【東京電力・福島第一原発事故】相馬地方で被害が大きかった「慶長津波」は過小評価されたのか?
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東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原発の事故で、もっとも私が気になったのは、どうして、東北電力・女川原発は事故が起きなかったのか?という点だった。この点をすでに出されているいくつかの点についてあらためて整理してみたい。そこには、過去、相馬地方で多くの犠牲をだした慶長津波に対する過小評価があったのではないと思えてくるのです。
電力会社が実施した耐震性の再評価の中間報告案を検討する経済産業省の審議会が09年6月にあありました。そのとき、869年に起きた「貞観地震」を元に、大規模の地震が起きたときには、津波が起きる可能性があったことが、審議会で指摘されていたのです。
それまでに「産業技術総合研究所活断層・地震研究センター」は、仙台平野や石巻平野、福島県富岡町や浪江町での調査を行い、報告をしている。
たとえば、石巻平野の調査(2007)では、「貞観地震津波中来時の海岸線が、現海岸線がから
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