この前のトミジャズは波乱万丈、歴史に残る回だった。1部はAri Hoenig, Matt Clohesyとのトリオの初お目見え。つまり人前で初めての3人の男の子。まさにそんな感じだった。
少し前の3月に1回、初顔合わせのリハをやった。ちょうどそのときN Yに来てたSony Music Direct のマキタさん(もうインストアなどでおなじみかも?日本での大江千里の展開を作っている人っす)やco-producerのJunkoさん、マネのKayさん、などがそろい踏み。Mattと僕は2回目の合わせだけれど、Ari, Matt, Senriでは初めて。
Ariとは大昔1回だけモーニング息子の頃に短いライブをやったことがあった。その時の強烈な印象が残ってて、天才肌でリズムのチェンジが多彩でシンバルの使い方が派手で、ジャズを超えたもっとその先を感じる奏法に無茶苦茶惹かれて、しかしそんな人だけに引き手数多、今回のような急なオファー駄目元でKayさんに連絡してもらったら一晩僕の音楽を聞き込んで一緒にやれることになった。
Mattはマリアシュナイダーやジャズ界のあの人この人に重宝がられているバイプレーヤー。安定感とジャズ言語の豊富さ多彩さにいつもワクワクしっぱなしだ。
そんな二人との最初の合わせは僕が盲腸炎の手術をした翌々日だった。よちよち歩きの僕がピアノの前に来ると、一音彼らとの音が出た瞬間で、スタジオの空気の色まで変わった。マキタさんは時差ボケもあるのに少年の顔になるし、Junkoさんもニヤって感じだし、Kayさんに至っては自分でオーガナイズしたこの至福のサウンドを目を瞑り噛みしめている、そんな表情だった。