絵や美術品は美術館で見るもの。そうずっと思っていたのに、先日友人宅に遊びに行ったら大きな油絵が飾ってあった。「個展で一目惚れして買っちゃったんだあ」と幸せそうに語る友人に、絵って買えるんだ!と当たり前と言えば当たり前のことに気づき、そして湧く疑問。その絵の値段ってどうやってつけるんだ……?『いつか死ぬなら絵を売ってから』は、そんな曖昧なアートの価値を誰がどうやって決めているのか、アートが大金に化けていく過程を詳らかにする新しいタイプの美術マンガだ。 
週刊文春デジタル