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takt op.Destiny「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」 音楽は人の心を照らす光―― 突如として、その『光』が世界から奪われる。 空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。 黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。 D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。 だが、その怪物に抗う者達が現れる。 音楽を力とする少女達――『ムジカート』。 彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。 そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』。 2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。 コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。 音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』 D2の殲滅を望むムジカート『運命』。 二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
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からくりサーカス小学5年生の才賀勝(さいがまさる)は父親の事故死によって莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。 そんな折、青年 加藤鳴海(かとうなるみ)は偶然にも勝と出会い、手を差し伸べることを決意する。しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。 窮地に陥った二人は突如姿を現した懸糸傀儡(マリオネット)を操る銀髪の少女しろがねに助けられる。 こうして、日本で出会ったこの3人は数奇な運命の歯車に巻き込まれていく──
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バック・アロウリンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。 壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。 壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。 ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に 謎の男「バック・アロウ」が現れる。 アロウは記憶を失っているが、 自分が「"壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。 記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが 次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――
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将国のアルタイルここではない世界、いまではない時代。 将軍と呼ばれる為政者たちの治める草原と砂漠の国・トルキエ将国。 12年前、隣国・バルトライン帝国との戦争で母を失ったマフムートは、 平和な国にしたいと希い、トルキエ史上最年少で将軍となった。 しかし、交易で得た巨万の富をもって安寧を取り戻したトルキエに対して、再び帝国の侵略が始まる。 犬鷲・イスカンダルを相棒に国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂かんと動くマフムートは、 いかにして自分の国を平和へと導くのか? ―――理想と現実の狭間で彼のとる行動とは…?
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牙狼<GARO>-炎の刻印-国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。 しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や、魔戒法師たちだった。 ひとりの魔戒法師が、火刑に処されながら、赤ん坊を産み落とす。 それは、黄金騎士の血を引く者。 赤ん坊は、魔戒騎士の父によって命を救われたが、母の胸に抱かれることは一度もなかった・・・。 時が流れた。赤ん坊=レオン・ルイスは、少年へと成長していた。 果たして彼は、黄金の鎧を受け継ぐことができるのか。 ・・・今や国の実権は、かつての国王の側近が握っていた。 国王の父は病の床に臥せ、母と共に国を追われた王子アルフォンソ。 彼は国を取り戻し、民を救うため、伝説の光の騎士を捜し続ける。 しかし、その王子もまた、数奇な運命の星の下に生まれた存在だった。 レオンとアルフォンソ――ふたりの少年をめぐり、物語が動き出す。