十一月初旬。雪のちらつく住宅街にある中華料理店のカウンターに一人の男の姿があった。キャップを目深に被り、俯いてスマホを見つめている。昼時で店内は混み合っていたが、それが元俳優の新井浩文(45)と気付く者はいない――。 
週刊文春デジタル