いま、ぼくは新宿の小さな劇場で、ときどき軽演劇や実験的なコントのような舞台をやっている。それでつい最近、その舞台に勝俣(州和)に出てもらったんだ。
 彼にやってもらったのは、以前にも試した「カメラマンさんの指示に従って動きながら時代劇をやる」というもの。
 いつもの調子で動き回る勝俣に、カメラマンさんが、
「そこじゃない、そっち!」
「なにやってんの! それじゃ映らないよ」
 なんてツッコミを入れていく。
 ツッコミに対してムキになって右往左往する勝俣の様子が、お客さんにもウケていたよ。
 それにしても、勝俣というのは面白い男でさ。 
週刊文春デジタル