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町山智浩の言霊USA 第533回「The Cop Who Would Be King(王になろうとした警官)」

2020/06/25 05:00 投稿

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  • コラム
  • 町山智浩
 警察官による黒人殺害に対する抗議運動は、2週間すぎても拡大する一方で、怒りは現在の警察に対してだけでなく、歴史的な人種差別の「遺産」にも向かっている。
 フィラデルフィア市の路上に立つフランク・リッツォの銅像が全身にFTPの文字をスプレーされた。Fuck The Police(警官くそったれ)の意味だ。リッツォは「王になろうとした警官」と呼ばれた。1960年代、警察署長として、黒人の警察官を減らし、黒人の人権運動を徹底的に弾圧した。ブラックパンサー党の運動家を報道陣の前で裸に剥いて辱めた。それで白人からは支持されて、市長に当選、自分で「フン族の暴君アッティラ王がオカマに見える」と表現したほど独裁的に振る舞い、存命中から黒人たちの憎しみの対象だった。フィラデルフィア市は落書きだらけのリッツォ像を撤去した。
 

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