選挙で勝つためなら、相手がカルトだろうと何だろうと、いくらでも妥協する議員がいる。日本の自民党の話じゃない。アメリカの共和党のことだ。
2021年1月6日、トランプが扇動した暴徒に連邦議会を襲撃され、殺されそうになった共和党の議員たちは、トランプは議会制民主主義を暴力で踏みにじったと怒った。サウス・カロライナ州の下院議員ナンシー・メイス(46歳)もその一人で翌日、テレビのインタビューで議会襲撃を厳しく断罪した。「昨日、トランプ大統領の任期中の功績はすべて消え失せました。彼を二度と大統領にしてはいけません」
ナンシー・メイスは共和党には珍しく、女性の権利のために戦う議員だった。