「君も四月から三年目だしさ、プロジェクトXのように、そろそろ仕事への情熱を持ってほしいわけ」
 せかせか働く新入社員を後目にTikTokに見入る小誌記者(25)の肩を叩きデスクは言った――。
 これは、Z世代が昭和ノリのドキュメンタリーと出会い、心を入れ替えるまでの熱き物語である。 
週刊文春デジタル