防衛省の近くのスタジオに向かっていたら、頭の上で轟音が響きました。見上げると、真っ青な空に白い尻尾を真っ直ぐのばしたブルーインパルスが隊列を組んで飛んでいきました。生で見るのは初めてで、その寸分の狂いのない美しさに静かに興奮しました。

『空飛ぶ広報室』という小説が大好きで、それをもとにしたドラマの大ファンでもあります。小説で読んだままドラマで見たまんまの姿を、舞台となった防衛省への道すがらに見られるなんて、プチロケ地巡りをした気分です。あそこで、“いなぴょん”ならとか“空井くん”ならとか、傍目には気持ち悪い表情になっていたかもしれません。