「麻雀というのは、みんなで同時に水を張った洗面器に顔を突っ込んで、最後まで顔を上げなかったやつが勝つ」
 大学生の頃、授業そっちのけで麻雀にハマっていた私は、麻雀界のカリスマである桜井章一さん主宰の雀鬼会「牌の音」に通い詰めていた頃があった。これはその桜井さんに教えられた言葉だ。「牌の音」は雰囲気が独特な場所ではあったけれど、私はそこで麻雀だけではなく、人生やビジネスに通じる大切なことをたくさん学んだと思っている。 
週刊文春デジタル