座談会 2021年3月号 Part2 2021年3月26日発行  発行者  エージェントNo.118

【1】座談会メンバー紹介
  • キュレーター(記載時:無名太文字表記)
  • N/Gさん
  • 山葵さん
  • 毬栗楓さん
  • 4696さん

※こちらの記事はPart2となります。Part1(自己紹介・新着枠)での内容は別途Part1記事にて掲載されておりますので、そちらをご確認下さい。こちらは、Part1の続きとなります。

【2】座談会その3 発掘より推し曲決定

では続いて、発掘枠へ移っていきます。先ほどと同様に、選んだ楽曲のご紹介をしていただき、「なぜその楽曲を選んだのか」という理由をお願いします。皆さんにお聞きした後にフリートークをしていただいて、最終的にどの楽曲を一推し曲にするかを決定していきたいと思います。では始めに、楓さんお願いします。

:自分は【リグレットリブレット】を選びました。

:理由としては、MVが凄いので、最初のめり込んだのから始まって、曲のハモリとかも綺麗で、そこから始まって、すごくお洒落な感じなのに、歌詞は心に留まるような歌詞をしていて、曲のイメージと歌詞がなんかちょっと違った感じがあって、そこがすごく好きで選びました。

はい、ありがとうございます。また後で、皆さんの話聞いた上で話していきたいと思います。
では、4696さんお願いします。

4696:はーい、私が選んだのは【底辺理論】。

4696:これね、オープニングの曲が「おっ」と思わせるところから、ずっと音がかっこいいと思っていて、すごく音作り上手いなと思っていたんだけど。よくよく聴くと、何かに似ているんだけど、その何かが思い出せない。すごく辛いところだね。あとサビの歌詞が凄くカッコ良い、っていうところ。で、この【底辺理論】の作り方っていうのが、新人によくある作り方だけど、すごくかっこよく作られていて、蓋絵になっている絵があまり動かないっていう作り方っていうのが、すごく面白いんだけど、歌詞の出し方もすごく上手くて、PVの作り方が凄く上手いと思う。で、音の作り方もすごく綺麗だなと思って。意外と調声も上手くて、聴きやすいような感じであると思う。で、結構ダーク目の曲なんだけども、聞いてて楽しい曲かな、というところですね。

はい、ありがとうございます。同じように、また後ほど皆さんの話を聞いていきたいと思います。
では、NGさんお願いします。

N/G:僕が今回発掘で選んだ曲は、【生きて】という曲ですね。

N/G:【ユメイロゲイザー】っていう曲があって、そっちも迷ったんですけど、最後は他のもう1曲と【生きて】が拮抗しちゃって、かなり迷った状態で【生きて】にしたんですけど、そのもう1曲がね、【拝啓、男子。】って曲なんですよ。これがね、正直言ってすごくインパクトが半端なかったんですよね。「気付かされる」って言うか、「心を抉る」……何て言えばいいんだろうな。ちょっと難しいですけど、歌詞がすごく心に来たってとこもあったんだけれども。それを、逆に癒してくれるっていう曲が【生きて】だったんだよね。真逆だった、すごく。何で今回この【生きて】にしたかっていうと、僕もこの曲の歌詞が身に覚えがあるっていうか、自分が重ねられた曲だったな、って思ったところがあったんですね。で、最初のAメロ・Bメロとかは、淡々と歌詞が「心が耐えられなくなりそうになった時に思う気持ち」みたいなことを、ずっと語ってくれているみたいな、そういう感じなんですよね。だから、最初の方はネガティブなんだけど、最後の最後にサビで盛り上がるところで、自分の「心が耐えられなくなった時の思い」を受け入れる、自分の弱さを受け入れていこう、っていう感じの歌詞なんですよ。その構成が、すごく、こう物語になっていて、自分自身のその時の体験とかも思い出させるような、想像させるような、そういう感じがして、すごくいいなって思いました。

 実はね、この曲、さっき新着で出した【桜夏秋冬】と、たまたま被っちゃったんだけど、一番最初の歌詞が【桜夏秋冬】は「夜 空」で、この【生きて】は「夜空」って、まさかの2文字一緒っていうね。まあそういうこともあって、同じピアノだけの曲で。たまたま僕がこの時こういう曲が好きだったのかわからないんだけど、ネガティブな内容なんだけど…。明日を探し続ける人間の強さを感じさせるような曲だったんで、この曲にしました。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。同じように、皆さんの話聞いた上で、色々話していきたいと思います。
では、お待たせしました、最後、山葵さんお願いします。

山葵:はい、今回発掘枠めちゃめちゃ迷ったんですけど、一応、候補曲のことだけちょっとだけ話させてください。残っていたのが、推す曲と【Sweets war】と【魔法の本より】っていう3曲だったんですけど、【Sweets war】は新着とジャンルが被ってしまうので、泣く泣くカットしたのと、【魔法の本より】は週刊ニコニコインフォ(※ニコニコ公式番組として毎週放送されている)で紹介されたので、カットさせていただいた次第です。

 今回、推させて頂いたのが、【情緒不安定でもいいでしょ】っていう曲なんですけど、この曲、簡単に言えば曲のジャンルで言うと、すこっぷさんの【アイロニ】に似たような感じの、ちょっとメランコリーさがある曲なんですけれども。

山葵:歌詞もさることながら、音作りも、とっても体に沁みるような、体にスーって入るような曲作りと、それに合わせたミクさんの調声。あと歌詞がとっても響くなあっていう感じがして、「ありきたりな台詞で何を変えてくれるの? 結局は誰も責任持たない。 自分のことだけ守っていればいいじゃないか」っていうところが、すごくググッてきて、今回推させてもらったんですけど。このDAICHIさんのボカロ曲、今2曲投稿されてるんですけど、今のところ2曲ともぶっ刺さって候補曲に入ってたんで、多分、私の推しのPになるかと思います。とっても聴いてて落ち着く、うまくいかなかった日の夕方とか夜とかに聴きたい曲だなぁ、って思いました。以上です。

はい、ありがとうございます。では、先程の新着と同じような形式で進めていきたいと思います。それぞれ皆さんのお話を聞いた上で、インプレッションと言いますか、思ったことを、「この曲はやっぱこうだよね」っていう話をしていただければなと思います。またこれも順番に聞いていきたいと思います。楓さん、いかがですか?

:【底辺理論】は、自分はズコッとこなくって、すぐ「選ばない」になっちゃった曲で、ただ話を聞きながら聴いてると、「あぁなるほど」っていう風になって、改めて聴き直したらいい曲だな、ってなっていました。で、【生きて】は、自分も最終段階の選ぶところまで残っていて、ただ先に選ばれていたっていうのもあって、自分は【リグレットリブレット】にしたってとこがあったので、やっぱり自分、ピアノの曲とか好きなんだなあと思いながら、ピアノが素敵な曲だなって話聞いてて思って。【情緒不安定でもいいでしょ】っていう曲は、歌詞がやっぱりいいなって山葵さんの話を聞きながら聴いてて、改めて思いました。

はい、ありがとうございます。じゃあ、同じ質問を、4696さんいかがですか?

4696:今ここで言われた4曲、俺を抜いて3曲、全部候補に入ってました(笑)

一同:おー。

4696:何で選ばなかったかっていうと、全体的に落ち着いた曲が多くて、だったら、ちょっと何か破壊的なものがいいかなと思ったら、この【底辺理論】が面白いなと思ったんだけど。【リグレットリブレット】はピアノ曲として面白いし、すごく聴き馴染みが良いなと思って。【情緒不安定でもいいでしょ】はPVの作りが結構、好きだったところがあったな。やっぱ、曲とか音楽とかっていうのは、良くて当たり前って思ってしまった時点で、他に何見るかっていったら、PV見て「やべぇこれハマる」「これは好きだなぁ」と。【生きて】はヤバい、この一言に尽きる。今回のメンバーを見て、N/Gさん好きそう、って思った(笑)

おやおや?

N/G:心読まれてる(笑)

はい、ありがとうございます。じゃあ、同じ質問を、NGさん、お願いします。

N/G:はい、確かに落ち着いてる曲ばっかだったから、【底辺理論】かなりぶち壊してくれる感じで、すごく好きなんですよね。聴いてて自分の理論を振りかざすような感じの歌詞が、僕も結構好きな感じですね。曲が結構、特徴的じゃないですか、この曲。4696さんが「何かに似てるような」とかって言ったじゃないですか。僕も同じこと思った、それ。

4696:でしょ? なんか聴いたことあるんだけど、みたいな。

N/G:聴いたことあるんだけど、でもやっぱこの曲なんだよね。【底辺理論】の曲になってたから。だから多分、思い出せないってことは、この人の曲になってるんだな、と思ってます。で、【情緒不安定でもいいでしょ】、これね、選曲する前に山葵さんがこの曲出してくれて、僕、発掘のとき一番最初に聴いたんですよ。それで、めちゃくちゃいいなと思って。僕は結構、歌詞も重視するから、タイトル通り、歌詞を見ていくと、誰でもね。うまくいかない時とかあるじゃないですか。そういう気持ちを歌ってくれている。ただね、曲がちょっと明るめじゃないですか。【生きて】と【情緒不安定でもいいでしょ】って、多分似てるとこあるんですよ、歌詞が。でも、【情緒不安定でもいいでしょ】は、曲聴くと明るめなんですよ。だから、気持ちの持ちようが、【情緒不安定でもいいでしょ】に関しては、まだ「明日はいいことあるかも。今はうまくいかないだけだよね」っていう希望が、まだちょっと見えるような曲なのかなって、曲調的なところから思いました。

 【リグレットリブレット】は、ミュージックビデオの作りがね、すげえ独特、マジで。最初はね、パソコンの画面の中のメモ帳に、歌詞が打ち込まれるところから始まるんですよこれ。そこからね、色んな楽器がくっついて形になったステージの中、っていう構成をブチ込んでくるっていう。このPV見て思ったんですけど、その楽譜とか書いて、ピアノがあって、とかってあった時に、このステージが作曲者の脳みそみたいな感じで、作曲者のいろんな楽器が集まって音を奏でてる頭の中を表現してるのかな、って思ってます。頭の中で曲って作っていくじゃないですか。その時に、いろんな楽器が奏でられているって、そういう頭の中をあれで表現してるのかなって。そういう考えができて好きでしたね。で、言われたように、明るい曲なのに、歌詞がすごくネガティブなんですよね。ネガティブなんだけど、だんだんとポジティブになっていって。タグに「ポガティブ」って付けられてるんですよ。やっぱりみんな思っていることは同じだなって思いましたね。はい、以上です。

はい、ありがとうございます。同じ質問を、最後は山葵さん、お願いします。

山葵:まず4696さんの【底辺理論】が、僕的にかなり刺さらないと聴かないタイプの曲だったんで、結構、新鮮だなーっていうのを感じました。ピックアップ曲を見る限りだと、バラードが続いたんで、4696さんの選曲、グッジョブだなーって思いながら見てたんですけど。聴けば聴くほど味が出るみたいな、スルメみたいな感じの、こういう曲を私「スルメ曲」って呼んでるんですけど。最初のうちは、拒否反応みたいなのが人によってはあるかもしれないけど、聴けば聴くほど癖になってくるような曲ではあるなーって感じました。

 NGさんの【生きて】も、これ私の候補には入ってたんですけど、最終までは残らなかった曲なんですけど。もうね、歌詞でぶん殴るタイプだなと。歌詞でぶん殴って、音は必要最低限、ピアノだけ、みたいなそんな感じで、シンプルに挑んでくる感じが、結構私はいいなとも感じたんですけど、【情緒不安定でもいいでしょ】が結構ハマっちゃって、ちょっと落ちちゃった感じだったんで。で、【リグレットリブレット】、これね、MVもすごいんだけど、MVに出てくる楽器を組み合わせたようなステージっていうのが、Project DIVAの【ハジメテノオト】のMVに出てきてて、それにちょっと似てる感覚があって、その辺でちょっと懐かしさを感じながら聴いているところもあって。もちろん音作りも曲もめちゃめちゃすごくて、MVもエグいなぁって思いながらずっと見てたので、これも私の候補に残ってたんで、楓さん挙げてくれてありがとう、っていう感じでした。

なるほど、ありがとうございます。若干まだお時間がございますので、先ほどと同様にお時間が来たぐらいに声をかけますので、「話し足りない」「ここはどうしても言いたい」ということがあれば、フリートークとして喋っていただければなと思います。

4696:全体的にバラードが多くて、バーッと聞いて「バラード飽きてきたな」ってところに【底辺理論】が来て、打たれて「あぁ、好き」って(笑)

山葵:結構、その4696さん以外の3人、私も含め、バラード系が好きだから、今回はバラード聴いててもそんなに苦ではなかったのかなって。

4696:いや、バラード好きよ。好きなんだけど、ここまで押し込まれると辛いというか。今回は基本的にバラードとダーク系が多いの?

一同:あー、そうだね。

山葵:2月だからかな? みんな。

4696:だけどダークの中でも【底辺理論】はまだ、全然ポジティブにいける曲かなと思って。

山葵:こんだけ(バラードが)出るなら、私【Sweets war】を推しても良かったかもしれない。

一同:あれもよかったですね。わかる。

山葵:あれミクさんのツン顔で開幕十割やられた男なので(笑)

一同:(笑)

N/G:いいじゃないですか。出しても良かったと思うよ。

山葵:(新着枠で推した)【Candy Girl】と曲調がちょっと被っちゃったんで、あえて外しちゃったんですよ。

N/G:ああそうなんだ。全然良かったのに。

山葵:あんまり同じジャンルの曲を推すのも、なんか嫌だなって個人的に感じたので。

N/G:そうだったんだ。僕なんか両方とも同じジャンルだけどね。

4696:そうだよ、「夜空」が出てくるんだよ。

N/G:そう、両方とも歌詞の一番最初が「夜空」ですからね。しかも両方ともピアノでさ。

山葵:あと、個人的に好きだったのが【マッチ売りの少女】。あれ、サビがやばいってなって。サビで「こういうの好き!」ってなってました。

N/G:わかるわかる、めっちゃわかる。僕なんかは【きみはぼくのなんばーわん!】とかも好きだったかな、個人的には。あれはマンガっぽくて良かった。

山葵:あー、あれか!

4696:俺意外と【命日】好きだったよ。

N/G:【命日】? あ、これか!

4696:【命日】と、【喉の痛みは心から】。この中で唯一の和風曲っていうのもあるんだけど、「あっ、すごく好きだな」と。

山葵:すごく好きだった。

4696:……けど、【底辺理論】には勝てなかった(笑)

山葵:言ってしまえば【喉の痛みは心から】もバラード系に入っちゃいますからね、どちらかと言うと。和風バラードみたいな感じですね。【花を唄う】は誰か入れてくるかなと思ったんですけど、誰も入れなかったですね。

N/G:【花を唄う】ね。あれは確か……

山葵:もうプロセカで紹介されてるから、あえて入れなかったのかなって、私は。

4696:俺は楓ちゃんが【ぴえん症候群】を推すかな、と思ったけど(笑)

:そっちかー、自分はそれよりも【生きて】と【Starry Rain】が残ってました。 

一同:あー、【Starry Rain】。

N/G:【生きて】の投稿者さんの初投稿動画の【死にたさの風に吹かれて】って曲聴きました?

:聴きました。

N/G:めっちゃ良くないですか、あれ。

:あの投稿者さんのピアノめっちゃ好きで、「あ、ヤバい、推しそう」ってなってます。フォローはしていて、「あ、ヤバい!」っていう。

山葵:2人が傘村トータさんが好きって聞いたから、【生きて】もぶっ刺さってるんだろうな、って思いながら。

N/G:ぶっ刺さった(笑)

N/G:しかもこの方すごいのが、今年の1月が初投稿で、3月までに、これ7曲ぐらいあげてるのか。

山葵:「今週の」みたいな感じになる(笑)

N/G:そうそう、本当そんなレベルですよ。

4696:この(候補曲の)中で意外と面白いのは、【愛のない性癖だってあなただから嬉しかった】っていうのは独特だったね、この中では。

N/G:これ結構独特だったね、確かに。みんな【拝啓、男子。】はどうだった?

4696:聴いたよ。面白ぇな、って思った(笑)

N/G:これ凄まじいなと思って。真ん中からサイコホラーな感じになっちゃうけど、それまでの間のあの曲の作り方は「この人すげーな」と思った。

4696:若干のプラス男子感があったけど。

山葵:分かる人にはぶっ刺さるだろうなって感じ。【魔法の本より】も紹介したかったんだけど、週刊ニコニコインフォで先越されたから「チクショウ!」と思って。

N/G:あれ、誰か言ったっけ、この【そ。】っていう曲。

4696:それね、「【そ。】、何だこれ!?」と思って聴いた瞬間に「お、おう、なるほど」って。鵺さん面白いなこれ、って。

N/G:そうそうそう、そうなった。みんな結構思ってることは同じぐらいだな。

山葵:どうしましょう、4曲の中で。

N/G:ね、またちょっと話ししながら決めていけばいいと思います。

大変素晴らしいお話を皆さんから頂いて、私は非常にキュレーター冥利に尽きるなと思って、今まで頑張って良かったなーっていう風にお話を聞いて思っておりましたが、こうやって出てきたということは、そろそろ時間ということなので。また同じように、まず自分の曲以外で今までの色んな話を聞いた上で、どの曲を推しましょうかという質問をさせてください。では、楓さん、いかがですか?

:……【生きて】、かなぁー……【生きて】で、はい。

やっぱりピアノが素晴らしかった?

:うん、ピアノ大好きです。

分かりました、ありがとうございます。4696さん、いかがですか?

4696:もう俺はね、【底辺理論】と最終的に生き残った【リグレットリブレット】を推すよ。

はい、分かりました。ありがとうございます。じゃあ、N/Gさんいかがですか?

N/G:はい、うんとねー……うーん……

一同:(笑)

N/G:ちょっと待ってね、……【リグレットリブレット】かなぁ……。

はい、分かりました。ありがとうございます。じゃあ、山葵さんいかがですか?

山葵:私も【生きて】と【リグレットリブレット】で悩んだんですけど、【リグレットリブレット】で。

なるほど、分かりました。ありがとうございます。そうですね、これ見ると非常に悩ましいというか、前回もそうだったんですけど、どれを推そうかっていうのは非常に悩ましい部分ではございます。どの曲も本当素晴らしいなという思いがあるんですが、やはり皆さんの推している曲で行くと【リグレットリブレット】に票が集まっている状況です。なので、発掘枠、初投稿から5作以内の中でどれを推しますか、という楽曲のご紹介の中で推すとしたら、今回、皆さんの意見が非常に多かった【リグレットリブレット】を、よろしければ発掘の一推し曲として選定したいと思います。皆さんいかがですか?

一同:はい、OKです。

では、今月の発掘枠の一推し曲は【リグレットリブレット】に決定いたしました。皆さん、改めてありがとうございました。



<登場楽曲>

  1. 【初音ミク・Rana】リグレットリブレット
  2. 【オリジナルMV】 底辺理論
  3. 生きて / 初音ミク
  4. ユメイロゲイザー
  5. 【GUMI / 血管】拝啓、男子
  6. 桜夏秋冬 / feat.Hatsune Miku 
  7. Sweets war
  8. 魔法の本より
  9. 情緒不安定でもいいでしょ 
  10. 【初音ミクSoft】アイロニ
  11. 初音ミクオリジナル曲 「ハジメテノオト(Fullバージョン)」
  12. 【初音ミク】Candy Girl  
  13. マッチ売りの少女/まるこ。feat.鏡音リン
  14. きみはぼくのなんばーわん!
  15. 命日 / 櫻木団子feat.東北きりたんNEUTORINO
  16. 『喉の痛みは心から』
  17. 花を唄う / 初音ミク
  18. ぴえん症候群
  19. Starry Rain
  20. 死にたさの風に吹かれて / 初音ミク 
  21. 「愛のない性癖だってあなただから嬉しかった」
  22. 『そ。』/ 鵺
【3】座談会その4 これからのボカロ未来について

昨年から今年にかけて、ボカコレなどボカロPが活躍するシーンがよく見受けられました。4月には、次のボカコレも控えています。最後に座談会メンバーから、これからのボカロ文化への未来について、こんな未来であってほしい、明るい希望やこれからの展望、当タイムズへ激励等、メッセージを頂き、座談会を終了したいと思います。

4696:最近、新しい投稿者など新人が増えてきました。この流れは、イベントの開催が大きいと思いますが、それ以外にも「ボカロが見直されたのかな」というものがあると思います。地上波でボカロ曲が流れるのが当たり前になってきたし、ボカロPがアニメの曲や歌手に書き下ろすといったこともあります。2017年からグッとまた上がってきた(※1)というのが無きにしもあらずという感じです。

※1: これまでニコニコ内のボカロのピーク(盛り上がった時期)は2012年頃だと語られることが多かった。

4696:ボカロが今後どうなっていくかというのは、中々に考え深いところもあるのですが、一般化していけば曲も一般化してしまって面白みに欠けてしまいますが、ニコニコでは「ネタ曲投稿祭」のような面白い曲が集うイベントなど。いろんなことができると思っています。「規制のない規制」というのが面白いと思います。一般化してしまえば、それなりに「規制」が厳しくなりますが、良い曲は生まれると思います。ですが、ニコニコ内では「規制のない規制」という面白さ、ネタ曲で言う、「ネタ」という規制 ”しか” 、中の”自由度”が高いです。世間一般の人から見て「VOCALOID=初音ミク」というイメージから「初音ミクの曲」という規制が生まれてしまいますが、そんな規制が生まれてしまっても自由に作れるのがニコニコという環境かなと思います。

 ボカロの未来に対しては、不安もあり安心感もあるというのが正直な感想です。これから先、どんどん作り手が増えて行くと思います。減ってもそれ以上増えて、どんどん新しい人が出てくるというのが面白く、その結果、より洗練された曲、作品が出てきます。今の新人を見ていると「お前、ほんとに新人か!?」という人が多いです。やはり小さい頃からボカロ文化に触れてきた人が今曲を作り出しているんじゃないかなと。ボカロ曲の作り方はよくわかってないけれど、こういう曲が好きでこういう感じで作れる。それを実現できるツールを手に入れたときの人間は怖いなと(笑)。古参Pはウカウカしてると新人に乗っ取られますし、新人Pは1曲目がヒットしたといって安心してしまったらいけないと思います。これからボカコレがいつまで続くかわかりませんが、ランクインした人の人気は確実に上がるとは思います。ですが、ランクインできずともいろんな人が作品を聴いています。いかにそこから這い上がってくるかといった精神面などもボカロPには必要だと思います。そういう面とかも含めて、ボカロの未来は面白いと思います。「規制」に縛られず楽しく曲作りしていきましょう。

 ボカロタイムズは、無理なく。月1など頻度が減ってもいいので、出して欲しいです。やはり曲を発見できるのは自分だけでは厳しい面もあるので、こういうことをしてくれる方がいるというのは嬉しいなと。あとは、皆さん!拡散してください!お願いします!以上です!(笑)。

はい。ありがとうございました。続きまして楓さん、お願いします。

:今日は座談会参加させていただき、ありがとうございました。安定の語彙力の無さと人見知りもあり、あまり喋れなかった時もありましたが、同じボカロ好きの話を聴いていて楽しくて、話してないときも頷いたりとかもしていました。

 少し前まで、曲の発掘はそこまでしておらず最近になってするようになり、やっぱり色んな人がいるなぁと。今日も曲を聴いていて、まだまだ凄い人がたくさんいるし、凄い良い曲なのに再生数があまり伸びていなかったりする。そういった曲を拡散できる、このボカロタイムズもその方法の1つなので、ボカロタイムズはもちろん、色んな曲をさらに拡散できればなと思いました。

 やっぱりボカロ大好きです。以上です。ありがとうございました。

はい。ありがとうございました。続きまして山葵さんお願いします。

山葵:まずは座談会、お疲れさまでした。ありがとうございました。また、キュレーターとスタッフの皆様もお疲れさまでした。ありがとうございます。

 僕がボカロにハマり始めたのが大体2013年から14年の、ボカロが一旦落ち着き始めた時期でした。当時の全盛期のボカロの盛り上がり方をイマイチ分かっていない人間です。最近になって、ボカコレやプロセカNEXTなどで曲の投稿が活発化している感覚はすごく感じています。2017年からまた盛り上がって来ているなという感覚はありましたが、近年、ニコニコのそういったイベントや、プロセカがリリースされたことによって、さらにボカロ文化に触れる人たちが増えて、一気に盛り上がりに拍車がかかったなというのを個人的に感じています。

 これから先、どうなるかわかりませんが、聴く人も作る人も、とにかく好きなものを作って楽しめばOKだと思います。メジャーデビューしてしまうと好きなことをできなくなってしまうかもしれません。今、ボカロを作り、発信して楽しんでいるというのは今しかできないものだと思うので、今、全力で楽しんで、あとは時の流れに身をまかせて行くのが良いかなと僕は思いました。

 ボカロタイムズも、キュレーターさんが発掘してくださって、自分自身、仕事の都合であまり曲発掘ができないんですが、キュレーターさんが発掘してくださることによって、自分も「あ、この曲いいな」と思うことができたり、新しい曲に出会うことができたりしています。キュレーターさん、本当にありがとうございます。これからも体調を崩さない程度に頑張っていただければと思います。

 今日は本当に楽しかったです。また時間が合えば参加できたらと思っているので、その時はまた宜しくお願い致します。以上です。

ありがとうございました。では最後に、NGさんお願いします。

N/G:新着枠のときにも話をしたんですが、「ボカロというのは音楽に今まで無かった新しさ」という話をしたんですが、さっき山葵さんが言っていた「メジャーじゃなくて良い」みたいな。つまり、みんなには受け入れられないけれど、一部の人達が欲しがっているような。ボカロ文化はそういうニッチなもので良いと思っています。例えば、バラードは「失恋」だったり「上手く行かない愛」を歌ったり、そういう曲がメジャーだったりしますが、今回紹介した【生きて】や【桜夏秋冬】のような、自分たちが忙しくて気づかなかったところを歌ってくれているみたいなところもあると思います。【生きて】であれば、日々仕事していれば壁にぶつかったり、落ち込むところとかもあると思うんですが、それを自分の経験値の中で...こう...区切りをつけていくところを曲として表してくれていたり、【桜夏秋冬】であれば1年、季節が変わるのは当たり前だけれど、それを忘れてしまうけれど、曲にすることで、当たり前だったことに気づくみたいな。そういう事ができるのは、ボカロ曲の文化かなと思っています。たくさんボカロPは活躍しているけれど、再生数ばかりじゃないというのを、むしろこっちのほうがボカロ文化というのが広まってほしいなと思います。

 そういう意味でボカコレというのはとても良い場だと思います。それこそ新人さんやこれまで日の目に当たらなかった人たちが日の目に当たるという、そういう場を提供しているという意味では、これからも続けていって欲しいなと思います。

 ボカロタイムズに関しては、本当にありがたいです。先程、山葵さんも「お仕事で中々曲を聞けない」ということを言っていましたが、僕はハマるとずっと探し続けちゃうんだけど、一度離れてしまうとその期間がかなり空いちゃう人間なので、曲探しをずっとやり続けているというのが本当にありがたくて。今回みたいに【桜夏秋冬】とか、ボカロタイムズが無かったら出会わなかったと思います、僕は。結構、季節の移り変わりを歌う曲とかが好きなんですが、【桜夏秋冬】に関しては、1年かけての季節の移り変わりに共感が得れる楽曲で、こういう曲に出会わせてくれる、このボカロタイムズの有り難さ。もっと色んな人に見てもらいたい、もっと色んな人に届いて欲しいなと思います。これからも頑張ってください。

 改めて今日は皆さんありがとうございました。これから文字起こしとかしてくださるスタッフの皆様も宜しくお願いします。キュレーターさんも本当にありがとうございました。以上です。

ありがとうございました。以上で座談会3月号を終了させて頂きます。ご参加頂いた全ての皆様。本当にありがとうございました。



【4】座談会後記
-1- キュレーター視点 座談会振り返り

3回目の座談会。私自身、毎回準備を2週間前から行ってくるので、緊張は常にしているのと、毎回私が思っている想像以上に白熱している座談会に、今回は前回同様に盛り上がるだろうかぁという不安がありした。しかし、Part1/2合わせると今回も2万2000字越えという、物凄いボリュームの、熱意ある座談会であったのを思うと、非常に感慨深いです。こうして、タイムズでご紹介してきた楽曲の中から、1曲をえらぶという無茶ぶりなお願いに対して、曲を選んでいただき、それに対してメンバーの誰もが共感をして下さっているのに、「毎月座談会出来てよかったなぁ」という想いです。

今回の座談会で特に印象的であったのは、人によって、好きポイントが異なるのに、座談会の話を進めていく事によって、自分の考えとは異なる人の話に自然と共感し、より楽曲との出逢い、きっかけ、発見に繋がっているなぁと感じました。と共に、ボカロ文化は、今、白熱しているなぁというのを感じました。



-2- staff紹介
  • 座談会企画・進行・キュレーター&執筆者:エージェントNO.118 
  • 座談会参加者:N/G・山葵・毬栗楓・4696兎
  • 文字起こし等編集staff:♪ミュツタカ♪・moG・N・猫月あゆむ・コイル
  • ブロマガ掲載/転載フォロー:SmileS組織(運営)の皆さん

-3- 最後に

座談会3月号。如何だったでしょうか。今回も、私一人だけでなく、多くの皆様のご協力により、発行が出来ています。関係する全ての皆様に、改めて感謝申し上げます。本当に本当に、ありがとうございます。そして、何よりも、こうして読んで頂いている方に支えてもらっている部分があります。こちらも、重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。座談会も3回目を終え、次回はボカコレ直前の4月に開催をします。タイムラグが発生する都合上、次回の4月の記事投稿の際、ボカコレイベント後に発行されますが、3月中にタイムズでご紹介してきた楽曲の中から、繰り広げられる座談会をお楽しみにして頂けると幸いです。と同時に、是非座談会の読んでみてのご感想をお待ちしています。Twitterで#ボカロタイムズをつけて呟いて頂くか、ブロマガ記事の巻末にコメントを記入出来る場所がありますので、是非些細な事でも感想を書いて頂けると幸いです。ご協力を宜しくお願いします。

SmileSの活動として、展開しているThe VOCALOID Times。4月からも幅広く展開がされていく予定です。キュレーターである私も、日々大変ではあるのですが、全てはクリエイターの為に。その信念を貫いていくことには変わらずに、今後も発行を続けられる限り、していこうと思います。本誌タイムズでも記載をさせて頂きましたが、今後Timesは週1回更新とさせて頂きます。これは、様々な私への負担を軽減するという意味での措置ですので、大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、ご理解を頂けると幸いです。長くなりましたが、4月以降もタイムズ始め、様々な記事、SmileSの活動にご注目頂けると幸いです。私も細々ながら、頑張っていこうと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いします。それでは次回、座談会4月号でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ






提供:2021年3月26日 キュレーター&執筆者 エージェントNO.118