さて、閃の軌跡Ⅲが色々盛り上がってきてますね
発売まで3か月程度あるのに、話題性を確保するためにアガットやアリアンロードの登場の情報を開示してるあたり今回のファルコムの本気度が凄まじいことになってる。
例にもれず自分もその勢いに乗せられております。
そこで閃の軌跡Ⅲに向けて、ⅠとⅡのことを何となく振り返っていく記事をいくつか書いていきます。
何となく2本立て。この記事では閃の軌跡Ⅲのシナリオの軸や基盤に関して考えていきます。
もう1本はゲームシステムへの期待→コチラ
・ⅠとⅡが展開した「閃」ならではの持ち味
シリーズをプレイしている身としては、エレボニア帝国は「敵」という認識が強く、フィクションのシナリオでも「帝国=敵」という図式はよく成り立つ。
軌跡シリーズで少し違うのは、「皇帝≠悪(というかむしろ味方?)」であり、帝国に巣食っている邪悪として、オズボーン(宰相)が存在しているというところ。
閃の軌跡Ⅰ・Ⅱで面白かったのは、多くの人々が「オズボーンが敵という感覚はない」立ち位置なところ。
作中でも、帝都市民のオズボーンへの支持は高いという説明がされているし、帝都出身のエリオットとマキアスはむしろ好意的に捉え、他のクラスメイトも貴族であるユーシスでさえ、せいぜいどっちつかずの中立派程度にいたところがある。
普通の学生が1個人として自国の宰相に反感を持つ方が不自然なのだが。
更に、Ⅰの4章でオリビエの話を聞くことで、若干オズボーンへの見方が変わるがそれでもやっと「暴れん坊将軍なんだなぁ」くらいの認識になる。
この認識はそれ以上改まらず、Ⅰのラストでオズボーン=敵(?)の図式は一度保留される。
新たな敵である貴族派の代表としてカイエンが象徴となり取り巻きの猟兵団・結社と敵対関係を強めていくことになる。
Ⅱにてオズボーンが復活したことにより、血縁関係やクロウの事情から、リィンは宰相(ないし帝国軍自体)にかなり抵抗を示すようになった。それが外伝と後日譚によく表れている。
が、それ以外のメンバーもそうだったかと言われると微妙である。
オズボーンへの反感というよりは、
内戦を超えて自分の長所や役割を認知した故に、それらを伸ばせる環境へと進んでいく。
何が言いたいかというと、
ⅠとⅡを通して、「帝国=敵」の図式はほとんど現れなかった こと
更に、「別にⅦ組全体がオズボーンに立ち向かっていくわけでもなかったな」、ということ。内戦が舞台となったために、帝国を守る意識が強かった。
別にこれを悪いと言っているわけではない。
士官学院生が帝国に歯向かうプロットの方がよっぽと後味が悪そうな気もする。
一方で、新生Ⅶ組は結構オズボーン嫌い
リィン:「嫌い」というと適切な表現ではないかもしれないが、オズボーンないし帝国軍の思い通りになることを拒む。
ユウナ:元・クロスベル市民で警察入ろうと思ったら帝国に占領されたので「侵略国家の帝国」を観察する
クルト:皇室守護家であり実家でもあるヴァンダールがオズボーンのせいで解雇されたのでⅦ組に流れてきた。
アルティナ:リィンの監視。誰の命令で監視に就いてのは明らかになっていないが…まぁ…オズボーンだよねぇ…。現状オズボーン側だが、まぁそこはリィンがうまく抱き込むだろう。
とまぁ、オズボーンをブッ飛ばすメンツとしては旧Ⅶ組より説得力がある…。
メインメンバーがこれなら、やっと「閃」でも「帝国(オズボーン)=敵」という図式のもとに話を広げていくのではないか。
しかしオリビエの息がかかっているとはいえ、士官学院関係者である縛りは無くなっていないので、うまく整合性をとれていけるかが見ものである。
・旧Ⅶ組メンバーの扱いについて
「閃の軌跡Ⅲ」である以上、全員出演するだろうし(というかほぼ決まってるし)
パーティインするんだろうけど、別にリィンと合流しなくてもいいんじゃないかなって思ってる。
Ⅱのラストで「卒業」という形でメンバーがバラバラになっていくけれども、これは前述の通り各々が自分のやるべきことに従ってるからなんだよね。
だから旧Ⅶ組が集まるにしても、Ⅶ組として集まると卒業がチープになってしまう。
そりゃ例えば帝都に行ったらマキアスやエリオットと何かやりたいけど、でもその後のリィンの活動についてこなくていいんじゃないかな。
だってみんな自らの意思で卒業を早めて別れていったんだもの。
「離れ離れになっていたメンバーが再び集まる」というカタルシスは、
ぶっちゃけ特務支援課メンバーのためにとっておくべきじゃないかな。
彼らは外部からの力や環境の変化で別れざるを得なくなったからそこが旧Ⅶ組と違う。
旧Ⅶ組メンバーの関係性に新しいものを付加出来ればいいんだが…。
更に、あまりオズボーンに嫌悪感を持っていない、戦う理由が薄い背景を持っているキャラクターが来ると…なんかこう士気が下がるというか…バランスが崩れると考えてる。
いろんな考えを持つ人間が集まるからこそ意味があるという意見もわかるし、だからこその旧Ⅶ組なのだが、オズボーンを倒すという大目的があるなら、旧Ⅶ組は言うほど面白くならなさそう。
個人的にしっくりくるのは、
①至宝が関わる問題は修羅場を潜ってきた旧Ⅶ組らと解決し、
②オズボーンを封じ込める戦いは新Ⅶ組でやっていく、
という分け方。
ユウナやクルトを新主人公と据えてもいいけど、(ゲーム的な)戦闘経験の浅いキャラクターに至宝の問題を任せたくないというのがシリーズプレイヤー的な感想。
・【ゲーム的な都合】旧Ⅶ組メンバー全員戻ってきたらどうなる?
新プレイアブルキャラとして、ユウナ・クルト・アルティナ・アッシュ・ミュゼの5枠が確定している。加えて、アガット・ランディ・ティオらも(リィンと合流するとは限らないが)操作する場面がありそうだ。ここに旧Ⅶ組の9人が入るとなると、この時点でリィン含めて18人のキャラクターがプレイアブルキャラとなる。
…軌跡シリーズの戦闘形態で操作キャラが増えすぎることにあまり魅力を感じない。
俺、「閃」で「交代」ってほっとんど使わなかったんだよね。
バフの維持やディレイの関係で、戦術的なメリットは小さかったと思う。
6人や7人分の装備が万全と用意出来る調整でもなかったしさ。
零・碧みたいなサポートクラフトの方が「みんなで戦ってる」感あったんだけどな。
まぁ交代そのものは武器の有効属性の兼ね合いで必要だったとは思うが。
ファンサービス要素を除けば、軌跡シリーズで戦闘メンバーが多いメリットって少ない気がするんだよね。
だからやっぱり旧Ⅶ組全員集合はうまく繋がるか不安だなー。
むしろリィン抜きで3人ずつくらいで集まって、新生Ⅶ組を別の場面でサポートって方が燃える。
・リィンくん何していくの…
繰り返すけど、今秋発売されるのは「閃の軌跡Ⅲ」である。
閃の軌跡と閃の軌跡Ⅱの続編なのである。
主人公交代や、冒険する世界が特殊であることからナンバリングを少し変えた空3rdとは違うのである。
だから、いかに教官になろうともリィンの物語であることは変わらないんだよね。
神気抜きのリィンの実力が作中でどれほどかはわからんが…。
火力だけならサラ元教官に肉薄するくらいだろうけど、問題解決能力はそこまででも無さそう。
更にリィンってⅢじゃまだ20歳なんだよね。
空FC時点のシェラ(23)やアガット(24)より年下な訳よ。
別に年齢が人生経験の多寡を占めるとは言わないが、言うほど「教官」出来るかな?という疑問。
それに絆イベントが従来通りなら、新米教官が複数の生徒たちに片っ端から手を出していくという何とも言えない絵面になるので、リィンの教官の属性はそこまで前面に出ないかもしれない。ⅠとⅡで割と「学生」を強調してたけどどうなるか。
もっと言うと、今後の軌跡シリーズでも動かす以上「教官」という立場は物理的な拘束が強い気がする。
リィンがどういう存在として成長(シリーズ恒例のランクアップ)していくかも要チェックだねぇ。
オーレリアさんに教官としてどれだけ優秀か評価されるとかだったら笑う。
ランク上がるごとに給料上がるとか考えたら笑う。
……こんなもんだろうか。
正直、閃Ⅲは無いと思っていた人間でした(精々空3rdポジションくらいだと思ってた)。
情報が解禁され、カンパネルラやアリアンロードの参戦に胸を躍らせる一方で、
「…大丈夫かな!?サラやミリアムに主人公交代した方が面白そうじゃない!?」
と思わなくもなかったりする。
また何か気づいたら追記するかも。
というわけで2本立て。
もう1つはゲームシステムへの期待についてです。
リィンの実力なんて黒旋風に勝った時点でどれくらいかかるし、素の力もランディと互角と言われてたのに
老師の手紙でリィンの才能も分かるというのに