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「ものもらい」の解説やら

2018/09/11 16:52 投稿

コメント:1

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こんにちは。動画が投稿されましたね。


・裏話
この動画の構想自体は実は7月の中旬からあって、その二週間後に一回完成しているんですよね。
ですが色々とゴタゴタがあって投稿出来ていなかったので、今回のあにぱふぇに合わせて三日ほどかけて半分近くリメイクしました。
今回使ってるRADWIMPSの「ものもらい」という曲はRADの中だと少し歌詞解釈が難しい方で、一回聴いただけだとなかなか意味が分からないと思います。
一応そのあたりは演出とシーン選択で出来るだけ補足したつもりなんですが、全部のメッセージが伝わった人はあまりいないと思います。
ですのでこの解説で少しずつ答え合わせをしていく感覚で読んでいただければ幸いです。

ちなみにaviutlで編集してます。


・解説



前奏のこのシーンですね。
ヴァイオレットエヴァーガーデンのテーマとして「愛を知る」というものがあるので、ここでは灰色のハートが糸に絡めとられるようにして、愛を知る前の心を表現しています。
ラスサビの「心から愛してる」では対比としてこのハートが赤く色づいています。
技術的な話をすると「OBJ Reader」というスクリプトでハートを、「trackingラインeasy」に「ラフエッジ」をかけてからランダム配置して糸を作っています。


いつだってここにあるこの腕や耳や目を
僕は探したりなど したことはないけど


ここは歌詞のまま「当たり前のようにそこにあるものは、わざわざ探したりしないよね」という意味ですね。
手やらは「OBJ Reader」で、立体破片は「砕け散るT」で作っています。
カメラが引いて最後にヴァイオレットが映り込むことで、すぐ目の前に体の部位がある事を表現してます。

何かを探すのには いつも使うくせに
いつかなくなるなんて 考えもしないんだ


何かを探すとはヴァイオレット自身の事ですね。いつだってここにあるものをギルベルトだと解釈して、「あなたと出会って自分という存在を見出せたけど、そんなあなたが居なくなるなんて思いもしなかった。」と当てはめています。
作中ではヴァイオレットの比喩として犬のぬいぐるみが出ていたので、ここでは犬がギルベルトの手によって見つけ出されますが、腕が崩れて地面に落ちてしまうような演出にしています。



ここで前奏が終わって、ギルベルトと離れ離れになった後のヴァイオレットへと物語が進んでいきます。

ある朝 目覚めれば 瞳がなくなってた
探すにも探せない 君がないと探せない

「瞳が無くなってた」をここでは「ギルベルトが居ないことによって世界が色褪せて見えた」と解釈しています。
動画内では彩度を落として表現してますね。

「探すにも探せない」とは「あなたがいないと世界に意味なんて感じられない」という事ですね。

仕方なく手探りしようとするけども腕もない

探す腕がないの「腕」は手段だと解釈して、「あなたがいないとどう探して良いかも分からない」
と居なくなってしまった人の存在の重さを感じるシーンにする予定でした。

実際は作中でヴァイオレットが腕を失い義手にするシーンがあったので、そっちの方が分かりやすいかなと思い差し変えてます。

音の頼りを聴こうとするが澄ます耳もない

澄ます耳がないとは冷静でいられないという事ですね。
ギルベルトの安否を巡って冷静さを欠いているヴァイオレットのシーンを使っています。


僕が僕であるかどうかさえももう知る術も
ないと知った僕は何者 もうないもの?

あなたがいないと自分に意味なんて見出せない。もう僕には何も残ってないの?という歌詞ですね。
この床に転がってる犬の人形も、先ほど使った行き場を失ったヴァイオレットの比喩ですね。

そんなこと起こるはずもないこと
でも起こったよ そんなもんじゃない その上いく出来事が

そんな恐れていることが実際に起こってしまいました。
崩れ落ちるハートや頭部を射撃される寸前のギルベルトのシーンを使っています。

「いつも ここにいたよ」ってさ 笑う声が悲しくて


いつも傍に居たあなたのことを想えば思う程、その笑顔すらも悲しく思えてしまいます。

そばにいたいと願えば願うほど 視界からは外れてて

ギルベルトの傍に居るという事はヴァイオレットが兵士として戦い続けることを意味します。
ですが「普通の女の子として幸せに生きて欲しい」というギルベルトの願いとは相反するものとなり、二人が一緒に居続けることは叶いません。
(ここらへんは原作の小説を読むと良く分かるみたいです)

視界のシーンで瞬きの表現を入れたり、願えばの所で背中合わせの二人を映したりしています。

「いつも ここにいたよ」って そう それはまるで泣きぼくろ
だから きっとこれからは毎朝 起きてさ 確かめるから

泣きぼくろというのは鏡を使わないと見ることが出来ないですよね。
それほど傍に貴方が居たことの大切さに気付いたから、これからは毎日存在を確かめるよという歌詞です。

作中でギルベルトの瞳と同じ色のペンダントをヴァイオレットは大切に持っています。
ここはその存在を確かめながら、ギルベルトの事を想っているシーンです。

いつだってここにある 弱音や、迷い、愚痴を
隠したってバレるならと 見せびらかすけど

あなたが居なくなってしまったことで、心の奥に押さえ込んできた弱音や迷いがあふれ出してきてしまいます。


いつからかこの僕を 覆い隠すほどに
本当の姿など 見る影もないほど

そんな心の揺らぎがいつしか本当の自分さえも醜く覆い隠してしまいます。
その時、自分の形が分からなくなっていたのはギルベルトと出会う前もそうだったと思い出すのです。



この眼で この腕で 君のこと見つけたんだよ
そして君で 君の手で ねぇそうだよ僕は僕の形が分かったよ


この目で、腕であなたを見つけ出した。そしてあなたに触れてもらって初めて自分という存在が分かったのです。

君の手で抱きしめられる瞬間に白黒だった絵に色が付いてます。
形が分かったよではギルベルトとヴァイオレットに対応するブーゲンビリアとスミレの花びらが舞っています。ラスサビでも出てくるのですが、ヴァイオレットという名前を与えるという事が、愛を知って欲しいというギルベルトからのメッセージなんですよね。

僕は僕と初めて出会えたの


あなたと出会えたことで、自分の形さえ分からなかったヴァイオレットが、愛を知る事が出来たのです。
「僕は」で昔のヴァイオレット、「僕と」で成長したヴァイオレットを映しています。
少しだけLive2Dで動かしてます。

「いつもここにいたよ」ってさ 僕の中の遠くから

いつもここにいたよでヴァイオレットとギルベルトが最後に会話したシーンを使っていますね。

耳を澄まして 出どころ探すけど 声の主は埋もれてて


記憶の中のあなたの声を頼りに探すけど、あなたは何処にもいません。
埋もれててで、戦場に残されたギルベルトのドックタグを映しています。

「きっとこれからはね」ってさ 喉まできたその声を
どこに 向かって放てばいいかも 分からずただ呑みこむの

きっとこれからはねと告げたい言葉も、あなたが居なければ伝えることが出来ません。だから飲み込み手紙にしたためます。

「どこに」で地図の上に?をだしてあなたの居場所が分からない表現をし
「向かって放てばいいかも」でヴァイオレットの歩みに合わせて物語を振り返っています。
そしてその何処にもあなたは居ませんでした。

僕ら 二つが一つになれればと 近づきすぎたあの距離の意味を


ギルベルトとヴァイオレットの距離が縮まった「名付け」のシーン。
そこにはスミレの花言葉「愛」を知るような人間になって欲しいというギルベルトの願いがありました。

なんで今頃になってさ この記憶は語るのか

当時は分からなかった愛を理解した頃には、もう既にあなたは傍にはいません。
そして今頃になって、より貴方の事を想ってしまうのです。

イントロで出したハートのオブジェクトをこのシーンでは着色して使い、ヴァイオレットが愛を理解したことを表現しています。

そうだ 一つが二つになったんだ この世に落とされるその前に
一瞬前に だから 不時着後すぐ会えたの

ずっと二人が一緒になれればいいのにと思っていましたが、そうではなかったのです。
きっと前世では一人の人間で、この世に落とされる前に二つに分かれた、
だからこの世界で二人は出会うことができたし、貴方の事がこれほど愛おしく感じるのです。

このシーンではブーゲンビリアとスミレの花弁が地面に落ち、それぞれが花を咲かせる演出になっています。
「不時着後すぐ逢えたの」で互いの瞳に姿を映して、出会えたことを表現しています。

二度目の離ればなれも きっとすぐまた出会えるよ

だからきっとすぐまた出会えるよね?という終わり方です。



・終わり

ここまで長々と書いてきましたが、二か月ほどかけて作ってるだけあって、相当構成を練っている作品というのが少しは伝わったのではないでしょうか。
普段は二週間ぐらいですからね。
今回解説をしようと筆を取りましたが、入れてるメッセージが多すぎて正直このブロマガでも半分ぐらいしか取り上げられていません。でも軸の部分は説明できたと思うので、ここで解説してないメッセージに気付いた人はニヤリとしてください。

アニメの中ではギルベルトの生死は明らかになっていません。ですが生きていて欲しい、またこの二人に出会って欲しいという、一視聴者としての願いを上手く作品に落とし込めたかなと思います。

2020年の新作に期待ですね。



















コメント

shoyan39
No.1 (2018/09/12 11:01)
いつも拝見させてもらってます。
とても参考になりました。やはりここまで構成を考えながら制作しているのですね。
出来れば技術面中心の講座もしてもらえると嬉しいです。
ありがとうございました。
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