7月8日(月)
 たまーに空いた時間を見計らって映画に行く。もっと行ければよいのだが。午前中、新宿武蔵野館にて入江悠監督の『あんのこと』を観る。河合優実主演。[薬物と売春で逮捕された杏。刑事の多々羅(佐藤二朗)は杏を立ち直らせようと自分が主催する薬物更生グループに誘う。仕事も見つけ新たな一歩を踏み出す杏だったが、コロナ禍が始まり……]と、ざっとこんな筋です。映画が終わるといつもはすぐにスマホの電源を入れるのだが、今日はカバンからスマホを取り出してちょっと考えてまたカバンに戻す。映画館を出て山手線に乗り、寄席に行くまでの間、しばらく『あんのこと』について考えた。 
週刊文春デジタル