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東雲フウのブロマガ

今日も晴れ晴れボイロ日和!:第三話・いつものメンバー再び

2016/07/27 12:26 投稿

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 投稿が一週間以上遅れてしまい、まことに申し訳ありませんでした。
 仕事も少し落ち着いてきたため、これからはまた日曜投稿を目指して頑張っていこうと思います。
 それと今回はマキちゃん視点での物語です。
 ※09/05 修正しました。
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 「うーん、異世界でも朝は気持ちがすっきりしていいね!」

 窓から射し込んできた朝日を浴びて目を覚ましたけど、いつも見ている私の部屋とは違うんだよね、なぜなら、ここは異世界なのだから!
 おお・・・なんだか起き抜けにテンションめっちゃ上がってきた、早く外に出ていろんな物を見てみたい!

 「あ、マキさん、おはようございます、よく眠れましたか?」

 なん・・・だと・・・・あのゆかりんが私より早くに起きているとか・・・あり得ない!?

 「マキさん、とっても失礼なこと思ってますよね、思いっきり顔に出てますよ、私がマキさんより早く起きるのがそんなに珍しいですかね、まあいいです、この子の仕業で早く起きたんですよ、お腹に乗ってくるから重くてたまらず起きたってとこですよ」

 そう言ってゆかりんが抱えていたのはちっちゃい猫サイズの蜥蜴、じゃなかったドラゴンだった、桜色して角が片方折れていたから、カノンちゃんと同じ名前にしたんだよね。
 そのカノンはゆかりんの腕ですやすやと寝ている様子、何というか随分となつかれているようですな。

 そういえばクリッサさんは?・・・あ、部屋の端のベットでまだ寝ているみたいだね、だけど日の上がり方を見るに、そろそろ起こした方がいいかな。
 というわけで、私の必殺技を炸裂させる時が来たみたいだね。

 「あの、マキさん、まさか出会って間もない人にあれをやるのですか?」

 「だいじょーぶ、手加減はするから」

 そう言って部屋の隅ににじり寄る私、目標をしっかりととらえて・・・

 「グレートエレキファイヤァァーーー!!」

 「ぎゅっふ!!」

 ジャンプしてのボディープレスを決める、これがゆかりんの寝相の悪さから編み出した寝ている人に対する私の必殺技、グレートエレキファイヤー(体術)である!

 「クリッサさんおはようございます、どうですかマキさんのこの起こし方は?」

 「ちょ、ちょっとシャレにならない起こし方だよ、起こしてくれたのは嬉しいけど」

 そう言ってのそのそと起きてきたクッリッサさん、長い髪が少しぼさっとして可愛い。

 「えっと、それじゃあ、朝ごはんにしようか、確か材料は冷蔵庫に冷やしてあるはずだから」

 「え、ここ異世界なのに冷蔵庫があるんですか!?」

 ゆかりんが驚いているね、まあ私も昨日話しを聞いた時に同じく驚いていたけどね。
 するとクリッサさんは自慢げに。

 「私はキミ達の世界から来た人を案内しているから、キミ達の世界の情報は結構知っているんだよね、でも私は複雑な物は作れないから電気を利用した機械って作れなかったんだ、それで魔法を使ってちょっと応用した物を作ったんだよ」

 お手製なんだ!と言って台所と思しき場所にあった箱を開けると、冷気が流れて来て、ちゃんと冷えてるみたい。

 「でも、これってどう冷えているんですか?見たところ特にそれっぽい物はないみたいですが?」

 確かにただの箱だしね、普通はそうとしか思えないよね。

 「これは内側が魔鉱石でできた特注品でね、あ、魔鉱石って言うのは言葉道理、魔力を蓄えた鉱石でね、これを氷の属性に属性付与すると、物を冷やし続けることができるから、それで冷蔵庫の完成ってわけ」

 「どう?すごいでしょ!」

 「なんでマキさんが偉そうにしてるんですか・・・」

 まあ、冷やすために魔力が必要で、定期的に補充しなきゃいけないし、それに一般人が魔力を持っているのは十人に一人くらいで、それも魔力量もまちまちだから、この冷蔵庫はほとんど普及してない物なんだって。

 それと私達の世界の知識はある程度あるけど、こっちに来た人の知識が中途半端だったりであんまりこっちで再現とかができない関係上、文明レベルはそこまで高くないみたい。

 「あれ、あんまり食材が入ってない、それもそうか、昨日帰ってきたばかりだし、よし、それじゃあ今日は商業エリアに行ってキミ達の友達を探しに行こうか、たぶんこの街にいるはずだから」

 「え、ずん子ちゃんとかもこの世界に来てるの!?」

 てっきりゆかりんとの二人だけかと思ったよ、だってあそこにいたのは私達だけだったし。

 「あの本を見て分かったんだけど、範囲魔法が発動していたみたいだから、多分部屋にいた人全員がこっちに来ているんじゃないかな」

 クリッサさんが本の魔法から推測したんだけど、どうやら一緒にくっ付いていたから私とゆかりんは一緒にいたみたい、そうだとすると、琴葉姉妹が一緒にいて、ずん子ちゃんは一人って事になるね。
 だとすると、もう一晩経っているわけだし、急いで見つけなくちゃ!

 「なら、なるべく早くに見つけないといけないですね、ずん子さんはともかく姉妹の方が心配です」

 ずん子ちゃんの心配は?と思ったけど、たぶんずん子ちゃんなら一日くらい大丈夫って謎の信頼があるんだよな~。

 「とりあえずは商業エリアを探してみようか、そこにあるギルドに行けば何かしらの情報はあるはずだよ、ここは居住区エリアだから、歩いて十分くらいだね、あっ、今日はカノンはお休みだよ、ここ数か月、ずっと一人だった私を支えてくれてたからね、別に仕入れに行くのが目的じゃないからゆっくり休んでね」

 そう言われるとカノンはにぃーと鳴きながらゆかりんの腕から降りて、クリッサの寝ていたベットに潜り込んでいったよ、可愛いから抱えて一緒に行きたかったんだけど、たぶん昨日私達を運んでくれたのもカノンだしね、お疲れみたいだから休ませてあげないと。

 そうして私達はクリッサさんの家を出て、ずん子ちゃん達を探しに、あと朝食の食材を買いに、街道を道沿いに歩いていって商業エリアを目指してるよ、家を出る前に時計を見たんだけど、朝の六時だっていうのにすでに道は結構人がいるんだよね、この世界の人は活動的なんだね。

 「ところでさっき仕入れって言ってましたよね、普段クリッサさんは商売を生業としているのですか?」

 「半分はそうかな、私は行商人をやっているんだ、拠点、というか仮の家だね、用事があって、たまたまこの街に戻ってきていた時に、変な恰好をした人がいるって噂を聞いてね、そこでちょっとビビビッと来てね、急いでキミ達をかいしゅ・・・ゴホン、保護したわけだよ!」

 ・・・回収って言いかけたよね今、まあ私達が持っている知識とかが欲しかったってとこかな。

 「えっと、私達はそんなに専門的な知識なんてないですよ、あ、でも、こんな物なら持ってますけど」

 そう言ってゆかりんが取り出したのは、本を燃やそうとしていた私から取り上げたガスバーナーとライター、するとクリッサさんは目を急に輝かせて。

 「こ、これが異世界の技術の結晶!?ちょ、ちょっと貸してもらってもいいかな!!」

 「え、ええ、別に構いませんけど・・・」

 あまりの勢いにちょっと引き気味のゆかりん、対してクリッサさんはものすごい興奮しながらまじまじとライターとガスバーナーを見つめて。

 「今まで情報だけで手に入れることのできなかった物、これはいったいなんて物なんだい?」

 「これはライターだね、こっちはガスナーナーって言って、使い方は、まあやってみたほうが早いか」

 さすがに歩きながら使うと危ないからいったん止まって、ライターとガスバーナーを使って見せたよ、クリッサさんは予想していた通り子供みたいにはしゃぎながら。

 「この技術がこの世界でも再現できたら・・・いったいどれだけの経済効果があることか、そして私には・・・じゅるり・・・」

 なんかよだれまで垂らし始めてるよ、すると見かねたゆかりんが。

 「ていっ、少しは落ち着いてください」

 ポンっと頭を叩いて正気に戻して上げるゆかりん、分かるよ、たぶんこれ以上行くと後で後悔するもんね・・・。

 「っは!ご、ごめん、つい興奮しちゃったよ、でもね、これも仕方のない事なんだよ!」

 「・・・?どう言う事ですか?」

 「キミ達の世界の人間が不幸な事故で死んだらこっちに来るって言ったよね、それで、こっちの世界に来る時に神様はその人の服までは再現してくれるんだけど、持ち物までは再現してくれないんだよね、つまり、情報だけで実物がこの世界に持ち込まれたことはなかったんだ」

 それって結構すごいことだよね、今までなかったオーバーテクノロジーを持ち込んだってことだし、これも私達がイレギュラーだったから持ち込めたんだね。

 「こんな物でもここでは価値があるんですね・・・これ、別に譲ってもいいですよ」

 「え、これ私の物なんだけ----」

 「いいのかい!?」

 私の言葉を遮って飛びつくクリッサさん、気持ちわわかるけど落ち着いてください。

 「その代り、条件があります、私達はこの世界に着いて間もないため何も知りません、クリッサさんは行商人ですよね、ならば少なからず情報も仕入れているはずです、まずは私達に情報を提供してください、そして二つ目に、私達は魔王を討伐することを目標にしています、ですが現状戦力は皆無です、なので、私達の仲間として一緒に行動していただきたいのです」

 さすがゆかりん、こういうことに抜け目がないね、私だったら交渉もせずに無条件で渡してたかも・・・。

 「情報に関しては、そのくらいで貰えるなら喜んでキミ達の専属にでもなるよ、戦力に関しては・・・私が実力を持っているってどこで分かったの?」

 「そうですね・・・まず貴方は魔法を使用することができる、そしてあなたは行商人なのにここ数か月一人で行動していたそうですね、いくらカノンが強いからと言ってもそれは不用心すぎます、そういう時は普通傭兵などを雇うはずです、つまりはそれの必要が無いほどあなたは強いということですよ」

 なるほどね・・・クリッサさんなんかドジ属性持ちみたいだし、ちょくちょくボロ出してたみたいだね、私は気づかなかったけど!

 「ふっふっふ、私は表は美人で評判の凄腕行商人、裏では大賢者とも言われる魔術師、見破るとは流石だね・・・」

 なんか格好良く言ってくれたけど、そんなにすごい人だったんだ、と素直に関心しているところで、ゆかりんが口を開いて一言。

 「いえ、半分以上は鎌かけだったんですけど」

 ・・・・ゆかりんの一言で微妙な空気が流れていく中、どんどんクリッサさんの顔が赤くなっていき。

 「も、もうクリッサお家帰る・・・」

 涙目で幼児退行、可愛いけど帰られたら道がわからなくてこっちが困る!

 「ちょ、帰らないで、あげるから、これどっちもあげるから!」

 「え、もうあげちゃうんですか、もうちょっと揺すろうかなって思ってたんですが」

 「ゆかりん、これ以上は求めない、いいね?」

 「あっ、はい」

 これ以上とか、クリッサさん泣いちゃうから、というか私の良心がやばいから。

 「ほら、私の持ってた携帯とかも持って行っていいから、その他にもいろんなこと教えてあげるから!」

 「ぐすっ、ほんと?」

 「ほんとうですから、ほら私の物もあげますから」

 「っすん・・・ありがとう‘‘」

 か、可愛い・・・、だけどこんな状態じゃ移動できないから、少し休憩がてら携帯の説明なんかをして、あっ、やっぱりというか当然だったけど電波は飛んでなかったよ、簡単に言うと機内モード状態だったね。

 「うう、私はいったい何を、かっこいいイメージが・・・ううっ」

 「大丈夫ですよ、少なくとも私は可愛いドジっ子属性持ちだってわかってましたから」

 「ゆかりん、それくらいにしてあげなよ、私達は脅迫しようとしているわけじゃないんだし」
 
 「まあそうですね、クリッサさんには恩もありますしこれくらいにしておきましょうか」
 
 ゆかりんのいじりが終わったとことで、ふとクリッサさんは思い出したように。
 
 「えっと、そういえば返事がまだだったね、こんな物を貰って逃げるような薄情じゃないからね、こんな私で良ければこれからの旅に連れて行ってくれると嬉しいな、キミ達に付いていくと面白いことが起きそうだしね!」
 
 やった!クリッサさんが仲間になった!これで魔王討伐も夢じゃなくなったね、この調子でずん子ちゃんと茜ちゃん葵ちゃんを探して見つけなきゃ!
 
 「ところでですけど、私達の持ち物ってどれだけの価値があるんですか?」

 それは私もちょっと気になってた、クリッサさんがあれだけ興奮したんだし、どれだけの価値があるんだろう?

 「えっと、やっぱり言わなきゃだめだよね・・・この世界だと入手経路が無かったものが手に入ったわけだから、辺境の街にお城が建つ・・・くらいかな」
 
 なんですと!そんなに価値があるの!?
 
 「やっぱり返した方がいいよね、ごめんね、騙すつもりじゃなかったんだけど・・・」
 
 「いえ、別にそれはもうクリッサさんの物です、返さなくてもいいですよ」
 
 あれ、ゆかりんはずいぶんと即答なんだね、もっと渋るかと思ったのに。
 
 「どうせ私達では売ることもできないでしょうし、使い道にも困りますしね、最悪盗賊に盗まれるのが落ちでしょう、それなら上手く活用できるクリッサさんに譲ったほうがいいのは明確です」
 
 た、確かに正論だね、私達じゃ売る場所も分からないし、価値の分かる人じゃないと宝の持ち腐れってことだね。
 
 「そ、そういう事なら有りがたく貰っておこうかな、ふふっ、これで夢への第一歩が・・・」
 
 また自分の世界へと入ってるね・・・さて、そこそこ歩いたけど、だんだん人が多くなってきたね、周りがお肉とか野菜とか果物とかの入った紙袋を抱えているのを見ると、だんだんお腹がすいてきたのを思い出しちゃった。
 
 「さて、ここが商業エリアだよ、この街で最も活気があるのがここだね、さて、まずは魚屋さんにいこうか、キミ達は日本語を話しているから日本人だよね、それなら刺身なんてどうかな?」

 え、日本語?そういえば私達平気で話しているけど、ここ異世界だよね、なんで日本語で通じているんだろ。
 私が考えている隣でゆかりんはにやにやしながらこっちを見てくる、どうやらゆかりんは原理がわかっているみたい、うーむ、私も早く分からないとおバカキャラ扱いになっちゃう。
 そうしているうちに、一杯お魚のある店にやってきたよ、お魚はどれも見たことのない・・・あれ、なんかシャケとかよく見た魚があるんだけど、よく似たお魚なのかな?
 
 「おや、クリッサさん、久しく見なかったけど元気みたいだね、今日は仕入れかい?」
 
 「いや、今日は朝食のために買いに来たんだよ、ちょうど勇者さんが二人も増えてね、というわけで、今日はそうだな・・・マグロとシャケを貰おうかな♪」
 
 え、今シャケとマグロって言ったよね、異世界なのに食材は同じなの?
 
 「毎度!いつもごひいきにしてもらってるし、今日は勇者様のお連れもいるみたいだから、サービスしてこのブリもつけちゃうよ!」
 
 「ありがとう!助かるよ、それじゃあこれも買っちゃおうかな?」

 そう言ってクリッサさんが手に取ったのは烏賊・・・にしか見えないな。
 別に化け物みたいに大きかったり奇怪な奴じゃなくて、普通の槍イカに見えるんだけど。

 「毎度あり!これに包んでおいたよ、新鮮だからなるべく早くに食べてくれよな!」
 
 「はいはい、朝ごはんで全部なくなっちゃうと思うよ、たぶんもっと勇者様も増えるだろうし」
 
 「?今度の勇者様は分身でもするのか?そういやあのドラゴン、あいつ何でも上手そうに食べて見ているこっちも幸せだったな、今度連れてきてくれよ、俺が腕によりをかけて料理するからよ!」
 
 「あ、あのドラゴン、カノンって勇者様が名前をつけてくれたから、今度からちゃんと名前で呼んであげてねー」
 
 なんか、普通に商店街で買い物しているみたいだったね、ここってほんとに異世界なの?

 「お待たせ!見てみて♪こんなにおまけしてもらっちゃった、やっぱりこうした交流は重要だよねほんと!」
 
 見ると魚屋さんだけですごい量を買っている、とても三人じゃ消費できない量だけど、カノンってそんなに大喰らいなのかな?ってそれよりも!

 「なんでみんな日本語で話してるの?ここって異世界だよね?」
 
 「あ、そういえば話してなかったね、それじゃあ説明するね、実は、この世界って元々人間はいなくて、キミ達の世界から来た人達がこうして繁栄して、それで日本語を話しているんだよ」 

 え、人がいなかったってどういうこと?と私が驚いている横で納得というように落ち着いた雰囲気のゆかりん。
 
 「あれ、ゆかりは分かってたのかな?結構衝撃的なこと言ったんだけど」
 
 「いえ、今までの発言からなんとなくは察してましたよ、ここからは推測ですが、私が言いましょうか?」
 
 え、ゆかりんどこまでわかってるの?なんか置いてきぼりな気分・・・。
 
 「異世界ではなく異次元、という表現から、たぶんここは私達のいた世界と同じ、もしくはそれに近い地形をしていると思います、昨日の夜に星を見てみましたが、私達のいた世界の天体とそっくりでした、そこで天測をした結果、ここは私達が元々いた世界の場所とほぼ同じでした、ということはおそらくあの本は座標をそのままにしてこちらの次元に送ってきたのでしょう、とっ、話が脱線しましたね、日本で死んだ人々が本と同じく、座標でこの次元に飛ばしているのではないでしょうか、それでこの土地に来て恐らく日本語が定着したのだと思います、それでも言葉は時代が変われば同じく変わっていきますが、こちらと違いが無かったのは毎月死んだ人が来たのであれば、恐らく言葉の変化も同期していたのでしょう、違いますか?」
 
 ・・・???何言っているのかよく分からなかったんだけど、クリッサさんはとても驚いた様子で。
 
 「ゆかりはすごいね・・・もうこの世界のからくりを解いたんだ、それならこの地図を見てくれるかな、これがこの大陸の地図だよ」
 
 そう言ってクリッサさんが出してきたのは、日本地図?かな、これちょっと精度が悪いみたいだけど、それでもやっぱり日本だよこれ。
 
 「この世界はキミ達の世界を模倣されて作られた世界、パラレルワールドと言ってもいいね、説明はさっきゆかりがした通りだよ、日本で死んだ人間は日本で、そんな感じで死んだ場所にこちら側で蘇生されるんだ、と言っても転生させる神様もそこまで悪い人じゃないのか近くの町で転生するみたいだけど、っで文献に残っていたんだけど、こちらには人間と言う種族は元々いなかったらしい、数千年以上に渡ってにキミ達の世界に穴をあけて色々な種族を連れてきたそうだよ、その名残としてほら、あの人を見てみて」
 
 言われて、近くにあった八百屋?を見てみると、美人な金髪の定員さんがいて、すっごいきれいな人だけど、何があるんだろう?
 
 「マキさん、耳です、耳を見てください!」
 
 ん?どれどれ、んなぁ!!!
 よく見てみるとその人は耳がとがっていて、俗に言われるエルフ耳って奴だね。
 
 「エルフ以外にも色々いるよ、ドワーフとか、竜人とか、とまあこんなところでお勉強の時間は終わりにしようか、朝ごはんが昼ごはんになっちゃうし、カノンも待ちくたびれちゃうよ、次はあの八百屋にってなんか騒がしいね、どうかしたのかな?」
 
 よく見ると、先ほどの八百屋に何やら人だかりができている様子、何があったんだろう?
 
 「なんで・・・なんで枝豆が無いんですか!?」
 
 「ですから、大豆しかないんです、この地方では青いうちに食べる風習が無いんですよ、もっと北に行けばそういう食べ方もすると聞いたことはありますけど・・・」
 
 何やらもめている様子、ゆかりんはもしかしてって顔をしている、うん、私もなんとなく会話から想像できるよ。
 こちらが近づいていくと、もめていた少女はこちらに気が付いて・・・。

 「あ、ゆかりさん、マキさん!もう、何所に行っていたんですか、私一時間くらい探したんですよ、それよりも聞いてくださいよ、見慣れない土地に来たからずんだの材料を探していたんですけど、枝豆が無いんですよ!一体この世界はどうなっているんですか!?」
 
 うん、なんていうかずん子ちゃんはぶれないね、唐突にこんな世界に放り出されてもずんだを求めているとか、まあ想像できたことなんだけどね。
 
 「あ、クリッサさん!このお客様が大豆の青い状態の物が欲しいというのですが、私の店では扱ってないですし、この辺り一帯ではその状態で売られているなんて聞いたこともないんですよ、それをお伝えしているのに中々伝わらなくて」

 「えっと、この人はどうやら勇者様みたいでね、どうやら文化の違いがあったみたいだね」
 
 こっちの様子を察してずん子ちゃんもこっちの人間だって察したみたい、なんかエルフ定員さんが涙目なのを見ると随分と迷惑をかけたみたいだね。
 ごめんなさい、私達の連れがご迷惑をお掛けしました、と定員に謝って、お詫びにとクリッサさんが多めに買い物をしてお店を離れたよ。
 
 「そういえばずん子さん、さっき一時間って言ってましたけど、いつこっちに来たんですか?」
 
 「え、数時間前ですけど、もう、マキさんもゆかりさんもいないから大変でしたよ、幸い日本語が通じたので色々こちらについて調べられましたけど」

 え、私達が来たのは半日以上前だよね、どういうことなの?
 
 「どうやら座標のズレと共に来る時間もズレているみたいだね」
 
 クリッサさんが言うには本からの距離で座標と時間がずれていたみたい、一番近かった私達が初めに、次に近かったずん子ちゃんが二番目に、琴葉姉妹は一緒にくっ付いていたし、たぶんもう来ているか、多くても数時間で来るんだって。
 
 「えっと、こちらの方は?」
 
 「あ、ずん子さんには紹介していませんでしたね、この方はクリッサさん、私達がこの世界に来た時にお世話になった方です。」
 
 「ドーモ、クリッサ=サン、始めまして、東北ずん子です」
 
 「えっと、キミ達の世界ってこれが挨拶なのかな、私の知らないうちにずいぶん変わったんだね・・・」
 
 苦笑いを浮かべながら私達に聞いてくるクリッサさん、いや、それずん子さんの悪ふざけだから。
 
 「ずん子さん、悪ふざけはやめて、ちゃんと挨拶してください」
 
 「はーい、東北よりやってきました、東北ずん子と申します、以後宜しくお願いします」
 
 「え、ええっと、クリッサ・フィリアスです、宜しくお願いします?」
 
 なんだか混乱している様子、とりあえずはこの世界について説明を軽くゆかりんがしてたよ、驚いたのはずん子ちゃんは一人で結構な情報を仕入れていたこと、何でもこの商業エリアで聞きまわっていたみたい、それでもずんだは無かったって嘆いていたけど。
  
 「さて、買い物も終わったし、次はギルドに行ってみようか、そこにもう二人の情報もあるかもしれないし」
 
 ギルドか・・・きっと冒険者とかがいっぱいいてにぎやかなんだろうなーと考えていながら数分程歩いて。
 
 「着いたよ、ここがこの街の冒険者ギルド、早速中に入って情報を聞きに行こうか」
 
 おお、思ったよりも結構大きな施設だね、それに人がすごい出入りしているし、活気がさっきいたとこよりより一段とすごいね。
 「どいてどいてー、このままだとぶつかるーーー!」
 「お姉ちゃん駄目だよ、このままだと当たっちゃうーーー!!」


 うん?何か聞こえてきたような、なんだか嫌な予感がする・・・あらかじめクリッサさんから離れておこう。
 ゆかりんとずん子ちゃんも何か察したのか同じようにクリッサさんから離れ行っている。
 
 「あれ、皆どうして私から離れるの?」

 「どうしてでしょうかね、なんだか嫌な予感がするんです、あ、買ったものは私が持ちますよ」

 そう言ってゆかりんが買い物袋を受け取るとすぐさまバックステップをして。
  
 「あかん!そこの人どいてーーーー!」
 
 あっ・・・察し・・・。
 
 「えっ・・・」
 
 直前で気が付くも時すでに遅し、すぐ上に赤髪と青髪の子が迫っていて・・・
 
          ドッシーン
 と大きな音と共に激突、どうやらクリッサさんと落ちてきた二人は無事みたいだね、目立った外傷もないし、いててって三人とも起き上がってきているし。

 それにしても落ちてきた少女はいったい誰なんだろうねー?と、ゆかりんの持っている荷物を半分引き取っておいたよ、さすがに今のクリッサさんに持たせるわけにはいかないからね。

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  大変申し訳ありません!!仕事多忙につき遅れてしまいました、ベットでなにも無いのに突然笑いと涙があふれてきたときは精神がやばいって思いましたね( ;∀;)
 とにかく急いだんですけど、一週間と二日どころか三日目に入ってしまいました・・・。
 今回も、急いで作って見直しもしてないので、もしかしたら手直しするかもしれないです、最後の辺りがちょっと雑ですし、その時は済みません。
 次回は短めにして金曜日に投稿予定です、休みが二日あるので何とかなるかな?遅れても日曜日を目指します。
 

 作:東雲フウ 2016/07/26


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