「ニューヨークから生中継! 土曜の夜だよ!」そんな掛け声で始まるアメリカで一番人気のお笑いバラエティ番組『サタデーナイト・ライブ(SNL)』。しかし、ニューヨークはアメリカで一番のコロナ感染爆発地帯。すでに約2万人が亡くなった。『SNL』はスタジオに集めたお客さんの前でコントを演じる生放送が売りだが、複数の人間が狭く閉じられた空間に集まることが固く禁じられている。ブロードウェイもオフィスも、みんなロックダウンされて、みんな自宅に閉じこもっている。そこで、4月11日は、出演者全員自宅でネットによる出演という異例の『SNL』になった。ゲスト司会者はトム・ハンクス。オーストラリアで撮影中にコロナに感染し、陽性が出た。自己隔離して完治し、ロサンジェルスの自宅に帰ってきたところだ。
「感染して、自分はオヤジだなあと実感したよ。誰も近寄りたがらないし、ウザがられるしね」
ジョークなのだが、客の笑いも拍手もないので、ジョークだか何だかわからない。
「オーストラリアは摂氏を使うんだよね。アメリカは華氏だけど。摂氏36なら大丈夫なんだけど、38はダメなんだ。まるでハリウッド映画の女優の扱いみたいでね」

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