ニコニコチャンネルメニュー

ブロマガ - ニコニコチャンネル

しけメンのブロマガ

神羅万象チョコ☓Idol m@ster Ep1 邂逅

2014/02/12 22:43 投稿

  • タグ:
  • 神羅万象チョコ
  • アイドルマスター
  • 架空戦記
「涼、着いたぞ」

エドガーさんに連れられて、辿り着いた獣牙族のお城は、中東のモスクのような荘厳なものだった。

「大きい......」

「どうも派手でこの城はあんまり好きじゃねぇ もっと鎧羅みたいに要塞っぽくしてぇんだがな」

そう言いつつ、エドガーさんが城の中へと入っていく。遅れないようについて行かないと。

---

--

-

城の中では、屈強な武人達が鍛錬に励んでいる。獣牙族はどうやら、肉弾戦を得意としているらしい。

「うちの自慢の将軍たちだ どうだ、てめぇも一緒に鍛えるか?」

「け、結構です!」

「せっかく、そのひょろい体を鍛えてやろうと思ったんだがな......」

とんでもない、あんな人達と稽古したら鍛え終わる前に死んでしまいそうだ。

---

--

-

玉座の間にたどり着くと、メガネを掛けた男性が苛立った顔をしながら、玉座に侍っていた。

「おう、セツナ 今帰ったぞ!」

「また公務を投げ出して散歩ですか! 四部族がいがみ合ってるという、このややこしい時に! 命を狙われるかもしれないんですよ!?」

「いいじゃねぇか、書類を眺めてハンコ押すだけの仕事なんてつまらねぇんだよ それにこの世界で俺よりつええ奴なんて存在しねぇから大丈夫だろ 強いて言うなら、サイガ あいつが俺とタメを張れるぐらいだ」

「まぁ、それもそうですが・・・ って、違う!」

「あ、あの~......」

「む? あなたは?」

「ああ、森にいたから拾ってきた なんか、異世界から来たらしい」

「ほう...... お名前は?」

「あ、秋月涼と言います!」

「そうですか 私は、セツナ 経緯をもう少し詳しくお話願えますか?」

---

--

-

セツナさんに、ことの経緯を洗いざらい話す。

「......というわけでして」

「ふむ、助けを呼ぶ声 と」

「ええ」

「しかし、確かに今四部族同士いがみあってはいますが、特に闘いがあるわけでもなし」

「別に、生活に困ってるような奴もこの大陸にゃいネーだろ」

「うーむ、謎ですね」

しかし、こうもあっさり受け入れられていいものなのだろうか。何か裏がある気が..... やっぱり、戦争の材料にでもするつもりじゃ。

「あのー」

「どうしました?」

「信じてくれるんですか?」

「ええ、勿論 私は九尾ですから」

「万一スパイだったら、そん時はねじ伏せりゃいいだけよ それに、どうみてもてめーがスパイには見えねぇがな!」

エドガーさんとセツナさんが笑顔で答える。理由はいまいち納得出来ないが、この二人なら助けになってくれそうだ。

「急報! 鎧羅と飛天が戦闘を開始した模様!」

伝令役が飛び込んできた。どうやら、他の部族が戦闘を始めたらしい。

「うおおおおお! 戦だ! セツナ、俺は出るぞ!」

「待ちなさい! 何の理由もなしに出て行けば、後々面倒くさいことになりますよ!」

「何か、我らが介入できそうな要素はないのですか?伝令兵」

「そうは言われましても...... あっ、そういえば飛天、鎧羅双方ともに見知らぬ女性を連れていたと報告が」

見知らぬ女性......? まさか、それが声の主なのか? しかも、二人。 コレは一体?

「ふむ、なるほど」

「涼、そいつがお前の探してるやつかも知れねぇな よし、いっちょ行ってみるか! 介入理由は、それでいいだろセツナ!」

「ええ、よいでしょう 何かあっても私が何とかします」

「いくぞ涼! ついて来い!」

「あっ、はい!!」

---

--

-


「この感じ! たまんねぇ、これが戦だよな!」

戦場に着くなり、エドガーさんがそう叫んだ。戦争と言うと、もっと悲惨なものを想像していたが、実際は想像とかなり異なっていた。まず、兵士が全くいない。そして、あちらこちらで一対一の勝負が繰り広げられている。どうやら、この世界の戦争は、少数精鋭が基本のようだ。

「随分想像していた戦争と違いますね......」

「お? ってぇと、どんなもんを想像してたんだ」

「もっと、兵隊同士でぶつかり合うのかと」

「なんでそんな手間も人もかかることしなきゃなんねーんだよ 戦いはサシの重ね合いに決まってんだろ そっちのが単純に力関係も分かるってもんよ」

「なるほど......」

「まぁ、相手が強過ぎたら多対一とかはあるがな この俺とかな」

「エドガーさんそんなに強いんですか?」

「当たり前よ、先代の王、つまりオヤジをぶっ倒して王になったんだからな 獣牙は一番強い男が王になるのさ」

「へー......」

見た目から薄々想像はついていたが、この人、本当に強いらしい。まぁ、確かにこれだけ強かったら、兵隊とかいらないよね.....

「よし、てっぺん取りに行くか!」

「え、ええー!?」

---

--

-

「あなた達が兄さんを監禁していると聞いたわ! 兄さんを解放しなさい!」

「シリウスさんを僕達が幽閉? 何かの誤解だ!」

「嘘をつかないで! 兄さんは何処!?」

互いの武器をぶつけあいながら、二つの部族の王は叫び合う。鎧羅王の叫びは、悲痛そうな色を孕んでいた。

「落ち着いて、ポラリス! 一体何があったの!」

ポラリスの武器を受け流しながら、飛天の王、アレックスは叫ぶ。

「兄さんが...... シリウスが、少し前に鎧羅を飛び出していったのよ......! 私を後継者にすると、書き残して!」

「なんだって!? 一体どうして!」

「それが分かれば苦労しないわよ! あなた達なんでしょう、アレックス!」

「シリウスさんとは、前の中央大陸での会議であったきりだ! それ以降は、接触をしていないよ! それに、誰がそんなことを!」

「あの男よ、フガク様直々のご指名で新しく皇帝になった!」

「マステリオン......! また彼か!」

「どうせ、あいつのことだからデマなのはわかってるわよ! でも、確かめるしか無いじゃない! 兄さんの行方を知らせる、たった一つの情報だったんだもの!」


そもそも、かつては皇帝フガクの元、各国統治の任を受けた四王達により四大陸が治められていた頃は何事も無く、平和そのものであった。しかし、突如皇帝フガクは病死、後継者に指名したマステリオンが皇帝について以来、各部族に不穏な噂が流れ、それが争いを呼び、各部族は戦争しては和解していた。また、どんな火種によって争いが起きるかわからない。そんな一触即発の状態であった。

「ちょっと、シェイド あんた何してんの」

「あ、ラモン姉さん いやー、暇なんで勝手に解説してました」

「あら、もう勝ったの?手際いいわねぇ」

「あの魚野郎、楽勝でしたよ そういう姉さんこそ、あの蜂野郎ぶっ倒してきたんでしょ?」

「ええ、勿論よ で、今回どうしてあちらさんは攻めてきたの?」

「なんか、またマステリオンの野郎が法螺吹いたみたいですわ」

「ちょっと、二人共! 見てないで、ポラリスを説得してよ!」

「あら、アレックス様に怒られちゃった」

「あのー...... 私は本当に何もしなくていいんですか?」

メガネをかけたおさげの女性が物陰から現れた。どうやら、アレックスの指示で隠れていたらしい。

「ええと律子さんだったかしら、客人であるあなたはゆっくりと人探ししてて頂戴」

「あっ、はい ありがとうございます......」

---
--
-


「アレックス、ポラリス! 俺様が来たぞぉおおおおおおお!」

「え、エドガー!?」

「あなた、何をしにここへ!」

てっぺん取りに行くか!と叫んだ後、戦場を突っ走っていったエドガーさんがやっと止まった。どうやら、この二人がてっぺんらしい。

「おう、こいつの人探しだ 後ついでに体が鈍ってるから戦いに来た」

「君の場合、どうせいつもの如く前者が本当の理由だろう!?」

「おうよ!」

うわぁ...... 他の部族にも戦い好きってみなされてるよこの人。しかも認めちゃったし。

「つーか、てめぇらなんで揉めてんだ アレックスがポラリスでも振ったか?」

「そ、そんなわけないでしょ! 兄さんが飛天に囚われたのよ!」

「だから、それは誤解だと!」

「あー分かった分かった またあの金ピカ野郎のデマか」

「金ピカ野郎?」

「まぁ、最近のいざこざの元凶みたいなやつさ おかげで俺はハッピーだけどな」

「分かるような、わからないような......」

もしかして、その金ピカな人が僕を呼んでるのかな? いや違うか。

「ふう、あなたのせいでイライラも収まってしまったわ しかし、奇遇ね あなたも人探しなの?エドガー」

「ってことは、てめぇもかポラリス」

「二人共そうなのかい? 実は僕もそうなんだ」

「そうね、少し休戦としましょう 二人の話を聞きたい」

「はぁ?俺は戦いに来たんだぞポラリス!」

「人探しだろう?だったら、話を聞いておいたほうが得じゃないかエドガー」

「いや、人探しじゃなくてだな」

「じゃあ、そこの彼はなんなのだい?」

「そ、それは......」

「決まりだね シープ、お茶の用意を」

「かしこまりました」

「......ケッ」

エドガーさんが、すごい怖い顔をしてこちらを睨む。しかし、エドガーさんを丸め込んでしまったこの人、相当な策士だなぁ...... アレックスさんだっけ

---
--
-

「僕はアレックス 一応飛天族の王をしています」

「私はポラリス 鎧羅の王よ」

「あ、秋月涼です!」

--
-

「........というわけでして」

二人に、経緯を説明する。

「うん、やっぱり、うちで保護している女性の話と全く同じだね」

「ええ、うちで預かってる双子ともね」

「律子さーん 出てきていいですよー!」

「亜美、真美 おいで~!」

律子?亜美?真美? まさか....... 

「アレックs..... 涼!?」

「あっ、りっちゃんだ→! それにりょうちんも!」

「げ、律子姉ちゃん.....!  それに、亜美ちゃん真美ちゃんも!」

「どうして、涼と亜美真美がここに......」

「それは......」

「......というわけなんだ」

「あ、真美達と全く一緒だね 真美たちもお仕事帰りに変な声が聞こえて、気づいたらポラリス姉ちゃんの寝室にいたんだよ」

「私もそうね、気付いたら飛天の城にいたわ 一体なんなのかしら......?」

「聖龍王サイガ! 飛天族との同盟関係により、助太刀に参上し......」

「律子! それに亜美と真美と涼じゃない!」

「あっ、いおりん!」

「いおりんだ!」

「伊織!? まさか、あなたまで......」

伊織さんだ! それにあの人は、聖龍王って言ってたな。じゃああの人がもう一人の王様なのかな?

「......伊織、私のセリフを遮らないでくれ」

「何よ、なんか文句ある?」

「......ナイデス」

「それでよろしい で、なんであんたたちがここにいるわけ?」

すごい、完全に尻に敷いてる。さすが伊織さん。

「えーっと、......で」

「ふうん、全く同じじゃない」

「どうやら、人探しは各部族にいたみてぇだなサイガ」

「エドガー! 貴様どうしてここに! というか、なんで優雅にティータイムをしているんだお前たち!」

「まぁ、サイガも一杯どうぞ」

「ぬ、ではご相伴にあずかろう」

「で、今回もまたマステリオンの法螺だったのよサイガ」

「シリウスさんが書き置きを残して、失踪したみたいでね で、僕らが監禁したとアイツが偽の情報を流したわけ」

「またアヤツか...... しかし、皇帝という手前追求するのも難しい で、エドガーお前は何故ここに」

「あ? そこの涼の人探しを手伝いにだよ」

「嘘をつけ、どうせそれに乗じて戦いに来たんだろう」

......四部王たち+律子姉ちゃん達が完全にお茶会をはじめてしまった。それも戦場のど真ん中で。って、よく見たら周りの戦闘も停止してるし。戦争ってこんなもんでいいの......?

「あのー」

「なんだ、涼」

「一触即発の状態なのに、こんなお茶会してていいんですか?」

「うん、だっていつもこんな感じだもの 毎回お互いにそんな事実はないと確認しあっておしまいだよ」

「元々、私達四人は仲がいいもの そんなことしないって信じてるわ」

「そうだな、生まれた頃からお互いを知ってる身だ」

「なんだ、戦争って言っても思ったよりほんわかしてるんですね」

「だが、火種がある以上は消さないといけねぇ だからこうやって、戦うのさ それに、一度戦闘になると、奴さんがどう動くかも見れるしな」

「戦争ではない、和睦の場をつくろうとすると、彼が何とかしてでも阻止をしてくるからね......」

「なるほど......」

そこまでして、戦火をもたらそうとするマステリオンって一体何者なんだろう......

「とりあえず、みんな シリウス兄さんを探してもらえないかしら」

「おう、構わねぇぞ 元々涼の人探しを手伝ってんだ、一人増えるぐらいどうってことはねぇよ」

「僕もです」

「私もだ」

「じゃあ、そういうわけで 今日は解さ----」

「アレックス様!」

「ん? どうしたんだい、シープ」

シープさんが、アレックスさんに耳打ちをする。その顔はかなり険しい。

「なんだって......?」

「はい、ただいま伝令が」

「おい、どうしたアレックス」

エドガーさんが、訝しげに尋ねる。一体何があったのだろう

「大変だ、僕達四人がここに集まることを見越して、マステリオンがそれぞれの城に兵を放ったらしい」

「兵っても中央の雑魚兵士共だろ? なんとかなるだろう」

「いや、それが異形の化け物らしい それに、ただならぬ強さの黄金の鎧の戦士が指揮をとっているとか」

「一体どうなっているんだ.....?」

「それが分かれば苦労しないよ、サイガ」

「とりあえず、それぞれの城に戻ったほうがよさそうね......」

「ああ、そのようだな 次に会うまで、死ぬんじゃねぇぞサイガ!」

「その言葉、そっくりそのまま返そうエドガー!」

どうやら、マステリオンはここに王たちが集結することを見越していたらしい。僕達大丈夫なんだろうか........?

Ep2 輝煌に続く













コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事