紫電Pのブロマガ

アイドルマスターミリオンライブ!、この歪でも愛しきコンテンツ

2021/05/23 12:38 投稿

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(この記事は95%をミリオン7thDay1の開始前に書いています)





 昨年10月初旬。世間では感染がやや落ち着き、GoToトラベルが話題になっていた頃のことだ。私は社内では唯一アイマス趣味をカミングアウトしている後輩と久々のサシ飲みを楽しみ、その後輩のリクエストもあってとある店を訪れていた。もちろん非公式だが、店内がアイマス一色という珍しい店だ。
 カウンターの話題はコロナ後の楽しみや翌日に開かれる同人イベントなどだったが、コンテンツの将来の話しになるとマスターは「ASはあと2、3回ライブやったら総とっかえ」だの「スタマスは買わない」だのなかなか飛ばしてくる。私も3年前なら愚地独歩のごとく「なんだァ? テメェ……」となっただろうが、ぼちぼちいい大人だし良くも悪くも聞きなれた物言いだし、せっかく連れてきた後輩に嫌な思いをさせたくもないのでスルーしていたのだが、ミリオンについてセルランだのスロット送りだの揶揄し始めたところで、さすがに合わせ技一本で勘定を申し出た。
 後輩と別れ、地下鉄駅に向かう帰路。もうあの店に行くことはないだろうなと思いつつ、ふっと思い当たった。

 ああ、かつては好意を持っているとは言い難かったミリオンライブに。酒席ではといえ煽られたら内心キレられるくらい、私は魅かれるようになったんだな、と。



 
 
 人間の記憶というのは、美化されがちなものだ。よくある「俺の若い頃は~」や「昔は良かった」的なアレである。年数が過ぎれば過ぎるほど、人間の記憶は都合よく解釈・改変されてしまいやすい。仕事柄、中高年の昔話を聞くことが多い私だが、これは別に年寄りに限ったことではない。先日もTwitterで話題になった、9.18とJupiterにまつわる記録の「美化」の話もそうだろう。あれを見て、今回の記事を書こうと決めたのだが。

 私は2007年2月からの古参に分類されるアイマスPだが、ミリオンにどっぷり漬かったのは2017年サービス開始のミリシタから、もっと言えば2018年春からだ。今は周年ライブとなれば万難を排してチケットを取りにいくスタンスだが、ここに至るまでには紆余曲折もあった。……のだが、今回の7thRのDay2現地を経れば、その衝撃がきっかけで過去の記憶も都合よいところだけ残して変わってしまうかもしれない。自戒と自省を込めて、たとえ文面に都合の悪い言葉が並ぼうと、このブランドとどう向き合ったかを振り返ってみようと思う。まあ、今ですら記憶と解釈があてになるかと言えばやや怪しいのだけれど。


■「ミリオンライブ? うーん……」

「グリーでもモバマスやるのか」

ミリオンライブが発表された日の私のツイートがこれだ。当時はライブに参加しておらず……というよりは仕事のブラックっぷりと不運でASのライブ参戦もできておらず、声優コンテンツに今ほど興味なかったころだ。加えてソシャゲというものに冷淡な姿勢だったこともあり、アイマス第三のコンテンツにも上記のような雑なツイートしかしていない。

 他人のふんどしで相撲を取るようで恐縮なのだが、先日もミリオンのリアルライブとの関わりを漫画で描いていた地獄のミサワ氏と境遇はほぼ一緒である。それなりに熱のある真や千早のPではあっても、平田宏美さんやミンゴスを特別に意識したり追ってはいなかった。演者は演者、キャラはキャラとほぼ割り切っていた。

 で、実際にサービス開始してしばらくしたミリオンに対しても、私は好意的ではなかった。アニマスの絵柄がベースなのもあってか、当初は言葉を選ばなければ「パチモンくせえ」と思っていたし、ASとミリオンスターズの関係性の設定にも首をかしげていた(これはグリー時代から徐々にミリシタに近い形に是正された感じだが)。過剰なお色気重視も「公式がやるのは違うんだよなあ」と思っていたし、さらに言えば「世代交代」の気配も好かなかったし、ムビマスでもストーリーの都合上、ミリオンの特定メンバーに好感を持ちにくかったのも影響した。いわゆる声優オタクだったのなら、特に初期は演者への依存度が高かったこのブランドももう少し積極的に触ったのかもしれないが。

 そういう事情もあり、私はASのソロ曲だけは履修しつつも、ミリオンには積極的にタッチしなかった。ライブにも参戦できていなかったから、10thイヤー時点ではアニメ効果もあってシンデレラの方がよほど詳しかったと思う。

 2015年。10thでは伝説と化しつつある西武ドームでの2Daysライブが開かれた。あれがアイマス初の単独の屋外ライブでは?と言われたりもしているがそれはそれ。しかし、私はこの時仕事の都合で海外におり、ライブが発表された時点でライビュすら見られないのが確定していた。
 加えて、この頃ははっきりとアイマスに対する熱が下降してきていた。私はニコニコで7年ほど、いわゆる「im@s架空戦記シリーズ」を連載しており、幸いニコマスの歴史の中でも上々の評価をいただけていた。それが完結したのが15年5月。あとがき的な動画をアップしたのはまさにライブのあった7月だったが、その後の燃え尽き症候群は明らかだった。「ドームライブ」に立ち会えなかったことや一区切り感、動画連載中にあまりできてなかった趣味やスポーツの再開なども背景だった。そのため、音ゲーが苦手なこともありデレステのムーブメントにも乗ることはなかった。この辺り、ちょっと歯車がズレていたら普通にデレの方を熱心に追いかけてたかもしれないし、あるいは途中で周囲のフォロワーのようにぶち折れていたかもしれない。

■「俺は、とんでもない損をしていたのではないか」

 ミリオンがスマホアプリで音ゲーになる、と知ったのは武道館で開かれたミリオン4thライブから数日経った頃だったか。すでに記憶が怪しい。ただ、歌織・紬の参戦とASも出るというのは第二報後の早期から認識していた。2017年の私は複数の人生の選択が控えており、アイマスと明確に距離を取ることも考えていた。それでもミリシタを事前登録したのは、スマホゲーとは思えぬモデルの良さや、やはりなんだかんだ言ってもASも出るというのが大きかったと思う。ただ、熱の問題もさることながらとんでもなく忙しかったこともあり、サービス開始直後に気になっていた静香のSSRを引いたものの、たまにログインして覗く程度の扱いだった。選挙ウォッチャー的には絶対に面白いはずのTBも、ログイン分程度しか投票していない。というか繁忙期だったので新発売されたステラステージさえほとんどプレイできていなかった。

 そんな私を巡る状況を一変させたのが、2018年のAS単独ライブ「初星宴舞」だった。

 「もう最後かもしれないし」という軽い気持ちで応募したら当たってしまった現地の衝撃は、すさまじいものだった。特に、「隣に…」の披露に生で立ち会えたのはずっと自慢できるだろうし、前述のとおりミリオンのソロ曲はきっちり履修していたので、それぞれのソロパートも特段の支障はなかった。ただ一曲を除いては。

 「合言葉はスタートアップ!」。
 この曲のイントロが流れ、5人がステージに立った時、会場は大きく沸いていた。だが私は独り、この曲が何の曲なのかわからなかった。コロムビアのCDにはこんな曲はなかったはずだ。ランティスか? フロンティアワークスか? わからないまま、このライブで唯一、盛り上がる会場との熱の差を感じた瞬間だった。

 終演後、この曲がミリオンのLTHシリーズの曲で、ASだけで構成されていたこと、今回が待ち望まれていたオリメン披露だったことを知った。LTHのユニット曲は、恥ずかしながら真のいるBirthの曲を一度聴いたくらいだった。

 アイマスライブとはこんなに良いものだったのか。参加しようとしていたのに大病で断念した7th以来、頑張れば行けた9th大阪or東京を除いて、私は仕事の都合でASのライブに行く検討さえもできていなかった。ライブに行きたい。またASの演者の皆様のパフォーマンスを見たい。

 翌月のディレイビューイングも仕事に邪魔されつつも見終わった後、私はミリオンライブにろくに触れてこなかったことで、仮にASだけを追うにしても多大なる損をしていたことを悟った。まとまった仕事を片付ける必要があったのとステラステージのコンプ、ASの過去ライブの円盤をかき集めて見ていたので時間はかかったが、4月下旬にそれまでたまに覗く程度だったミリシタを本格的に開始する。以後、今日までログインは途切れていない。

■「なんだこのコンテンツ、面白いぞ!?」

 食わず嫌いだったものにハマる、あるいは昔は合わなかったものを年を重ねてから食べるとハマる、なんてことはよくあるもので。学生時代はまったく旨いと思わなかったナスに20代後半からハマったのと同様、私は少しずつミリオンとミリシタの世界に触れていった。完走した最初のイベントが口に合うEscapeだったこと、複数の方から勧められた傑作「ゲッサンミリオン」を読んだのも大きかったと思う。この漫画は本当に完成度が高く、今は私が勧める側だ。先述の後輩も、私がゲッサンを読ませてミリオンに落とした。



 やるとなれば全員を好きになりたい私にとっては、39人は時間をかければギリギリどうにかなる範囲内だったし、ちょこちょこ過去の曲も集めて知識を深めていた。ただ、この時点ではミリオン最大の武器であるライブに手を出すつもりはさらさらなかった。知識もろくにないのにライブを見るのは私の流儀に反するし、何よりASの方で過去の欠落を今更ながら埋めていてそれどころではなかったからだ。この頃のASはMRのような革新的な試みに取り組む一方で、本当に先行き不透明だったためやきもきしていたが……(実態としてはスタマスに向けた諸々は動き始めていたと後に明かされたが)。

 発売日にきっちり買ったのはEscapeのCDが初めてだったが、ドラマパートが思いのほか良くできていたことに驚いた。その旨をツイートしたところ、「夜想令嬢もいいですよ」と勧められている。あんまりピンと来なかったので保留していたのだが、

 10月。私は夜想令嬢という特大の沼にドボンする。






■ミリシタ感謝祭、そしてTC

 夜想令嬢、そしてミリオンに明確に沼落ちしたきっかけは、無料生中継されていたミリシタ感謝祭だった。特に、所恵美を演じる藤井ゆきよ、天空橋朋花を演じる小岩井ことりの熱演に目を引かれた。そして夜想令嬢だけではない。この日初披露されたラスト・アクトレス、そしてハーモニクス。「こんなものをタダで見てしまっていいのか!?」と驚愕し、とりあえず夜想令嬢のCDを取り寄せ、気になったCDもまとめて購入した。この感謝祭では、とあるカバー曲……というよりはその制作者のリップサービスで「ないわー」ともにょったりもしたが、それはそれ。

 そして、この感謝祭ではTCの開催が告知された。ASも、真も参加する。これは大きな好機だと思った私は水面下で様々な動きを開始したが、それは過去の記事にまとめているので割愛する。重要なのは、彼を知り己を知らば……ということでこの機にミリオンスターズの39人をもっと知らなければいけないということだった。手持ちの曲が一気に増え、グリー時代の情報も漁り、個々への理解度が急速に深まったのもこの秋から冬にかけてだった。5thのディレイビューイングにも参加し、まだ不十分な知識なりに「ミリオン6thライブ、行ってみるか」と決意したのもその帰路だった。もっとも、この少し後に翌春に異動で地方に遷ることが決まり、結局はすべてライビュでの観戦となったのだが。


■衝撃の6thライブ福岡。そして6thSSA


 年始にハッチポッチの円盤を視聴し、TCで無事勝利し、その発表ニコ生で「小笠原早紀さん、めっちゃ清いなこの人……ミリオンは変人ばかりと聞いてたけど、こんな守護らねばならぬ人がいたのか」とか思ったりしつつ、ドタバタしながら迎えた4月。引っ越し直後の多忙の中で、私は6th仙台のライビュに参加した。ただ、遷ってきた県はミリオンのライビュが満席に埋まるほどの地域ではなく、会場の盛り上がりはなかった。また見に行けたのが後に大好きになる水中キャンディも初恋バタフライもやったday1ではなくday2だったのもあり、帰宅後の感想ニコ生での私の反応は今一つだった。何なら「ASのライブ見たい」とか早々に言い出して視聴者に苦言を呈されているのが確認できる。

 それが、神戸day1のライビュでは精神的に安定していたことやSTAR ELEMENTSの「そうきたかー!」という驚き、初めてオリメンを見たU?U!の盛り上がりなどで一気に引き込まれた。帰宅後のニコ生では、どうも「福岡は連休取って両日見る」と言っていたようである。最大の目当てである夜想令嬢がいるし、ミリシタに引き込まれた最初の一手であるEscapeも、感謝祭で強烈なパンチを食らい、ハーモニクスと餞の鳥の二段構えで撃墜されたD/Zealもいる。ソロでも気になっている子が多いFa公演は、見ない選択肢はなかった。

 迎えた福岡公演は、ライビュだったにも関わらず鮮烈だった。予想を上回り期待に応える各ユニットパート。後方からナリタタイシンのごとく追い込んでMTG上位評価グループに食い込んできた伏兵ユニット・じぇりぽ。ソロも揃って強烈で、私がミリオンのライブに完全にはまったのはこの両日が決定打だった。アイマスライブに対する価値観が変わった日と言っていい。

 とりわけ夜想令嬢は、まさかの演劇公演だった。ある意味で演者にとっては歌ったり踊ったりするよりも本職ではあるのだが、四者四様の演技に引き込まれた。特にday1は、感謝祭は不在だった百瀬莉緒役・山口立花子から目が離せなかった。夜想のユニットパートはMCまで一貫してキャラクターとして演じており、それもまた良かった。特にday2の夜想令嬢のMCラスト。アドリブじみた藤井ゆきよのあの演技は、ゲーム同様の所恵美の姿が重なった気がした。

 無警戒だったじぇりぽのメンバーも強烈だった。中村温姫の一挙手一投足には「完全にロコじゃん……」となったし、それ以後ライブでは常に目で追うようになった。渡部恵子のソロパートでは、似てるのは髪形くらいなのに確かに桃子が見えた。炎のごとく熱い女・戸田めぐみの熱演とMCを見て「平田さんとのBtWが生で見たい」と強く感じたし、唯一未披露だったソロ曲を引っさげてトリを飾った斉藤佑圭のパフォーマンスとコールアンドレスポンスで盛り上がる会場の様子には痺れた。そしてSSAでのユニット集結ライブが告知されるや、私はAS以外では禁忌としていたCDつむつむに手を出す。幸い、独身でいる分にはもはや増やさなくても何とかなる程度の資産があったし、人生の選択肢も結局現状維持を選んだので、もはや出費に縛りをかける理由はなかったのもあるが。





 ミリオンは初の現地となったSSAは、ある一点だけを除いては本当に本当に楽しいライブだった。生の夜想令嬢は、福岡での最高を平然と塗り替えていった。特に、二階堂千鶴(夜想ではアレクサンドラ)を演じる野村香菜子の切れ味は福岡の比ではなかったと思う。
 ある一点の話は過去記事にまとめているので今更蒸し返さないし、もう決着しているから書かない。……いや、決着したは言い過ぎか。今後万一があれば、たぶんあの時ほどではないにしろ荒れ狂うだろう。そこは真Pとしてのある種の矜持だし。
(※追記、4人がいた7thRのDay1も後半戦まで気が気でなかった)

 まあそれはそれ、翌月のバンナムフェスで早くも念願が叶い、BtWを現地観戦、リコッタとエタハモのオリメン初披露で大盛り上がりし、そしてAS入りのFlyers!!!で崩れ落ちた私は、15thイヤー期間に予想されたMOIW以上に見たいものができていた。4thのアニメPVで描かれたこれだ。





 ハッチポッチ形式もいいのだが、オリメン重視でまだ揃っていない曲をきっちり回収し、TCほかも5人そろえるライブが見たい。とりわけ、ミリオンではオリメン未披露曲の多い真のPとしてはその思いは強まる一方だった。もちろん一番見たいのは待ちに待ったAS単独ライブだったが、それも19年末に発表され、「765ミリオンはいつかなー」と楽観視していた。MORや20年1月に参加したXs・クロノレキシカのリリイベでのトークからしても、それは時間の問題に感じた。その後どうなったかは書くまでもないので、省略するが。


■長年の食わず嫌いの解消。ミリオンBCという傑作

 他方、19年春からはミリオンBCのおかげで、ムビマス以来私の中でいまいち食わず嫌い傾向のあった北沢志保と矢吹可奈の株が爆上がりした。





 ゲッサンに比べれば癖のあるBCだが、可奈や志保らCloverを軸とした物語からミリオンスターズ全体、そして要所で登場するASによる群像劇路線に拡大してからは一層面白くなった。特に、群像劇路線に展開してもCloverのメンバーが霞むどころかかえって輝くのは脚本の妙だろう。私自身を省みても、よーく考えれば千早から始まる青の系譜の一角を気に入らないわけがないのだが、食わず嫌いとは恐ろしいものである。

 まだ単行本していないところも含めると、Clover以外で特に秀逸だったのはやはり夜想令嬢、とりわけ天空橋朋花関連だろう。ツイート見ている方にはバレているので演者の影響が大きいのも否定はしないが、アイマスに出会った学生時代まで遡ってもまったく引っかかるタイプではなかった朋花にやられたのはBCの影響が一番大きい。そしてこんな情勢下になった直後、ミリオン7thが中止された頃に紙面掲載された30話で、この漫画の評価は不動のものとなった。あのタイミングと重なったのは、ただの偶然だが、それにしても出来すぎていた。

 繰り返すがミリオンBCは素晴らしい傑作であるし、それが現在進行形である。未読の方や絵柄でスルーしている方は騙されたと思って、木下ひなた編が始まるあたりまででいいので単行本を読んでみてほしい。




千早もがっつり出てくる桃子編次第では、アイマスコミカライズNo.1の座も獲りうるんじゃないかな。


 志保に関しては、昨年のオペラセリア・煌輝座も非常に素晴らしかった。というかオペラセリアはミリオンMTWのユニットでは断トツの筆頭評価である。何ならリリイベを信じて既につむつむしている。何かとMTGと比較されがちなMTWだが、個人的にA面曲については遜色ないと思っている。後述するが、多分にライブでやれてない差が大きすぎるだけではないだろうか。8thツアー?で披露されれば、評価は互角ほどに落ち着くと思う。


ライブで夜想みたいにやってくれんかなあ……。


■ライブという最大の武器にして弱点

 見てのとおり、私が沼落ちしたのはミリオン最大の武器であるライブの影響が大きい。それでも(絶対にありえないが)ASと日程がかぶったらノータイムで判断する価値観ではあるが、ライブ現地は初星からだった私にとって、ライブの魅力はとにかく挑戦的で手札も多いミリオンに教えてもらった部分も少なくない。
 私にアイマスライブの魅力を教えてくれたのはASだし、キャラクターのダブらせ方についてはミリオンよりはっきりと一日の長がある。だが、アイマスライブの厚みと多様性を教えてくれたのはミリオンだ。ってこれじゃ地獄のミサワの二番煎じじゃん。チクショー、ミサワめ。


 ただこうした情勢下、それは諸刃の剣になってしまった。各ブランドでもライブ重視のブランドがライブを封じられれば窮地に陥るのは当然だし、特に小美野Pらの一連の発言を見る限り、ミリオンは現地客入れにこだわるスタンスなので余計に後れを取ったのだろう。アイマス各ブランドはそれぞれの事情に応じた大打撃をこうむったが、ミリオンはライブあってこそのコンテンツゆえに、この一年余はそのギャップ、あえて言えば歪みに苦しんだのだと思う。コロナが集団免疫の獲得で落ち着いて、来年にマスクありコール可のライブができるようになったとしても、演者の年齢や立場の変化による路線の再検討には早晩ぶち当たるだろう。だからこそ、そういう意味でもアニメ化には期待がかかるわけだが……。

 とはいえ、歪み自体は先行するASはもちろん、他所のブランドにも当然ある。どこもそれぞれ課題は抱えており、何なら歪み自体もブランドの推進力だったり、構造上根治が不可能なものも多い。ミリオンの場合はライブ重視ゆえのコロナ禍での難しさと次第に厳しくなってきた持続性、打破を模索しているもののよく言えばぬるくても続けられる、悪く言えばマンネリになりがちなミリシタの展開だろう。それと、39人であることと52人であることの使い分けの難しさ。これはミリシタ初期はああするしかなかったと思うし、後にひとりも手放さないコンテンツであることを軸に据えた代償なのだろうが、おおむね均等ゆえに成長が遅く感じてしまうという人も少なからずいる。
 ただ、安易に人気キャラに傾斜しないスタンスは私はこのブランドの美点だと思うし、UNION!!の精神は可能な範囲で貫いてほしいところだ。キャラクターの成長についても、遅い遅い言われながらもコミュ2周目見てるとしっかりと足跡を刻んでいるのだし。このあたりはアニメとの同時展開次第にもなるのだろうか。ASの出番と曲での絡みは徐々に増えてきているから、そのあたりも今後に期待したいところだ。扱いはまあ、据え置き展開もスタマスの次くらいまでは続きそうな以上は今ぐらいが程よい気がするし、アニメもBCくらいがベターだろう。19年夏以降のミリシタでの真の扱いには概ね満足しているし、メインコミュは良かった。
 さんざん書いているのでここでは書かないが、基本的に765プロが13人の世界線も52人の世界線も並立した上で、それぞれ違う表情が見られるならそれに越したことはない。スタマス世界線のMA4みたいに色々と変動するし、後述するバンナムの方針的にそれもどうなるかわからないが。



 個人的には、確かにしょうもないミスが多発したり(これは少なからずリモートワークの代償っぽいが)マンネリ感もあったものの、ライブができていればその不満もあれほどは出なかったと思うし、はけ口のようにもならなかった気がする。7thRが成功すれば、day2の発表次第でもあるがまた空気は変わるだろう。結局はライブに頼っていると言われればそこまでだが、しかし頼るだけのコンテンツの強さがあるんだからしゃーない。ミリオンのライブは面白いし現地があまりにも強すぎるのだ。いつまでできるか、どこまで要求水準を調整できるかという課題が付きまとうだけで。
 個人的には、まだまだ進化するというかバンナムがやる気満々のMRとの同時並行を工夫することで、ミリオンも演者負担を減らして歪みがひび割れになる前に、ソフトランディングを目指すのがいいのではないだろうかと思う。まだ何とも言えないが、ミリアニのモデルはMR仕様に転用できそうだし。




 長々と偉そうに書いたが、ライブは本当にいいものだ。非日常の空間で、余計なことを考えずに感情と勘定のリミッターを外して楽しめる。ひたすらに感情を抑え続けたこの一年三ヶ月で、ハレとケの大切さを改めて思い知った。社会情勢に左右されるのは致し方ないが、ライブは人生を彩るためには不要でも不急でもない。私はアイマスがなければこの世にもういなかった可能性もあるし、少なくとも今の仕事からはドロップアウトしていたと思うが、この情勢下になって一層、趣味のあることの重要性を思い知った。


 もう2018年以前の、大先輩の華凉さんの熱いライブ語りにさえ「ほーん」とすましていた私には戻れないし、これ以上持病の椎間板ヘルニアが悪化しない限りは、仕事次第ではあるが2ブランドの現地を常に目指し続けると思う。今回もかなり無理を重ねてDay2現地にこぎつけた。冒頭にも書いたが、多分また、ライブ後は価値観を揺さぶられるだろう。



 実は18年秋から19年初にかけて、私は親しい人たちに「15thでASが一区切りしたら私もアイマスは一区切りかな」と話していた。
 ただ、15thがこうなったこともあり、またアイマス全体で横軸を強化して5ブランド体制堅持の方向にかじを切ったのもあってか、どうも20thまでは可能な範囲で続けてくれるようだ。というかミリシタの方向性変えない限り一区切りはもう難しいよねというか。ミリ女とかの動き見てても。


 ……何より、今はもう一つ、どこまで行けるのか最後まで見届けるブランドが増えた。これが現状の偽らざる心情と評価だ。過去の発言引っ張り出されてボロクソに言われるかもしれないが、こればかりはもうしょうがない。

 あの当時の発言は改めて撤回した上で、願わくば社会情勢が落ち着いた後、6年前には行けなかったあの場所で大声援が巻き起こるライブに、私も現地で立ち会いたい。



 それにしてもミリオン7thライブReburn、本当に楽しみだ。あと吉田のうどんも楽しみだ。
(2021.5.22 山梨に向かう列車内にて)


(※追記 当たり前ですが、私は"讃岐うどん"も"武蔵野うどん"も"吉田のうどん"も大好きです。"実家の味噌汁もとい地元のうどん"は一層特別ですが)

コメント

ポール
No.1 (2021/05/23 12:54)
もう一度、ライブに参加できる普通の日常を味わいたいです
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