2009年にニコニコ動画でゲーム実況動画を投稿し始めてしばらく経った頃、
デイリーランキングを見たり同じ界隈の人たちと会話をしたりしているうちにふと思ったのが

「○○の人」と言われる投稿者になってはいけない

ということ。

何か特定のゲーム、特定のやり方だけで知名度と人気を得てしまうと、
コアファンから潜在的フォロワーまでありとあらゆる人がそれ」しか求めなくなる
逆に言えば、「それ」以外のことをしたとしても誰も興味を持ってくれない

そうなると不思議なもので、たいてい
『ああ俺は「これ」にしか存在価値がない人間なんだろうな』
と思い始めるようになり、「それ」しかできない活動者になってしまう。

「それ」がめちゃくちゃ楽しくて、やりがいがあって、充実していれば、
何も考えずに「それ」だけをやればいいから最高の環境だ。

ただ人間のことだから、何かがずっと続くというのはまずありえない。

「それ」が最近つまらなくなってきた、とか
つまらないわけじゃないけどちょっと他のこともやってみたくなった、とか
そんな気持ちになってきた時、この環境は一転して望ましくないものになる。

自分が興味を持って取り組んでいて、けっこう良いものができていると自分では思うのに、他の人は誰も評価してくれない。

活動者・表現者であれば程度の多少こそあれ、絶対に一度は通る悩みだとは思うけれど、
必要以上にこの状況に自らを強く落とし込んでしまうのが「○○の人」という称号

こうなっては、健全な精神状態で長く活動を続けることは難しいなと。

だからこそ、自分は「○○の人」じゃなくて
「セピア」という名前、キャラクターを認知されるような存在にならなければいけないと、
そう強く心の中で唱えていた。




ただ、社会で揉まれた大人の皆さんであればもうお分かりだと思うけれど、
これはむしろ世の中の真理とは逆だ。

「2008年~2010年頃のニコニコ動画」というのは
視聴者側は声を発する機会が限られているのに、投稿者側は無限に声を発することができる
という凄まじくイレギュラーな環境だった。

当時は現在のようにSNSが万人に浸透していたわけでもなく、
スマートフォンでどこでも気軽に動画や生放送にアクセスできたわけでもない。

テレビの延長線上のような向こう側の人、
でももしかしたら今日電車で隣に座っていた人がこの人かもしれない……

だからこそみんな、
自宅のパソコンの前で投稿者の声に熱心に耳を傾け、
面白いところや感心したところがあればすかさずコメントし、
参加型の動画や生放送があれば他をかなぐり捨ててでも参加した。

「この人はどんな人なんだろう?」という興味が先行するという
投稿者にとってはありがたいけれど、非常に珍しい環境だったわけだ

《うp主の新たな挑戦》みたいなのがウケたのも、
『「○○の人」だと思っていたあの人が、こんなこともできるなんてすごい!』
という感覚からくるものだったことであろう。

私もこういった
「投稿者の知られざる一面を楽しんだり、別ジャンルへの挑戦を賞賛するムード」
の恩恵にはだいぶ大きく与っていたように思う。





誰もがスマートフォンで簡単に動画や生放送にアクセスしたり
SNSなどで文字通り「日本1億人総メディア化」したりすれば
そんな環境はいとも簡単に崩れるわさ。

投稿者も無限にいる、見る人の属性も様々、
となれば「○○の人」という称号こそが知名度と人気を得る一番の武器というか
むしろこの広い世界の中で勝負するのは唯一の方法じゃないかとすら思う。

「○○の人」で有名な◇◇さんが、▲▲にも挑戦する??

→ いや、それは▲▲の第一人者、一流プレイヤーを見に行くだろ。

こういう反応を、
「なんか最近みんな冷たくなったな」
とひと頃前は思っていた。

でもみんな冷たくなったわけじゃない。
最初から、世の中のほとんどの人がそういう人だった、
自分がごくごく少数派の、物好きで温かい、気長に待ってくれる人たちに
囲まれていただけだったんだろうなと。

そんな気づきを得ていながら、懲りずにまた
「17年目にしてセピアが一度もやっていなかった新たなことに挑戦」
とかやろうとしているんだから、本当に進歩がない。

私はまちがいなく歴史に名を刻めないタイプの人間だろう。



人間はこの世に何億人いると思っている?

「○○の人」と言われる人間こそが知名度や支持を得ていくんだ

何者にもなっていない人間が、偉そうなことを語ってはいけない。
良くない。ほんと良くない。気をつけねば。




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