ジャズのMaiden Voyage(処女航海)を始めた僕の船は、その後目的の港に着けたのかと聞かれると即座に答えが出ない。
日々小さな波に揺れながら自分の目指す陸になかなか辿り着けないような気もするが、それなりに目の前の小さな目標をクリアし続けてはいる。
不安な日々の中での迫り来る選択肢の数々。思い切って一つの道を選択するとその先にはそれなりの答えがあるものの、ずいぶんそれに気づくまで遠回りをしているようにも思える。
たとえば、あの頃のように上昇機運に乗れていない自分が、平行棒の上をずっと同じ速度で歩き続けて堂々巡りをしているように感じるときがある。学校(The New School for Jazz and Contemporary Music)というわかりやすい箱の中にいると、自分というものを把握しやすい部分がある。
対象物だ。
だから自分がどれだけ成長したかがよくわかる。
卒業して自
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