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映画「文豪ストレイドッグス BEAST」異能者ひしめく混沌都市、ヨコハマ。貧民街で生きる孤児の芥川龍之介は、ならず者たちの襲撃によって仲間の命を奪われた。それは「心なき狗」と呼ばれた少年が、瞳に初めての〝憎悪〟を宿した日。そこへあらわれた黒衣の男は、復讐へと駆り立てられる芥川を嘲り、実の妹・銀を連れ去ってしまう。「やはり部下には、もう一人の彼を選ぼう」という言葉を残して。 4年後。餓死寸前で川べりをさまよっていたところを「武装探偵社」の織田作之助に拾われた芥川は、その推薦のもと働きはじめる。だが、ある雨の日だった。喫茶店のカウンターで偶然にも肩を並べた少年は、武装探偵社への遣いだと話す。その者こそ、表情一つ変えることなく敵を屠り「ポートマフィアの白い死神」の異名で恐れられる、中島敦。敦は、自分を地獄から救い出してくれた首領を信奉し、命じられるがままに動くことを誓っていた。そうとは知らず、芥川が受け取った封筒の中に入っていたのは、行方を探し続けた銀の写真で……。 「ついに来た……第四段階」。すべては、闇に染まる黒衣を纏うポートマフィアの首領・太宰治の企てる計画の中にあった。国家に匹敵する武力を持つに至った組織の長が、真に求めるものとは? 少年たちの邂逅の先に何が待つのか――?
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恋と呼ぶには気持ち悪いある雨の日、駅で見知らぬ女子高生に助けられた サラリーマンの天草亮は、 その女子高生が妹の親友・有馬一花だと知る。 女癖の悪い亮は一花に対し、 お礼にとキスやデートを提案するが、「気持ち悪い」と一蹴されてしまう。 だが、それは亮の中の新たな扉を開いてしまい、彼女に狂信的な恋をする。 その日以来、直球すぎるアプローチと愛情表現を毎日のように繰り広げる亮。 それをひたすら気持ち悪がる一花は彼を容赦なく罵倒するが、いつも愛情表現の裏返しとして 受け取られてしまう……。
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劇場アニメーション「言の葉の庭」『秒速5センチメートル』『星を追う子ど も』新海誠監督劇場最新作『言の葉の庭』 “愛”よりも昔、“孤悲(こい)”のものがたり。 靴職人を目指す高校生・タ カオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公 園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。 ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎 めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたり は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねる ようになり、次第に心を通わせていく。居場 所を見失ってしまったというユキノに、彼女 がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと 願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ 動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようと していた。