メガバンクの今年三月期決算が五月十五日、出揃った。純利益は三菱UFJフィナンシャルグループが過去最高の一兆四千九百七億円、三井住友フィナンシャルグループも過去最高の九千六百二十九億円、みずほフィナンシャルグループは過去二番目の六千七百八十九億円となり、三社合計で初めて三兆円を突破した。
円安や株高が追い風になった形だが、三メガとも空前の好決算を手放しで喜んでいるわけではない。
「ライバルの大和証券グループ本社に、相次いで“二つの油揚げ”を攫(さら)われたからです」(メガバンク幹部)
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