セトリを考える。
選曲のマトを外さない。これが難しい。この前やったから今度は違う曲をやろう。違う角度から攻めようとかついつい思いがちだがこれはまだ浅い。もちろん選ぶのに目新しさは大事だけれど、そこに傾きすぎると木を見て森を見ない。初めて聴く人にしてみればどの曲も新曲なのだ。そしてなんどもいらっしゃるお客様だって毎回が「初めて」なのだ。ワクワクの輪郭をレイアウトする、それがセトリ作り。
そうと決まればワクワクを綴る旅に出かけよう。先の読めない旅もあれば直前で行き先が変わる旅だってある。滞空時間も毎回違う。天気や温度や政治情勢。
心と相談して「素直な」旅の道筋を導こう。「心」に聞き耳頭巾で。映画の脚本を書くみたいにベニューの時間や雰囲気やお客さんの顔を想像しながら鉛筆舐め舐め。きっと最高になる、指切りげんまん。心の鏡の中の自分と約束する。
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