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【ゲームレビュー】Splatoon2 Ver.5.0.0【Switch】

2019/08/06 18:15 投稿

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  • レビュー




スコア Total:89/100


シナリオ
15/20

キャラクター
16/20

演出・システム
20/20

音楽
20/20

グラフィック
18/20


総評

WiiUで新規IPとして始まったと思いきや、一気に新ハードの看板を背負って発つ任天堂の代表作にまで成長した対戦TPS。大型のアップデートが終了し、Ver.5.0.0になった記念に書くことにした。
度重なるアップデートとバランス調整、新要素の追加によって前作よりもはるかにバランスの整った対戦環境となった今作だが、対人ゲーム初心者でもとっつける門戸の広さは健在。中毒性の高い戦闘システムとわかりやすい勝敗判定、それでいてハードコアゲーマーにも戦略的考察の余地を与える懐の広さはさすが任天堂というほかない。
ガチマッチにおけるプレイヤーの戦績を表す新たな指標でありレート、”Xパワー”の実装とスマホアプリの連動により、国ごとでプレイヤー同士が具体的にランキング化された。
このランキングを狙って闘志を焚きつけられたプレイヤーも少なくなかったことだろう。
さらに有料DLC「オクトエキスパンション」も値段以上の出来と完成度、満足いくストーリー、そして何よりも、ニンテンドーダイレクト含む”演出”の力を見せつけてくれた。
スマブラSPの告知で先陣を切ってその目にロゴマークを映して見せた。
WiiUのころからのファンはもちろんのこと、新規のプレイヤーにも楽しさのインクをぶちまけてくれた、文句のない傑作。

というのはVer.5.0.0までアップデートが進み、ある種の達観まで来たからのようなもの。
マッチングはいまだに偏っていることが少なくないし、ゲームのバランスと構成を破壊しつくした戦犯SPの「ハイパープレッサー」、ことごとく極端な上方・下方修正によって公式大会の環境をいじくり倒し、どこの実力帯を見て調整しているのかわからない運営、ブキによって得られる恩恵に差がありすぎるギアパワー「メイン性能アップ」、対戦ゲームに向かない通信方式と、探さなくても粗はゴロゴロ出てくる。
救いとなるのは継続される調整アップデートのみ。

まぁでもSplatoon3が出ることは確定に近いわけだしそこらへんも含めて期待値も高ければ伸びしろもまだまだ残してるコンテンツだと思うので、今からでも買うのはありだろう。

※下記「良い点」「悪い点」が、他記事と比較してやや込み入った内容になってしまっていることを先にお詫びする。対戦ゲームとしてやりこんだが故だと割り切ってほしい。





    

良い点

◇多数のハイカラなBGM
軽快でポップなものから、ハイカラで戦闘欲を掻き立てられるもの、暗く湿った陰鬱とした雰囲気のものまで幅広く、それでいてひとつひとつにSplatoonらしい拘りを感じる。

    



◇多種多様なブキ、サブウェポン、スペシャルウェポン
前作から一気に増えたブキによって、プレイヤーごとの持ち味や得手不得手、戦術に大きく幅が出た。新規、エンジョイ寄りのプレイヤーにとっても、楽しみの選択肢が増えたという意味では評価すべきポイントだろう。
Splatoonというゲームに登場するブキは、そのどれもがメインとなるブキ機能とは別に、サブウェポンと、ステージを塗ってゲージをためることで発動できるスペシャルウェポン、合計3種類のブキを持っている。それぞれの組み合わせは固定されており、任意で変更はできない。
まだまだ調整の余地はあれど、環境の偏りもまた、プレイヤー同士で思い出を語る話のタネになることだろう。まぁこれはあくまでも「対戦環境」を意識してプレイするようなガチ思想のプレイヤーに限った話になってしまうが。


    
▼マイナーチェンジ枠だけでなく、新しいブキ種の登場により、戦場はより混沌としたものに。単純に使ってみて楽しい、強い、といった対戦における発見もあり、デザインや見た目でも楽しめる。細かく見れば見るほど、ブキの由来からくるデザインの「理由」に大きくうなずける。


◇前作と変わらない"入力"に対する"出力"の大きさと、そこに触れる時間
生放送や対抗戦の通話などでたびたび語ってきたが、このゲームの面白さの妙はこの「"入力"に対する"出力"の大きさ」にあると思っている。
オレは元ゲーム会社員なんだが、傑作と話題になったこのSplatoonについてプロデューサーやプランナーとで語ることがよくあった。そこで毎回この「"入力"に対する"出力"の大きさ」という表現を用いていた。
そもそも「面白いゲーム」とはどんなゲームか。
「一番面白い部分に触れている時間の割合が、プレイ時間の中で最も大きいゲーム」がそれにあたる、というのがオレの考えだ。
Splatoon2の一番面白い部分とは、言わずもがなインクを撃ち出している瞬間だ。
この「インクを撃ち出す」というZRの"入力"1つに対して、帰ってくる"出力"は

・塗り面積の確保(勝利への貢献)
・SPゲージの増加
・敵への攻撃
・味方への支援(足場の確保)

さらに対戦として踏み込んだところまで行くなら

・敵への認知、ヘイト買い
・索敵、フェイント
・状況整理

ここまで挙げられる。

たった1つの入力に対して、これだけの反応が音と映像とともに返ってくるわけだ。
そしてこの入力をしている時間がプレイ時間中の割合として最も大きいうえ、ヒーローモード、サーモンラン、オンライン対戦、そのすべてで体験することとなるわけだ。
面白いに決まってるだろバカ野郎が。

    
▼塗りの大切さがやりこむほどにわかるバトルシステム。ただ敵を倒せばいいだけではないことがわかる。ブキがもつ得意分野や役割を把握し全うすることで味方を勝利に導くことによって「ウデマエ」が上がっていく。



◇対戦が苦手な人でも楽しめて、且つ成長できるサーモンラン
少なからず対人戦が苦手なゲーマーもいるだろうと想定したのか、任天堂が用意したこのサーモンランというモード。通常の対戦モードとは打って変わって、「シャケ」という敵対生物(NPC)をしばき倒して報酬をもらうアルバイトを楽しむモードだ。ちょっとブラック企業っぽいキャッチコピーや、プレイヤーが操作するイカたちにとっては命がけの作業など、現代社会への風刺めいたものも感じる意欲的なモードだ。
対戦ではなく協力がキモとなるモードなので、殺伐としたものになりづらい。プレイヤーの腕前に応じた難易度で出現する敵の数や密度が調整されることもあって、ガチガチにやりこんだプレイヤーでなくとも没頭して楽しめるのが特徴だ。
ほかの対戦ゲームには中々ない協力型のお楽しみ要素。こういったコンテンツが伸びるのであれば、廃れつつある格ゲーなどの対戦系ジャンルにもこういった要素を取り込むことで、楽しみながらある程度の上達が見込め、プレイヤー人口の拡大にもつながると思う。



    
▼いわゆるキャンペーンモードとはまた違う、本筋のバトルにも使えるアイテムが報酬としてもらえるモード。廃れつつある格ゲー、初心者を受け付けにくいFPSといった対戦ゲームにも取り入れられれば、プレイヤー人口の拡大の可能性を感じる。

◇"塗る"というコンセプトをブラさないルール作り
前作Splatoonのキャッチコピー『世界を塗りかえなイカ?』
文字通りプレイヤーの心という世界を塗り替えた衝撃的な傑作だったわけだが、今作のキャッチコピーは『ガチで塗り合う時が来た!』と、そもそものコンセプトである「イカがインクを塗りたくるゲーム」という部分を最前面に押し出すスタイルはそのままに、それをしっかりゲーム内のシステムでもブラすことなく構築している。新ルールとして追加された"ガチアサリ"も、「インクを塗り広げる」という行動によってアドバンテージがとれるゲームコンセプトであることに変わりはない。
ゲームの根本たるコンセプトを守る、というのは基本といえば基本なのだが、得てしてインターネット対応の対戦ゲームとなってくると、玄人筋のプレイヤーによってあらゆる戦術・戦法が開拓され、結果的に「コレそういうゲームじゃねえから!」な遊び方が生まれてしまうという事もしばしば。記憶に新しい所だとLEFT ALIVEはステルスゲーではなくスライディングゲーになってしまったという例がある(対戦ゲームではないが)。
そこを一切ブラさず"塗り"を大切にゲーム構築がなされたことは高く評価すべきだろう。


▼どこまでいってもこのゲームの根幹にある「塗り」というシステムは崩れない。
全5種類のルールが存在するがそのどれにおいても塗りの重要性は健在。上位プレイヤーになればなるほど塗りを大切にする動きをしている。

悪い点

◆「e-sportsを意識した取り組み」と矛盾したバランス調整とその目線
Splatoon NPB選抜といえばニュースにもなったし、Splatoonをやったことが無い人でもなんとなく聞きかじったことはあるんじゃなかろうか。日本プロ野球球団とコラボする形でSplatoon甲子園上位チームがプロリーグ形式で対戦した、任天堂始まって以来の大企画だ。
そんな取り組みから、このSplatoon2という対戦ゲームがe-sportsを意識していることは明々白々。前作と比較しても、個人技ではなくチームプレイが求められる作りになっており(スペシャルウェポンが顕著)、もはや疑う余地はない。というか公式が明言してたし。
にもかかわらず、キッズ層もお客様だから~と、月に一度のバランス調整アップデートでよくわからんことをする運営の姿勢は正直疑問。
上位プレイヤーのブキ使用率やネット上の反応を見れば、その時その時の対戦環境で「どのブキにヘイトが集まっているのか」「どのブキが環境に入れていないのか」は割と簡単にわかりそうなものだ。なんならフレンドコードかニンテンドーIDで管理するタイプのカンファレンスを行ってもいいとすら思う。(※カンファレンス……アンケートとったりして意見聞いたり質問に答えたりするやつ)
スマブラSPのバランス調整は、上位プレイヤーのみが参加できる「VIPマッチ」を基準にすると明言してある。ぜひSplatoon2運営チームにも、どこを見て調整しているのか明言してほしいものだ。


◆ゲームをおかしくしたブキの登場
Splatoon2において、メインウェポンが強いヘイトを買ったブキがいくつかある。
パラシェルター、エクスプロッシャー、キャンピングシェルター、クーゲルシュライバーがそうだ。いずれも前作にはなかった新ブキで、他ブキと比較して秀でた性能を持っていることから強いヘイトが一時期集まることがあった。アップデートによる下方修正でいくらかマシにはなったが、それでも上位プレイヤーには根強いユーザーが多数存在し、ブキ性能の暴力でその他多数のブキたちを蹂躙してまわっている。特にエクスプロッシャーとキャンピングシェルターは、特定のルールにおいては抵抗し得ないほどの脅威すらある。それでいてサブウェポン、スペシャルウェポンとの組み合わせも強力なものがそろっており、まさに「ゲームをおかしくしている」。

    
▼あらゆる障害物を貫通して敵を焼き尽くす「ハイパープレッサー」、圧倒的な塗り性能を持ちつつスナイパー並の射程を持つ「エクスプロッシャー」、デコイシールドを展開し、自立して進行させつつそこに追従しつつ攻撃できる「キャンピングシェルター」、ゲームというゲームを破壊しつくした結果大幅な弱体化調整をくらうハメとなった。


◆スケジュールが合わないとできないうえ、時間制限まである"さんぽ"
対戦ゲームである以上、ステージごとの立ち回りや構造を把握しておく必要がある。
そのためにプレイヤーはステージ内を一人で自由に"さんぽ"することができるのだが、このさんぽを自由にさせてもらえないのである。
Splatoon2は2時間ごとにオンライン対戦モードのルールとステージが変更される仕様になっており、"その時間、対戦で用いられるステージ"しかさんぽすることができない。
アップデートにより、新規ステージの実装や、ステージ構造の変更等がなされてきたが、そういった変更があった際に「変更箇所を確かめたい」と考えるのは自然だろう。
さあそれじゃあさんぽで確かめようかな~➡今そのステージやってませんwwwさんぽできませんwww

フザけやがって

しかも通常の対戦と同様、制限時間まで存在する。
そこはもうなんか自由にやらせてくれてもいいだろ別に、と思うんだが…。

◆マッチングの偏りがひどい
運営が上位プレイヤー基準ではない形で調整を行っていることがおそらく根底にあるのだろうが、たとえば"ガチマッチ"という自身の戦績レートを賭けたモードで対戦するとしよう。
ルールは"ガチエリア"、ステージ内に存在する"ガチエリア"と呼ばれる領域を自身のチームに割り当てられた色で塗り固めて、できるだけ長い時間維持するというルールだ。
維持している間は各チームが持つカウントがどんどん減っていき、カウントダウンが終了、ゼロになればノックアウトとなり、勝利するわけだ。
つまりこのルールにおけるキモは、「どれだけ"ガチエリア"内の"塗り"を維持し続けられるか」というところにある。
で、Splatoonに登場するブキには「塗るのが得意なブキ」「塗りは苦手だけどキルを取りやすいブキ」「相手を妨害してヘイトを買うのが得意なブキ」と、それぞれ得意分野が存在する。ガチエリアのルールのキモは上記の通り、つまり塗るのが得意なブキがいると、それだけで勝ちやすいのだ。(あまりに単純な考え方ではあるがとりあえずはそう)
で、運営がこの「塗るのが得意なブキ」がどれなのかをイマイチちゃんとわかってないんじゃないか、という話だ。それゆえに、「ガチエリアなのにこっちの編成は塗りがめちゃくちゃ弱い!」「相手とくらべてこっちのチームは射程が短すぎて手が出せない!」といったことが割とよくある。上位帯を見て調整してほしいというのは、こういう部分も含めて、だ。


こういうのが好きならハマる

<ゲーム>
コンパス……サクっと説明するなら、Splatoonは陣取りに近い。ただしそこにリアルタイムで「戦うか塗るか」という選択を迫られる。こういった駆け引き要素を考えるとコンパスは近いものがあるといえるだろう。

OVER WATCH……いわゆる3Dシューティングというジャンルゆえ。役割の広さやプレイの幅等、近い時期にリリースされたソフト同士、お互い意識するものはあったんじゃなかろうか。


<漫画、アニメ>
けものフレンズ(攫われた親友を取り戻しに行くヒーローモードのシナリオ的に)


ゲーム概要

インクを地面に塗り合うイカしたバトル
チームにわかれて、インクで地面を塗って対戦だ。
ブキやギア(服装)も好きに組み合わせて、
自分だけの戦い方を見つけよう。

イカとヒト、ふたつの姿を使いこなせ!
イカになれば、インクの中をジユウジザイに
移動することができる。
敵から身を隠すことも可能だ。
イカで素早く泳ぎ回り、
ヒトの姿で周囲をインクで塗りまくる!
コレが基本だぞ。

インターネットに接続しての対戦はもちろん
Nintendo Switchを持ち寄ってのローカル無線通信にも対応。
友達を集めてどこでもバトル!

各種リンク


公式HP:https://www.nintendo.co.jp/switch/aab6a/index.html

Nintendo e-shop:https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000000309?utm_source=www.nintendo.co.jp&utm_medium=referral



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