往復四時間の道のりを往来する生活は正直こたえる。
永塚拓馬『永塚の随筆』第3回「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」
母がイタリアに旅立ってから三日目。
僕は主の居なくなった愛犬“柚子”のために、実家へ一人帰省していた。
姉の海外挙式に列席するというおめでたいことだし、柚子が頼れるのは自分しかいないことは分かっているので、協力したい気持ちは山々なのだが、何ぶん、東京のマンションから横浜の実家までは片道で約二時間かかる。
仕事道具や衣類をあらかた持ってきたつもりでも、やはり何かしらの用ができ、東京と横浜。
往復四時間の道のりを往来する生活は正直こたえる。
往復四時間の道のりを往来する生活は正直こたえる。
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