先々週号の週刊文春のスクープは、貴乃花さんの再婚であった。
これは世間の皆が祝福した。十七歳の時に知り合った初恋の女性と、めでたくご結婚なさったというのだ。好きでつき合ったけれど、成就出来ずに別れた二人。中年になった時に、男性の方はバツイチになり、女性の方はご主人を亡くしていた。共通しているのは、どちらも立派にお子さんを育て上げたということ。
世の中の人たちは、いろいろな出来ごとで、貴乃花さんの誠実で不器用な性格をよーく知っている。
「これでやっと幸せになれるんだね。よかった、よかった」
とたいていの人は拍手をしている。私もケチをつける気は毛頭ないのであるが、作家であるからして、言葉の使い方をちょっと考えてみたい。
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