先週号の「週刊文春」の草笛光子さんのエッセイで、懐かしい名前があった。「岩谷時子さん」と。
その何ぺージか後で宮藤官九郎さんが、山田太一さんを悼んでいる。
このお二人に私はおめにかかったことがあるのだ。岩谷さんは、車椅子に乗った晩年に。こういうのを「謦咳(けいがい)に接する」というのではなかろうか。
この言葉をググってみると、
「尊敬する人の話を身近に聞く。お目にかかる。咳もありがたいということ」
とあるが、私の感覚からすると、短い時間という気がする。私の場合、
「瀬戸内寂聴先生の謦咳に接する」
とは言わない。
「瀬戸内先生に可愛がっていただいた」
しかし山崎豊子先生は違う。文学賞の授賞式で一度おめにかかり、ご挨拶をした。二分にも満たない時間。が、皆に自慢出来る経験。これを「謦咳に接する」と呼びたい。
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