韓国総選挙(定数三百)が四月十日、投開票された。保守系与党の「国民の力」は系列政党も含めて百八議席にとどまり、過半数を超える百七十五議席を獲得した進歩(革新)系の最大野党「共に民主党」に惨敗した。
 敗因は、尹錫悦大統領による偏った人事、妻の金建希氏を巡るブランド品授受疑惑、一七年の朴槿恵大統領(当時)の弾劾以降に四分五裂した保守政党の弱体化などが挙げられている。
 尹大統領の任期はまだ三年あり、急激な日韓関係の悪化はないだろうが、今後は予算と法律で手詰まりの状態が続く。 
週刊文春デジタル