週刊文春デジタル

0から学ぶ「日本史」講義〔近・現代篇〕第207回 出口治明「近衛内閣 その2・日中戦争はじまる」

2023/11/22 05:00 投稿

  • タグ:
  • コラム
  • 出口治明
 一九三七年七月に盧溝橋で起きた日中間の衝突が、やがて中国全土に広がる日中戦争となってしまいました。今回はそこにいたるまでの動きを見ていきましょう。
 三七年八月九日、上海で事件が起こります。共同租界にある日本人経営の紡績工場の警戒にあたっていた海軍陸戦隊の大山勇夫中尉と斎藤與蔵一等水兵が中国保安隊に射殺されました。大山事件です。
 これをきっかけに、八月十三日から日中の両軍が上海で衝突し、第二次上海事変が起こります。
 よく、陸軍がワルで海軍は善玉やという話がありますね。ただ陸軍には、石原莞爾(かんじ)のように不拡大派がいました。ところが海軍では早くから上海や南京への攻撃計画が進められていたのです。 

ここから先は有料になります

チャンネルに入会して購読する

月額:¥880 (税込)

  • チャンネルに入会すると、チャンネル内の全ての記事が購読できます。
  • 入会者特典:月額会員のみが当月に発行された記事を先行して読めます

ニコニコポイントで購入する

  • この記事は月額会員限定の記事です。都度購入はできません。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

週刊文春デジタル

週刊文春デジタル

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細