自己犠牲は美しいと、人は言う。多くの人命を救うために、爆弾ごと北極海に沈むヒーローや、家族のために色々なものを犠牲にして生きる母親。誰かのために自分の願いや身そのものを差し出す姿は、大きな愛そのものだと。たしかに一つの愛の形だろう。相手を思う強い意志と覚悟がないとできないことだ。でも、それって本当に美しいんだろうか。推奨していいものなんだろうか。『青野くんに触りたいから死にたい』を読んで、相手を思うからこそ自分を傷つけ、そのことで相手も傷つけてしまう終わりなき地獄の描写にそんなことを思った。

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