「仲良くしなさい!」
「いやいや、もうできない」
 東京・赤坂にある芸能事務所の会議室。“芸能界のドン”の異名をもつ男は、二人の息子の骨肉バトルに困り果て、珍しく弱り切った顔を見せた。
 そして会議スタートから一時間が過ぎた頃、最後に息子の一人にこう告げた。
「お前は代表降りろ」――。
 この日を境に、鉄の結束を誇った「バーニング帝国」に大きな亀裂が生じることとなった。 
週刊文春デジタル