑顔でいられるような魔法の傘を差して歩く。「魔法の傘」はこの曲だ。
絵:宇都宮
※なんといっても調声がめちゃくちゃ良い。めちゃくちゃ歌の上手いGUMIによる優しいバラードロック。勇気を貰える、一歩前に進むための曲。
※爽やかな風が吹くようなメインパートと止めの緊張感、Cメロ以降のジャジーなピアノソロや重い音に乗せた心情描写。一度聴くだけで描かれた感情に心が掴まれる。飲み込みやすい、すっと入ってくるのになんだか苦い空虚感が胸に残る楽曲。
写真:テルハ
※サムネを見ないで聴いてる時点で「電話ボックス」を想起させられる、そんな閉塞感。緊張感。それらを持つポエトリーリーディング。喋りはCoeFont STUDIOを使用しており、やたらと人間臭い。対する歌唱の歌愛ユキのざらついた、でも人間らしくない歌声が不安感を掻き立てる。
※決してキャッチーとはいえない。しかし絶対に最後まで聴いて欲しい。目を閉じてなにもない真っ白な空間を漂う、川の流れのように緩やかにしかし確実に変化する空間の、その先にある光を垣間見る。そんな楽曲だ。
※"オルタナティブ"そのもの…としか表現できない。ポエトリーリーディング。どこまでも研ぎ澄まされ、そして尖っているのに、なぜだか想起されるのはライブ会場。この曲は絶対にライブ映えする。…とりあえず4分地点まで聴いて欲しい。
※TentaQle氏は絶対に次にクる。最低限まで削ぎ落され、その分研ぎ澄まされた音数少な目のサウンド。しかし決して「チルい」なんて言わせない。デカくてカッコよくて、そしてロックだ。
Words:ねこみ https://twitter.com/kirin_no_tom
Music/Vocal/Backing vocal/Illustration/Video:ねこむら
https://twitter.com/nekomura814
※拍子をふらふらと行ったり来たりする、聞いてて全くテンポがつかめない、でもただぼーっと聴いてるだけでもゆらゆらと気持ちいい。そしてなによりもキャッチーだ。ねこむら氏と初音ミクのツインボーカルによる、ふしぎでかわいい世界に浸りたい。
※グッと沈み込む、飲み込まれる、重くてしかし不思議といごこちのいい、粘度の高い水。そんなイメージのエレクトロニカ。ところどころちょっとテンポに対してよれるボーカルも素晴らしい。そのちょっとだけのよれが、この曲のグルーヴの肝になっている。
※蒼姫ラピスの夏曲が大好きなのでこの曲も大好きです。ピアノパートをお互いに交換して作ったコラボ楽曲(もう一曲も概要欄に記載されている)というだけあり、やはりピアノに耳が行く。ボス感のある爽やかで疾走感のある、感傷マゾみのある夏ロックに生ピアノが足されることによるエモみを感じてほしい。
Music&Lyrics :EO https://twitter.com/eo_aui7740
※ブラックミュージック風味の横ノリに、けだるい歌詞。間違いなく流行りの要素だが、「流行ってるやつね~」で終わらせない説得力を随所に感じる。2番の入りまでとりあえず聴くべき。
MUSIC:大漠波新 https://twitter.com/Daibakuhasin
ILLUSTRATION : Axle様 https://twitter.com/Axles3
※クールで洗練されたキレの良いサウンドに乗る、常時少し叫んでいるような力強い初音ミクが印象的。特にサビ入りのグロウルと、曲最後の喉を壊すような叫びに心を掴まれる。
如何だったでしょうか。是非マイリス登録&いいねを通じて応援をして頂けると幸いです。
初投稿から5作目までの投稿を対象に、主にルーキーの投稿をご紹介していく、発掘!新人ボカロPのコーナーになります。今回も厳選して、数名。ご紹介させて頂きます。
※初投稿作。音数の少ない冒頭から、少しずつ少しずつ盛り上がりサビではギターの映えるロックになる。2番では更に違った展開を魅せる…そんな目まぐるしい楽曲ながら、全体から漂う雰囲気はどこかミニマルでコンパクト。独特の魅力がある。
※世界観バッチリの実写+アニメーションなPVも、歌いだしの元気な「UFOが飛んできた!」という入りも、かわいくて元気で、でもどこか寂しい作風も、絶対にオタクは皆大好き。見つけた時に「なんで伸びてないの…!?」って声出ちゃった。はやく伸びてほしい。
illustration/animation:津島ソラ https://twitter.com/013095Yui?s=20
※どこまでもまっすぐな、君を励ますためのロック。すべてを包み込む優しさを、大丈夫という言葉を、爽やかでまっすぐなサウンドに乗せて歌う。PVのアニメーションも素晴らしい出来。
作詞:真-しん- / 白桃ちゃん
絵:Ayn https://twitter.com/_a_y_n_53?s=20
※掻き鳴らすギターサウンドによる、ボーカロイドでは珍しいくらいロックらしいロック。ボカロらしい節回しを挟みつつも徹底的にロックをやりきる姿勢に惹かれる。特にサビは一度聴いたら耳から離れないキャッチーさがあり、今後が楽しみな新人P
如何だったでしょうか。飛躍、活躍が期待できる新人Pらをご紹介させて頂きました。もし知らない曲があった場合、楽曲に触れて頂き、新たに出てくる、新しいPの楽曲をいち早くチェックして、クリエイターを応援して頂けると幸いです。今回ご紹介している発掘Pは一例に過ぎません。これ以外にも素敵な楽曲が多岐に渡ってupされていますので、是非今回ご紹介した曲、ご紹介できなかった他のボカロ曲にもご注目下さい。
初回発行から7か月。ナンバリングでいうと、#40まで発行をすることが出来ました。ここまで制作出来たのも、クリエイターの皆様、関係者の皆様のご協力が無ければここまで継続的に発行が出来ませんでした。本当にありがとうございます。今回はコラムという形で、改めて、Timesを何故発行を行っていくのか。何故本誌以外にも様々な企画を行っていくのか。私の想いをコラムという枠を使って改めて記載をさせて頂こうと思います。
そもそも、タイムズが発行を始めた経緯は過去にコラムとして記載をさせて頂いたので、今回はこちらの部分は触れずに、そもそも何故ここまでタイムズを毎週発行し続けようと思っているのか。その想いを書かせて頂きます。タイムズは新着・発掘という大きな枠組みの中で、様々な楽曲をご紹介させて頂いています。タイムズをいつもチェックして下さってる方々はお分かり頂けているかと思いますが、選曲の基準は出来る限り、投稿期間が浅いクリエイターを中心に新人Pをピックアップさせて頂いています。どうして、こうした形でタイムズの選曲を行っているのか。その最大の理由は『ランキングで現れない 新人クリエイターを応援する』です。
新人クリエイターというと、新人というのがどこまでが新人なのかという線引きが難しいところではあります。この線引きについても、以前コラムで書かせて頂きましたが、タイムズとしては、投稿が浅い、クリエイターを出来る限りご紹介をしていきたい。何よりも、作品を投稿しても、素晴らしい作品があるのに、注目されずにクリエイターの方がそこでモチベーションが低くなってしまい、投稿をやめてしまうのがもったいない。少しでも、記事を発行することで、新人クリエイターの方々のモチベーションが少しでも高くなれるようにご紹介を行っていきたい。ランキング以外にも掲載されない素晴らしい作品をご紹介していきたい。全てはクリエイターの為に。クリエイター支援の為に、少しで何かが出来るならという想いだけで発行を継続的に今まで行ってきました。この想いだけです。想いだけでここまで毎週継続的に発行が出来ているのが奇跡に近いですが、頑張って発行を行ってきています。作業は本当に大変ではありますが…。ただ、本当に少しでもクリエイターの方々が、もっと楽曲投稿を行っていこうというモチベーションが高くなっていてほしいという想いで毎回制作を行ってきています。
VOCALOID楽曲紹介は本誌で行えばいいものの、何故、歌ってみた・演奏してみた等、派生企画を同時進行で発行を行っているのか。こちらの想いはあまり語られてこなかったと思うので、改めて記載をさせて頂きます。ボカロ曲の良い所は、演奏してみた・歌ってみた・踊ってみたというように、1つの楽曲から様々なクリエイト活動を多岐にわたる主軸で作品制作を行われています。しかし、演奏してみた・歌ってみたというように、普段からなかなか脚光を浴びるような場所がイベント以外にないのが現状ありました。
素晴らしいクリエイターの作品を少しでも、ご紹介という小さなことかもしれないですが、スポットライトを浴びて欲しい。そうした想いから、派生企画を立ち上げ、様々なジャンルでの発行を行ってきました。何が言いたいのかというと、ボカロ曲をご紹介する事以外に、歌ってみたや演奏してみたというジャンルでもボカロ曲を使用して活動を行っている方がいる。しかし、そうした活動を行っている方々でも、あまり脚光が浴びられていないのが、申し訳ない想いが私にはありました。ボカロ曲だけの紹介だけで本当にいいのかどうか。ボカロは曲もそうですが、それを使用して二次創作されている方々もクリエイターでもあるので、どうにか、こうした様々なジャンルの方々もご紹介すべきであろう。そう思った為、私は、歌ってみたにフォーカスを当てたCROSSOVER。演奏してみたにフォーカスを当てたCONCERTというのを発行することを決めました。
タイムズの企画としてもう一つ、大きな物としては、座談会があります。座談会というのは、どうして毎月行っているのか。大きな理由は2つあります。1つは、毎月一推し曲を決定して、1か月。タイムズの中でも一推し曲をプッシュしていこうという物。もう一つは、ご紹介してきた曲の中から、多くの楽曲の中から一推し曲を語る場を設けて、曲の解釈等、様々な想いを様々な視点から語ってもらうような場がほしかった。そうした想いがありました。クリエイター支援としては、記事にご紹介すること。これがまずは第一として、その後掲載した記事の楽曲から、それぞれ聞いて頂いた全ての方々が楽曲を通じて、どのような印象を持ち、どのような想いを抱いたのか。第三者の様々な解釈を通じ、全く新しい曲の世界観が出来るような場であってほしい。そう思った為、座談会を設けさせて頂きました。
座談会の準備は非常に大変であり、毎月3時間程度座談会を行っています。こうした準備は、毎回大変ではあります。だた、こうした準備は絶対に必要であると思っています。座談会はタイムズとしては大きな企画であると想い、この想いはクリエイターの方々にも届いて欲しい。座談会を通じて、少しでもクリエイター支援に繋がっていくといいなぁという想いがあります。繰り返しになりますが、座談会を通じ、様々な曲の解釈を聞けるような場でありたい。座談会を通じ、少しでもクリエイターの方々が喜んで頂けると嬉しいなぁと思います。
如何だったでしょうか。今回は改めてにはなりますが、節目の発行号ということで、Timesを発行する想いを書かせて頂きました。書いていてなんだか恥ずかしい想いになる瞬間があったのですが、読んでいる皆様のリアクションがどうなのかなぁと思うと、ドキドキしてしまいます。本当に、タイムズ発行は大変な作業量ではあるのですが、全てはクリエイターが喜び、モチベーションがあがり、次なる作品に向けてのポジティブなサイクルに繋がっていくといいなぁという想いから発行しています。本当に大変なんですが、クリエイターの皆様の声に励まされながら続いていっている企画ですので、どうか、温かい目で、そしてタイムズという企画を少しでも多くの方に知ってもらえるとうれしいなぁという想いです。
#40。如何だったでしょうか?くるみさんの選曲でお届けしてきました。大変お忙しい中、ご対応頂きありがとうございました。また、今回はEditor’s Choiceはお休みし、40号という節目であったので、コラムという形で、私がこうしてTimesを制作する想いを改めて記載をさせて頂きました。大変ではありますが、クリエイターの為に何が出来るかを考えて、発行を行っています。引き続き継続的に発行を行っていこうと思いますので、応援をして頂けると幸いです。発行から7ヵ月目に突入となりました。いつも、応援して頂ける皆様に励まされながらこうして定期的に発行を継続的に行えていていると思います。本当に、ありがとうございます。
The VOCALOID Times企画は本当に様々な企画を準備し、実際に発行を行っていますので、発行時に是非、#ボカロタイムズをつけて、感想等を呟いて頂けると制作者としては、大変嬉しい想いです。ちょこちょこチェックをさせて頂いています。皆様の温かいコメント。お待ちしています。次回は6月最後の発行となります。7月に入るとなると、なんだか、時の流れにびっくりすると共に、新しい企画も水面下で準備を行ったり行わなかったりしていますので、もし表に出た際は、宜しくお願いします。では次回、#41でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ
-今月の一推し楽曲(新着編)-
vocal:初音ミク
2021年6月21日発行 エディター(執筆者&構成&発行等) エージェントNo.118 キュレーター(選曲):御丹宮くるみ
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