6月19日、バイデン大統領に「国民の祝日」に制定されてから4回目のジューンティーンスがやって来た。南北戦争が終了した1865年、南部テキサス州まで奴隷解放の知らせが届いたことを記念する日で、全米各地で式典やお祭りが開かれた。
「今日、ジューンティーンスはアメリカでいちばんラチェットな祝日です!」
 ミズーリ州の州務長官選挙に出馬したヴァレンチーナ・ゴメス候補(25歳・共和党)はSNSでそう発言した。ラチェットRatchetは黒人スラングで「下品」「あばずれ」の意味。
「黒人の被害者意識が私たちに押し付けられようとしています。彼らは奴隷制度への賠償を求めています。なんと恩知らずなことでしょう。黒人は史上最も偉大な国アメリカに生まれたことを祝福すべきです。アメリカが嫌いなら、GTFO!」 
週刊文春デジタル