7月13日、ペンシルヴェニア州の支持者集会に登壇したトランプが銃撃された。8発が発射され、1発はトランプの右耳をかすめた。流れ弾は聴衆3人に当たり、1人が死亡。犯人は150メートル離れた倉庫の屋根からAR15ライフルで狙撃した。シークレットサービスがすぐに撃ち返して射殺した。
 伏せていたトランプは護衛官に囲まれて立ち上がり、右耳から血を流しながら頭上をはためく星条旗をバックにガッツポーズした。それをAP通信のカメラマン、エヴァン・ヴッチが撮影した写真は「銃撃にもひるまない英雄」の姿として完璧だった。その写真を(勝手に)使ったTシャツがすぐに売り出された。その写真をプリントしたスニーカーも299ドルで発売された。トランプの会社から。
 弾丸があと4分の1インチずれていたらトランプは死んでいた。 
週刊文春デジタル