人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
仲間内で“古典”と呼ばれる噺がいくつかある。
先日、その語りの名人のひとりと久しぶりに会ったので、再演をお願いした。
「ひどく酔っ払って、西麻布のバーを出てね、その前の道でタクシーを拾ったんだよ」
僕は、
「よっ! 待ってました」
と、囃した。
「その時、後から和服を着た女が突然、乗り込んで来てさー」
「見ず知らずの女だよね」
「そうそう」
フツーならその時点で既におかしいと気付くが、これが古典たる所以である。
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