楽天グループ(以下楽天G)は四月一日、傘下の金融事業の再編協議を楽天銀行と始めると発表した。十月を目途に銀行、証券、保険、クレジットカードなど金融事業の集約を検討する。携帯電話事業の不振が続く中、好調な金融サービス部門を一体的に運営することで、収益力の向上を目指す考えだ。
楽天銀行は上場維持。楽天証券は再編に伴って、これまで示してきた東証上場の意向を撤回する可能性があるという。三木谷浩史楽天G会長兼社長は再編の狙いについて「ばらばらでやるよりまとまった方がシナジー(相乗効果)が大きい」と強調するが、メガバンク幹部はこう危惧する。
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