沖縄の知り合いから車海老が送られてきた。オガクズの中でまだ元気に動いている。
「ひえーっ」
 ライブは苦手である。しかし新鮮な車海老は食べたい。お手伝いさんに頼んでお刺身にしてもらった。
 秘書のセトにも三尾あげた。
「新婚の食卓にどうぞ。海老フライにでもしたら」
 しかし彼女はその車海老を、水槽の中で飼い始めたという。
「シャーロットと名前をつけました。見ていたらなんだか可愛くなって」
 変わってるーと思ったが、忙しさにまぎれてすっかりそのことを忘れてしまった。昨日、ふと思いだし、
「シャーロット、どうした」 
週刊文春デジタル