四月三日朝、台湾全土をマグニチュード七・七の大きな地震が襲った。
 震源の台湾東部・花蓮沖はフィリピン海プレートが沈み込む場所で、地震の頻発海域だが、これほどの規模は百年に一度か二度とされる。台湾では一九九九年に死者二千四百十五人を出した台湾大地震以来の揺れで、花蓮で震度六強、台北で震度五を記録。花蓮を中心に複数のビルが倒壊し、代表的な観光地である太魯閣渓谷で観光客や住民が山崩れなどで取り残された。
 ここから見せた台湾のスピーディな救助対応が世界を驚かせた。 
週刊文春デジタル