東京女子医科大学の女帝・岩本絹子理事長(77)をめぐる「疑惑のカネ」に、捜査のメスが入った――。
三月二十九日、警視庁捜査二課は、女子医大の理事長室がある建物や岩本氏の自宅など、関係先の十カ所以上を一斉に家宅捜索した。
容疑は、女子医大の同窓会組織「至誠会」の元事務長の男性(55)が、勤務実態がない元職員の女性(51)に対して約二千万円の給与を支払った、特別背任(一般社団法人法違反)である。女性は約十年前から岩本氏の秘書を務め、元事務長と共に忠実な側近だった。
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