人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
そのレコードアルバムのジャケ写は大きなフードの付いた防寒服姿のポール・サイモン。サイモン&ガーファンクルを解散し、'72年に出したソロアルバム『ポール・サイモン』がそれである。
当時、深夜のラジオからよく、その中の一曲、『ダンカンの歌』が流れてきて、僕はわけも分らず切ない気持ちになったものだ。サイモン&ガーファンクル時代のヒット曲『コンドルは飛んで行く』に似たフォークロアな演奏。行ったことなどないが、アンデスの寒空が頭に浮んでくる。
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