夜、マンションの階段に大きなかたまりがごそごそしている影が見えて、その場で自分が固まりました。異常な暑さが弱まってきて闇の中でGさんが活動を始めたのかと、静かに刺激しないようにゆっくり影に近づいてみたら、なんとそこに居たのは大きなGさんではなくて小ぶりなKさんでした。小さいながらも立派な角を生やしたオスのカブトムシがさわさわと階段を登っていたのです。一応東京に住んでいます。カブトムシが生活するような森があるわけではないので、飼われていた子が逃げ出したのかもしれません。