人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
四畳半のボロアパートで、化粧直しをする君。
僕はまだ裸のまま、毛布にくるまってその姿をぼんやり見つめてた。
色っぽい黒いアイラインを引くと君はいくら抱き締めても、
「またね」
と、言って帰ってしまう。
僕は天井に目をやり、今日二人で観に行ったライブのことを思い浮べた。
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